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改正版 後悔先に立たず、後に立つべし

作者:天竜光魔
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8話(改正)

 あれから、一ヶ月経過しました。
 目覚めた次の日には、月面基地の状態を確認している時に、ジェイルがヒュッケバインの起動実験の準備が整たので起動実験がしたいと訴えてきました。
 基地は問題なく完成しており、昨日と違い体に違和感は有るものの動く事には問題は無くなっていたので、起動実験に参加する事にしました。
 倉庫にて、ヒュッケバインを出すとガジェットを使いトレーラーに乗せて、基地の外に運んで行ったのですが、準備の間に人工知能AIのテストした映像をモニターで確認したところ、まだまだ機敏に動く事は出来ない様でしたが、初期であり、これからのデータ収集によって向上する事を説明していました。
 AIの状態を確認している間に試験場としてクレーター内に作り上げた装置にヒュッケバインを固定して遠距離起動によって、起動実験を行いました。
 ブラックホールエンジンは問題なく起動し、解析の結果、特に問題になる異常は無かった事に、胸をなで下ろす事が出来ました。
 その後、倉庫にて戻って来たヒュッケバインを、解析するために向かって行く姿は新しいおもちゃを買ってもらった子供のようだったのが印象的でした。
 私の方は数時間しか動いていないのに、既に疲労困ぱいとなり、ノエルに背負われて、部屋に戻る嵌めになりました。
 その為に、約1週間はベットの上で過ごす事になり、無理をしない範囲で意識を失っていた間のデータを整理していましたが、生産していた量産型ゲシュペンストMK-Ⅱが完成していたのですが、固定武装であるスプリットミサイルとジェットマグナムしか装備していない事が報告でわかりました。
 その為に、直ぐにジェイルを呼び出し、

「なんだね。急に呼び出して。」
「すいませんが、PTに使用可能な武器を製作して欲しいのですが。」
「ヒュッケバインの解析に忙しいんだがね。」
「そこを何とかお願いします。」
「ゲシュペンスト・タイプRを解析したからね。基本的な知識は入手しているから、開発にそれ程時間は掛からないだろうが、ヒュッケバインの解析を優先したいんだよ。」
「ビーム兵器だけでもお願い出来ませんか。」
「仕方がないね。G・テリトリーを解析させてくれるのならビーム兵器は制作しよう。」
「わかりました。ヒュッケバインの解析も終了したらいいでしょう。」
「それで構わないよ。」
「マシンガンや実体剣などの開発もお願いしますね。」
「あまり、気乗りしないのだがね。面白みが無いからね。」

 というやり取りをしました。
 2週間後には、普通に動く事が出来るようになったので、サイコドライバーの力を試そうとしたのですが、力を行使しようとしたところ、激しい頭痛を感じ行使出来ませんでした。
 ジェイルに相談したところ無理な力の行使により限界にまで酷使された脳が完全に回復していない為だろう言われ、普通、脳が回復するのか聞くと「君なら問題ないと」言われ何とも言えない気分になりましたが。
 その後の2週間はアーニャと共にシミュレーターにて訓練をしていましたが、私より上手いことにショックを受けました。
 スーパーロボット大戦をやっていれば、確かに小学生か、中学生位のパイロットがおり、上位陣に入る者がいることは知っていましたが、かなりショックを受けました。
 さすが、ナイトオブラウンズのシックスになるはずだった少女です。
 納得の実力なのでしょう。
 その間にジェイルの方は、元々ついていたプラズマカッター、ニュートロンビームからは、メガ・ビームライフルが生産可能になり、その他にも、対ビームコーティング技術などが入手されていた。
 また、ヒュッケバインの解析は40%ほど終了しのですが、逆に、M950マシンガンなどの実弾兵器、実体剣については全く手をつけていないようなので、どうすればジェイルがやる気になってくれるのかを現在考えている。
 そして、現在、サイコドライバーの力を試すためであり、生身で戦う際の私専用の武器を製作してもらう為にジェイルの実験棟に来ている。
 
「それでは、実験をはじめようじゃないか。」
「発動させることが出来るかどうかわかりませんが、それでもいいんですか。」
「その可能性もあるが時間は十分に過ぎているから、もう回復していると観ていいだろう。」
「無理せず、頑張って。」
「アーニャも来ていたんですか。」
「心配だったから。」
「ありがとう、アーニャ。では行きますよ。」
「まずは、念動力であのガジェットを浮かせて見せてくれたまえ。」

