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魔法少女リリカルなのは 世界を渡りあるく者

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第三章 孤独だった者たち 〜海鳴 闇の書事件〜
  第五話 帰ってきた相棒達と新たな力

「んーー。今日アルティメイタムが帰ってくるのか」

自室にある机で勉強していて少し体を伸ばした時、ふとアルティメイタムが浮かんだ

最近なのは達が勉強わからないー、と言ってくるので教えていたら以外に覚えてない所があったのでしなおしている

勿論小学校レベルなら覚えていたが中学や高校内容がうろ覚えだった

「今日の1100に終了予定だったな、今何時かな?」

俺は携帯を取り出して時刻を確認する。

ーー10:55

「....あぶね!急がなきゃ!!」

急いで勉強道具を片付けて服装をちゃんとして、メンテナンスルームに向かった













「間に合った....」

「あ、蒼炎」

俺がメンテナンスルームに到着するともうすでになのはとフェイトがいた

そして、レイジングハートとバルディッシュが台の上にいた

ん?あれ

「アルティメイタムは?」

「ああ、うん。なんか最終チェックが進まないんだよねー。どうもロック掛かってるっぽくて」

へ?ロックなんてかけた覚え無いんだけど...

[あ、フェイト?]

「アルフ?」

アルフから通信が来た

なにやら困った顔をしている。なにがあったんだ?

[うん。今日ね、リンディ提督と待ち合わせをしていたんだけど連絡も通じないんだ。フェイト何か知らない?]

リンディさんと連絡つかない?

まてよ、闇の書の蒐集はリンカーコアがある生物に対して有効だ。もしかして...

[観測地点にて結界反応!術式は...エンシェントベルカ!!]

エマージェンシー音とともに艦内放送で伝えられる

「恐らくはその結界内にいる可能性が高いな....アルフは今すぐにむかってくれ!」

[わかった!]

通信が切れる。あと今動けるのは

「マリーさん、レイジングハートとバルディッシュは?」

「もう終わってるよ。実戦も出来る」

「アルティメイタムは今すぐ出せないか?」

「ちょっと難しいかも。ロックが解除できればいいんだけど」

くそっ!俺は行けないか...

「だったらなのはとフェイトは行け。早くしないとリンディさんが危ない」

「うん」

「わかったの」

なのは達は駆け足でメンテナンスルームから出た

それにしてもロック...ロック?もしや

「ちょっとエラー画面見せてもらえますか?」

「いいけど...」

マリーさんが画面を操作してエラー画面を表示する。そこに書かれていたのは

[エラー:第三ロックにより操作できません。至急解除してください]

やっぱり、元から掛かっていたロックか。どうやって解除すればいい?

第一ロックは恐らくリンカーコアの覚醒が条件、第二ロックは起動パスワードが条件だった

.....わかんねー

もう、いいや

俺はアルティメイタムの入っているポッドの近くに歩いて行った

「?なにするの?」

ポッドに手を当てて小声で唱える

検索(サーチ)

第三ロック解除条件は........成る程ね

「わかりましたよマリーさん」

「え!?本当!どうすればいいの??」

俺は記憶媒体を複製し、その中に俺自身の生体情報を入れる

「これをアルティメイタムに送ってください」

「これって....?」

マリーさんは半信半疑のようだったが送ってくれた

すると

「あ!解除された!!最終チェック....コンプリート!!これで行けるよ!!!」

「よっし!俺も援護行って来ます!!」

ポッドから排出されたアルティメイタムを受け取り、転送ポートへと移動する

<マスター認証.....一致 アルティメイタム・バースト スタートアップ....レディ>

第三ロック解除条件はマスターの生体情報登録だ。こんなの分かるかよ....

「もうちょい簡単にしてくれても良かったんじゃないか?」

<結果良ければ全て良し、ってやつだな>

転送ポートが起動し、結界上空に転送される。俺たちは自由落下しながら軽口を叩き合っていた

「さてと、行こうか!」

<新しい名前で呼んでくれよ?>

「アルティメイタム・バースト!」

俺はアルティメイタムを掴み、掲げ叫ぶ

「セットアップ!!」

<新システムの確認を開始します 新パーツの調子は好調 外部システム問題なし 続いてメインシステムの確認を開始 ソード ガン両モードの変形機構問題なし パフォーマンスも良好 カートリッジシステムとの接続 問題なし システムオールグリーン スタンバイレディ オールシステム ドライブイグニッション>

