リリカルなのは~優しき狂王~
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2ndA‘s編
第七話~悲しい怒り~
前書き
読者の皆様お久しぶりです。約一ヶ月も空いてしまい申し訳ないです。
ちょっとプライベートの方で忙しく執筆時間がなかなか取れなかったのです。
あと、以下ちょっとしたお願いというか、自分のワガママに近いことなのですが読んで理解をしてくれればありがたいです。
感想欄に要望として様々な意見を書いていただけるのはありがたいのですが、『これこれこういう設定で長編を書け』とか、設定まで細かく要求してくるのはお控えください。
投稿小説はあくまで作者が書きたいものを書くものであって、読者が書き手に書かせるものではないと自分は考えています。細かく色々と指定してくるのであれば、それは本人が文章にして起こせばいいのですから。
長々と長文失礼しました。
では、本文どうぞ
海鳴市・ハラオウン家
海鳴市の一角にある少し大きめのマンション。
そこのハラオウンと言う表札が掛かる一室のリビングで、その部屋の所有者であるリンディ・ハラオウンはソファーに座っていた。
腕を組み、目を瞑る彼女は既に残り数時間となった今日この日のことを頭の中で回想し、整理していた。
その中で、特に印象に残り何度も思い出すのが、ヴォルケンリッターと対峙してからのことである。
最初は亡き夫との因縁を清算するつもりで赴いた。そして例えどんな結末になろうと彼らに挑もうとし、その戦端は開かれたと思われた。
だが、そこに待っていたのは第三者の介入。
突然現れた一般人に見える青年がリンディを庇うように介入し、ヴォルケンリッターからの逃亡の際に一度気を失い、次に目が覚めた時にはその青年の背の上であった。
(あの人のことに気を取られすぎたのかしら……抱えられるまで彼の存在に気付かないなんて)
彼女は当時のことを思い出してそんなことを思う。しかしライ自身が隠密行動に長け、気配を殺していたために彼女が気付かないのも無理はなかった。
彼女は気配を察せなかったのではなく、彼が気配を察知させなかったのだから。
そんな彼女は自分の亡き夫のことを思い出して、少し顔が朱に染まる。
(これは気の迷い。ええ、それ以外の何物でもないわ)
自分に彼女は言い聞かせるように、その考えを反復していく。
彼女は気絶する直前まで夫のことを考えていた。そのことが原因なのか、気絶から目覚めたあとに男性に背負われていた事と、久しく嗅いでいなかった男の香りを嗅いだせいか、その青年に夫を重ねてしまったのだ。
意識しないようにその事を忘れようと、目を瞑ったまま首を振るが、その行動自体が既に彼を意識していることに今の彼女が気付くことはなかった。
「嫌な女ね……」
自嘲気味に呟いたその言葉は、清潔感を纏ったリビングに染み込むように消えていく。
それがどこか虚しく感じながらも、彼女はリビングの入口の方に視線を向けるのであった。
ハラオウン家・一室
リンディがリビングで思考に耽っている間、ライはこの世界のなのは、フェイト、アルフの三人と一緒にいた。
本来であればリビングで事情聴取が行われるのだが、その前にライの治療を優先した結果である。
最初は軽傷を負うような事もなく、あの場が終息したと思っていた一同であったのだが、マンションに到着して早々に一悶着が起こった。
それはここに来るまで、コートのポケットに手を入れていたライであったのだが、玄関で靴を脱ぐ際にポケットから手を出した時に、その手のひらをその場の一同に見られてしまう。
ライの右手は手のひら全体が火傷を負い、そして手の中央に一直線の抉れた溝のような傷があり、そして左手には右手のように火傷は無いが同じような傷が引かれていたのだ。
これはライがビルの屋上から逃げる際にできた傷であった。
火傷はシグナムからの斬撃を鉄パイプで弾いた時に、彼女の炎熱変換の熱量が鉄であるパイプを伝い彼の手のひらを焼いた為についたもの。そして抉れた溝のような傷は、生身の手でワイヤー降下の減速を行った際にできたものである。