 ジェイルの指示どうり念動力でガジェットを浮かせますが、以前に比べって安定した使用が可能になっていことに気が付く。

「どうしたのかね。」
「以前よりも安定して念動力が使用可能になっているようですね。」
「ほう、やはりそうなったようだね。」
「どういう事ですか。ジェイル。」
「エヴォリュダーの適応力の為だよ。暴走した際に肉体が念動力の負荷によりかなりの損傷を受けた。ここまでは、良いかね。」
「ええ、それはわかっています。」
「その際に、能力の暴走に対して、肉体はその状態に対応しようとしたんだ。集中治療室に連れて行き、体の検査をした時、考えられない速度で細胞1つ1つが変化していったよ。その為に、念動力という力に適合した肉体に進化したと言えるだろう。」
「進化ですか。」
「そう、進化だよ。生物はその環境に適合した肉体に変化する事により進化してきた。魚が陸に上がる為に肺を獲得したようにね。」
「そうですか。」
「まあ、念動力者としての特性もあるのだろう。念動力者は危機により覚醒、もしくは、潜在能力を発揮する事ができるようになるようだからね。生命の危機により念動力自体も成長したのだろうね。」
「以前は1つ能力を限定ししか使えませんでしたが複数のことができるように成っています。それに、いまなら出来るかもしれませんね。」
「何がかね。」
「試したいことがあるので、ガジェットを起動して殴りっかかてきてください。」
「良いのかね。」
「はい。」
 
 その言葉と共にガジェットが起動して、私に殴りかかって来る。
 スーパーロボット大戦αで念動フィールドも拒絶の壁だとカヲルは言っていました。
 拒絶の意思を持って、目の前に壁をイメージすると目の前に緑のエネルギーの壁が現れ、ガジェットの腕を受け止めます。
 その壁はガジェットの攻撃をものともせずに其処に有り続けます。

「すごい、記録!」
「素晴らしい!どうやって、その壁を作り上げているのは、解らないが計測することの出来ないエネルギーが確かに存在する。このエネルギーは何なのか、生命力、精神力、それとも、全く未知のエネルギーなのか。実に興味深い。」
「相手を拒絶する意思を込めて壁があることをイメージしました。」
「なるほど、イマジネーションする事により形のないエネルギーを安定させている様だね。」
「結構辛いですね。今の私では長時間安定させることは無理みたいですね。このガジェット壊してもいいですか。」
「データを収集するためだ、やってくれたまえ。」
「それでは、行きます!」

 そう言って、腕にフィールドを纏っているイメージして、そのままガジェットに殴りかかる。
 私の攻撃を受けた瞬間ガジェットが粉々に砕け散ります。

「ふ~、なんとか出来ましたね。」
「ふむ、君の身体能力なら問題なくできることなのだが、一瞬腕に緑のエネルギーを纏ったように見えた。やはりイメージする事が重要なようだね。」
「ですが、安定性が壁をイメージした時よりものすごく悪いので実戦では使用出来ませんね。それに、今も一瞬でしたし。」
「それも訓練でどうにかなりそうかい。」
「フィールドはイメージしやすかったんですが、腕に纏うにはエネルギーそのものを腕に集中する必要があるのでかなり難しい。」
「なるほど、なら君の武器はそのエネルギーを使用することを前提に考えた方がいいかも知れないね。一度、こちらに戻ってきてくれたまえ。」
「なら、試したいことがあるので驚かないようにしてください。」
 
 そう言って、今まで出来なかったテレポートを試します。
 アーニャの横をイメージして、実行します。
 そうすると、今までいたところからガラスの向こう側にいたアーニャの横に出現します。
 そのことに、アーニャが驚き、ジェイルが興味深そうにわたしを見てくる。

「ほう、そんなことも可能なのかね。」
「まあ、汎超能力者とサイコドライバーは言われていますからね。知覚範囲内なら可能ですよ。特別な処置をされていない限り。」
「そうかね。研究意欲が沸くというものだよ。一度解剖させてくれないかい。」
「死んでしまいいますよ。」

 そう言ってジェイルの方を見るとアーニャがジェイルに体当たりし、そのまま、私から引き離そうして必死になって押していますが、もともと、大人と子供の違いがあるのでまったく引き離す事が出来ていませんが、

