バカと平和を歌う娘
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新たな出逢い
前書き
あんま書く事は無いけど、近々某FFF団会長も活躍させる予定だったりする
明久「おいコラ雄二!今のデッドボールはわざとだろ!」
雄二「んだと!さっきは俺に当ててきただろうが!」
僕と雄二は現在絶賛喧嘩中。
しかし最初挑発してきたのは雄二なんだ!だから僕は悪くない!
秀吉「全くお主らは……」
瑞希「喧嘩はダメですっ!」
明久「……まあ、秀吉や姫路さんが困るし殴り合いはしないけど」
美少女達を困らせる訳にはいかないからね。
秀吉「何か儂が美少女の部類で見られた様な……」
美波「そしてアタシが美少女から外れてた様な」
明久「も、もちろん美波も可愛いよ?ただ好みとは少し違うううううううう!?頭蓋骨が割れる様に痛いいいいいい!」
うがあ……何かヤバい事言ったかなあ……?
てかそれにしたってムッツリーニがさっきからいないんだけど、どこに行ったんだろう?
康太「……悪い、少し席を外していた」
明久「ムッツリーニ、どこ行ってたの?」
雄二「ん?どっか行ってたのか?」
それは流石に酷過ぎじゃないかなあ雄二。
康太「……拾ってきた」
そう言ってムッツリーニが見せたのは――
???「ぅ……ぁ」
弱りきった見た目10歳くらいの女の子だった。
明久「ムッツリーニ……まさかそんな小さい女の子を攫っ――ってんな事より大丈夫なのその子!?」
雄二「と言うかどういう経緯で拾ってきたんだよ?」
康太「話は後だ、怪我は酷くないし治療したから良いとしてかなり空腹みたいだ。何か食べ物はないか?」
明久「あ、ああ確か今日作った料理がまだ余ってたはず」
まあ、ムッツリーニが一体どんな治療をしたかは置いておこう。とにかくたくさん料理作ってきて正解だったみたい。
明久「ほら、お腹……空いてるんでしょ?」
女の子と視線を合わせる様に屈む。
服はボロボロ、体も年齢と比べると大分細い子だ。
???「……」
女の子は僕と料理を交互に見合う。そりゃ知らない人から食べ物を貰うのは警戒するよね。
雄二「大丈夫だ、コイツは天性のバカだが悪い奴じゃねえ。それにコイツの飯はめちゃくちゃ美味いんだぜ」
雄二……最初半分くらい抜けば結構嬉しかったんだけどなあ。
それにしたって雄二のちびっ子好きは相変わらずだなあ。いつものあくどい顔からは想像も付かないくらい優しい顔してるよ
明久「本当気持ち悪いくらい優しい顔してるよね」
雄二「……(後で殺す)ちびっ子、だからコイツの料理食ってくれ。腹減ってんだろ?」
目で殺害予告をされましたとさ、テヘ☆
???「……ちょうだい」
明久「……うん、ゆっくり食べてね」
ま、この子の警戒心を解いてくれたのもあるし(何より殺されたくないし)後で何か聖典一冊あげとこっかな。
???「美味しい!お兄ちゃん料理上手いんだね!」
明久「食べてくれる人が笑顔になる様にって作ってるからかな?なーんてね」
僕らしくもないけど照れ隠し?まあそんな感じでらしくもない事がスラスラ。
雄二「ところでちびっ子、名前なんて言うんだ?」
ん、そう言えば名前聞いてなかったっけ。
???「名前、分かんない。おとーさんもおかーさんもいないの……ずっとガストレアを倒す為の道具としてしか誰も見てくれなかった……」
その言葉にみんな黙り込む。
まず、この子が『呪われた子供達』だと今気付いた事への驚き、そして人を人とみないクズな大人達への怒り。
雄二「うし、じゃあ俺が名前を付けて、んでもって『おとーさん』になってやるよ」
???「私の名前?おとーさんになってくれるの?」
雄二「おう」
美波「良かったね」
瑞希「そうですね……ですが文月エリアは『呪われた子供達』への差別はないはず。と言う事は……」
康太「……他エリアから逃げてきた」
最近は呪われた子供達への差別が他エリアは酷いみたい。
子供達は悪くないのに、本当クズな人間が多いよ……。
雄二「ま、今はんな重苦しい話は置いといて、そうだな……皐(サツキ)でどうだ?」
皐「可愛い名前、ありがとう!パパ!」
雄二「パ、パパ呼びは流石に……俺は坂本雄二、だから雄二とでも、呼んでくれ」
あはは、雄二の奴照れてるよ。
やっぱりちびっ子には弱いよなあ。
皐「分かった、雄二パパ!」
雄二「……もう好きに呼んでくれ」
康太「……ここまでタジタジになるとは」
美波「予想外ね」
瑞希「こんな優しい坂本くん初めて見ました」
明久「で、家に住ませるの?」
雄二「ったりまえだ。俺の両親は懐が深いのと困った人をほっとけないタチだからな」
そんなこんなで、僕達に新しく友達(どちらかと言えばみんなの妹的ポジション)が出来たのでした。
後書き
雄二が軽くロリコンですが、突っ込まないであげて下さい
雄二「誰がロリコンだ!」
皐「パパ、どうしたの?」
雄二「いや、何でもないぞ」ナデナデ
本人の自覚は皆無の模様
まあ、そんな訳ですので次回も駄文ですがお楽しみに
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