どちらの傷も魔法無しで戦争を行っていたライにとっては見慣れているとまでは言わないが、特に深刻視するほどのものではなかったのだが、非殺傷の魔法に慣れきっていた魔導師組はグロテスクで見慣れていない傷に大わらわになった。
傷を負った本人が割と冷静であった為に傷の治療をしてもらえるように頼み込んだことで、その場は何とか沈静化することができ、今に至るといったところである。
手の消毒と傷薬を塗布し、ガーゼを被せ、包帯を巻いていく。
一連の動作を行うのは、バリアジャケットから私服に戻ったフェイトであった。
流石に怪我した状態の手を自分で手当するのは難しい為、ライが誰かにやって貰うことを頼んだ際に彼女が自分から進んでそれを引き受けたのだ。
「包帯、きつくないですか?」
「……うん、丁度いいみたいだ」
巻き終えた手を離し質問してくる彼女の問いに、ライは手を軽く開閉させながら答える。
「ありがとう」
「いえ、これぐらい……アルフ、救急箱を」
「わかったよ」
フェイトは傍らに座っていたアルフに救急箱を渡し、それを片付けてもらう。
その光景を眺めながら、ライは自分の中の疑問を解消するために質問をし始めた。
「随分と慣れているけど……ここはハラオウンさんの家だよね?」
「あ、その、私も此処に住んでいるので」
「失礼だけど、苗字が…………」
このマンションに訪れるまでに、個々の自己紹介は済ませていた。その際にライの知っている名前と一致しなかったのが、目の前にいる彼女である。
「あの、最近私を引き取って貰って、リンディさんが私の、その、新しいお母さんになるんです」
遠慮がちに、だが、ハッキリと喜の感情を浮かべて、彼女は本当に大切そうにその事を告げる。
それを聞いてライは反射的に謝りそうになるが、彼女のその表情を見て同じく笑顔を返すだけにしておいた。
ハラオウン家・リビング
ライの手の治療もひと段落し、今度こそこの場に集まった全員でライの事情聴取が行われることとなった。
ライは今、リビングにて返却されたアッシュフォード学園の制服の上着を羽織っている。それの返却の際になのはとフェイトが最初の襲撃について、感謝の言葉を送ってきたのをライは素直に受け取っていた。
「それではライ・ランペルージさん。あの空間……結界内にいた事の説明と騒動に踏み入った経緯を教えてください」
この場にいる最年長者としての義務感か、若しくは会話のイニシアチブを取るためかは定かではないがリンディが代表としてライに問いかける。そんな彼女の目には真剣な色が濃く、ある意味で彼女の決意が窺い知れた。
(……さて、どうしたものか)
内心でどのような対応をするかを考えていたライであったが、これまで一般人を装ってきたことで動きづらいと感じていた為、ここは思いきってある程度の真実を話すことを決めた。その際に『開き直り』と言う単語が脳裏に過ぎったが、ライはそれを全力で無視する。
「一度目の……僕がそこにいるなのはちゃんとフェイトちゃんに、初めて接触した時は本当にただ巻き込まれただけですよ」
「何故あの時、あそこにいたのかしら?」
「探し物があったから探していただけですよ。元々その為にこの世界に来たのだから」
ライの最後の言葉に部屋に沈黙が落ちる。
彼の言葉にリンディは目を細め、なのはとフェイトは小首を傾げるという違った反応を見せていたが。
「……貴方は先ほど異世界人であることを否定しなかったかしら?」
「この世界の住人である可能性のある人物に正直に話す必要性はありませんよ」
突き放すような言い方をするライであったが、それはある意味でライの思惑通りであった。
「私たちは管理局の関係者であり、あの時点ではそれに答えてもらう義務が次元世界から来た貴方にはあったのだと思うのだけれど?」
「お生憎だが、こちらは個人的な目的で来ているわけではない。それについての秘匿義務も当然存在する」
「どういうことかしら?それは管理局にばれると都合が悪いと言う受け取り方も出来るのだけれど」
彼女の目が一層険しくなる。それをさらりと流しながらも、ライは内心「いけしゃあしゃあと」と自分を詰りながらも口を動かす。
「確かに公にすれば管理局にとっては都合が悪いかもしれないが、な」