「ジェイル、戒のこと殺そうとしてる。だから、絶対守る!!」

 そう言って、涙を浮かべながら、私から引き離そうとしてジェイルを必死に押しているアーニャに話かけます。
 
「ジェイルの冗談ですよ。だからそんなことしませんから。」
「はははははぁー。もちろんだよ。」
 
 そう言っていますが、冷や汗がかなり出ているのが確認できした。
アーニャはその言葉を信じて離れましたが、私には本音が混じっていたように感じました。

「でも、ノエルが言ってた。ジェイル、マッドだからご主人様を人体実験しない様に見張らないといけないって。」
「大丈夫だ、今のは本当に冗談ですから。」
「本当にジェイル。」
「もちろんだよ。」
「それならいい。」
「ジェイルを許してあげてください。」
「わかった。」
「では、君の武器のことで話があるんだがいいかね。」
「なんでしょうか。」
「Z・Oアーマーを研究させてくれないかな。」
「なぜでしょうか?」
「ゾル・オリハルコニウムは念動力に反応するから触媒にちょうどいいと思ってね。」
「そうですか、ちなみに高性能電子頭脳はどうなりましたか?」
「あれは、調べ尽くしたことで使用不能になったよ。」
「そうですか。・・・・・分かりました。提供しましょう。G・テリトリーはZ・Oアーマーの後で研究して貰う事にしますよ。」
「は~仕方ないね。両方とも調べたいんだがねぇ。」
「終われば、直ぐに渡しますから我慢してください。」
「まぁ、武器からなんとかしよう。」

 その言葉を聞いて、研究室から出て行った。
 その時、アーニャも一緒についてきた。

「戒、すごく強い。」
「そうですね、一対一なら負けないでしょうね。(この世界に限りますが。)」
「守れない。」
「そんなことないでしょう。」
「どうして。」
「1人でいることは辛いことですから、共に歩んでくれる人が居ることは嬉しいことなのですから、だから、私の心をアーニャは守っていますよ。」
「そう言ってくれると嬉しい。」

 そう言って、アーニャは頬を赤く染めます。

(さっきの事がありますし、アーニャの依存性が上がっていていますね。どうしたらいいんでしょうか。私は、彼女に答えるわけにはいけませんしね。どうしましょうか。)

「戒の役にもっと立ちたい。」
「焦る必要はないんですよ、アーニャ。」
「でも、いつどんなことが起こるか解らない。」
「それは、そうでしょうが。」
「だから、勉強も頑張って、PTも上手くなる。」
「ありがとう。」
「戒、助けてくれたから。」
「お昼ですし何か一緒に食べますか。」
「うん食べる。」
「それじゃ、食堂に行きましょうか。」

 2人で基地にある食堂に向かいました。
 私がスパゲッティを作り、食べているとノエルが食堂に入ってきました。

「ご主人様、会社を営業しているユニットからの連絡です。」
「なんでしょうか?」
「現在、会社では、鉱物を取引しています。」
「ええ、知っています。」
「ですが、不正をしている役人や貴族を利用して販売しているのですが、それほどのシェアを作ることができず、世界に影響力を高めることは出来ません。」
「私はそれ程求めてはいませんが。」
「ですが、万が一の場合必要なものです。」
「そのとうりですが。」
「その為に、これからは、鉱物ではなく加工したものを販売しようと思います。」
「確かにその方が安心して、販売できますね。」
「そのとうりです。」
「それで何を売るつもりですか。」
「ガジェットの中の土木専用の物を商品として販売したいと思います。」
「ガ・ガジェットですか!?ジェイルは何といって言っていますか。」
「今、解析に忙しいから、戒に任せるそうです。」
「そうですか、生産ラインはどうなりますか。」
「既に、ブリタニアに工場用の土地を買い生産ラインをを作る準備は出来ています。」
「ほとんど準備は出来ているんですね。動力はどうなりますか?」
「バッテリー式になります。」
「では、やってください。」
「解りました。では、開始します。」
「これから、騒がしくなりそうです。」

 そう言いながら、これからのことを思いどう動けばいいのかを思考しました。

(これかも、今みたいに平和に過ごしたいのですがダメでしょうね。世界の情勢は安定しませんし。)
 
 

 
後書き
 名前:天王寺 戒
LV:11
PP:35
格闘:170
射撃:142
技量:147
防御:170
回避:183
命中:188
SP:124
性格:冷静(超強気)
エースボーナス:???
成長タイプ:格闘・特殊
空:A
陸:A
海:B
宇:A
精神:偵察1~  
   幸運
   ??
   ??
   ??
   ??
スキル:※エヴォリュダー(勇者LV9&底力LV9&戦意高揚)
    ※サイコドライバーLV2(念動力LV10&SP回復)
    ※完全記憶能力
     精神耐性
     ???
     ???
GP:9000
秘密基地(131/131)
撃墜数:1
 
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