長ったらしいシステム確認が終わると俺の体にはバリアジャケットが装着されていた

その頃にはもう結界のすぐ真上にいた

結界を通り抜け、先ずはなのはとフェイトの姿を探そう...と思ったがもうすでに戦闘していて場所はすぐにわかった

できれば戦いじゃなく話しがしたかったんだが、この状況じゃ無理だな

「とりあえずフェイトの方に向かうか」

ヴィータよりもシグナムの方がずっと強敵だからな

そう決めたらすぐにフェイトの方に向かった



















「フェイトの動きが前より速くなってる?それにシグナムもか、すごいな」

フェイトとシグナムが戦っている所の周辺に来た。お互いにクロスレンジで切りあっている

「どのタイミングで入れるか.....ここだ!」

<ソニックムーブ>

お互いが離れたのを見て、その間に入る

「蒼炎!」

「....来たか。今は尋常な勝負の途中、邪魔をするのは無粋だぞ?」

「分かっているさ。だがここは戦場だ、勝つために動くのは当たり前だろう?ベルカの戦乱を生きた騎士さん」

「っ!」

シグナムが息を飲んだ感じがした。なんで知ってるかっていう顔だな、教えないけど

「フェイト、お前はなのはの所に行け」

「わかった」

フェイトは高速でなのはの方に向かっていく、それをシグナムが追おうとしたが阻む

「あんたの相手は俺だよ」

「通してはくれんか....」

シグナムは武器を構え直し、こちらに向き直る

「できれば話し合いをしたいところなんだがな...」

「話すことなどなにもない!」

シグナムがこちらに斬りかかってくる。その速度は以前よりも増していた

上段斬りを受け止め、鍔迫り合いのかたちに持っていく

「そうか?一応力になれそうではあるけどな、夜天の魔道書関連で」

「....なにを言っているんだ?」

ちっ、本当に記憶領域が破損してやがる。こりゃ管制人格来るまで話し合いとか無理そうだな

そのままシグナムの腹を蹴って後ろに飛ぶ。そのままソニックカノンを何発かかますが全て切られた

「くっ...レヴァンティン!」

<シュランゲフォルム>

カートリッジをロードし、レヴァンティン?が連結刃の形態になる。中距離に離れれば多少はやりやすくなると思ったが駄目か

<カートリッジロードを命じてください>

「アルティメイタム?....試して見る価値はあるか」

連結刃に包囲され、避け続けるしか対処方法がない現状。賭けにでてもいいだろう

「信じてるぜ。カートリッジロード!」

<ロードカートリッジ>

アルティメイタムのカートリッジ機構はマガジン式だが、内部に格納されるという他のに見ない特徴がある

リロード時は左側の側面が開き、そこに装填する仕組みだ

さらに、廃莢される場所も外からはわかりにくい。そのためカートリッジ搭載型と思っていなかったのかシグナムの顔に驚きが現れる

「っ!カートリッジだと!?」

「アクセルバスター!!」

<ブースト>

ガンモードに切り替え、シグナムに向けノンチャージのバスターを放つ。本来アクセルバスターは両手が塞がってしまうディバインバスターの汎用版みたいな技であり威力は全然無いのだが、今回はカートリッジシステムにより威力がかなり増した

連結刃が緩み、包囲に穴が空いたのでそこから抜け出してディバインバスターをチャージしようと後方に飛翔した

しかし包囲を抜けた瞬間、連結刃がシグナムの居た位置に戻っていったので警戒し離れるだけにした

なんだが嫌な予感がするーー

「どうか、この身の未熟を許して欲しい」

連結刃が剣の形に戻り、それを鞘にしまった

そして、カートリッジがロードされる

ーーまずい!あれは直撃したらただじゃすまないぞ!!

「飛竜....一閃!!」

炎を纏った連結刃が横に振られる。範囲は広く、余裕でここまで届く。速度も速く唯の防御ではそれに耐えうる物を構築できない。今までなら

カシュンカシュン

カートリッジを二発ロードする。そして



蒼炎の居た位置に連結刃が届く。だが、そのまま振り抜かれることはなく、その場で止まった。否、凍り付いている

<アイスプロテクション ブースト>

魔力変換資質 氷結を使ったプロテクション。通常なら斬撃ですら止められるかわからないがカートリッジにより、飛竜一閃すら止められるようになった

「この戦い、俺の勝ちだ!」

凍らせたままシグナムに急接近し、斬撃によるスタン。これで勝てると考えていた




「ふっ!」

「っ!?がっ!!」


乱入者に回し蹴りをされ、吹っ飛ぶ

その乱入者は仮面をつけていた

(なんだ?夜天の魔道書にあんなのは無かった気が....は?)

ここで一つ、蒼炎の幻想についてだ

魔法体系 幻想を持つ蒼炎は上位、下位世界関係なく幻惑系統が一部を除いて効かない

変身魔法とは、自分自身の姿を別に魅せること。それは幻惑系統に入る

即ち、今蒼炎の目に映っているのは

(管理局の制服着た....ネコの使い魔かな?)

リーゼロッテの姿がばっちし見えていた 
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