試すような視線をリンディに向けるが、彼女はその視線に困惑するだけだ。痛くもない腹を探られるというよりは、身に覚えのない罪を指摘されているといった風なその表情にライは内心で彼女の警戒心を下げた。
ライは自然な動作でネックレスである待機状態の蒼月を取り出す。突然の行動に身構える彼女たちを無視して、ライは自分の相棒に指令を下す。
「起きろ、蒼月」
その言葉とネックレスの発光でその場にいる人間はそれがデバイスであることを理解させられた。そんな周りの反応も意に返すことなく、ライは言葉を続ける。
「個人データを出力。秘匿権限の設定はいじるな、最低限で構わない」
その命令に従い、蒼月は一度発光した後にあるデータを投影した。
空中に身分証としての管理局の局員としてライの個人データが映し出される。
局員としてのデータを持っていることに一瞬驚きを見せるリンディであったが、そのデータに目を通すことで浮かべた表情は納得ではなく、懐疑である。
「ふざけているのかしら?こんな穴だらけのデータで」
彼女の言葉通り、ライが映し出したデータには名前と年齢ぐらいしか明記されておらず、それ以外の所属や階級、出身世界、更には顔写真すら『NO DATA』としか載っていない。
こんなデータを見せられて、身元を納得する要素にはなり得なかったが、納得せざるを得ない義務を彼女は持っていた。
「それ、正式な書類ですよ?管理局からの押印もされている」
そうなのだ。
ライの言った通り、その書類の横に立体的にも平面的にも見える模様が浮かんでおり、それこそが管理局が使用している許可印である。
個人では到底偽造などできないそれは、リンディ・ハラオウンと言う局員を納得させる要素としては十分であった。
しかし、実はこの書類はライが元の次元世界で手に入れた、ある高官の権限のデータを使用し偽造したものであるのだ。だが、正式な手続きを踏んだ偽造書類と言う何とも奇妙なものでもあるのだから、その事実を知っているライと蒼月は内心で苦笑いを洩らす。
「っ……」
書類上では正式な局員であったライと蒼月が、内心で『なんだかな~』とか考えている時、リンディは歯噛みしていた。
彼女は彼が闇の書について何か情報を持っていると考え、そして生身でヴォルケンリッターを振り切り、更にリンカーコア所有という魔導師としての素養も持ち合わせた彼を今手放したくはないと思っていたのだ。
「……私たちは今、ある事件を担当しようとしています。管理局員としての貴方に協力を頼めないかしら?」
「無理だな。公になる事件に関われば、僕という存在が明るみに出る可能性がある。それは管理局にとっても都合が悪い」
敢えて、管理局という言葉を使ってきた相手に同じく、管理局という理由をつけて言い返す。子供の言い合いにも感じるそのやり取りに辟易しながらもリンディは頭を働かせていた。
(…………辟易しているのは自分の不甲斐なさというよりは、目の前の彼を言いくるめることができないことかしらね)
言ってしまえば、彼女は自分の思い通りに事が運ばないことに拗ねているだけに近い。そして、そうせざるを得なかったライの言い回しにも腹を立てている彼女であった。
ライが最後に言った『管理局にとって都合が悪い』というのは、個人が公になることで彼が関わってきた管理局の都合の悪い部分が表沙汰になるのが不味いということだ。
それはつまり、管理局にも組織としての裏があり、汚れ仕事を行っていると言うことの証でもある。
別にリンディ本人も管理局が清廉潔白でクリーンな組織である盲信するほど、若くも夢見がちでもない。世の中にとってもそう言うものが必要であると理解はしている。
だが、今幼い子供の居る前でそれを理由に持ち出されるのは卑怯と感じ、理不尽と感じるほどに彼女はまだ善人であった。
「…………質問がないようなら、次はこちらの疑問に答えていただきたい」
「何かしら?」
ライの言葉にしばし自分がほうけている事に気付いたリンディは、動揺を表に出さないように返事を返す。内心『見透かされてないかしら?』と考えていたが、今は目の前の会話の相手に意識を集中させた。
「貴方は管理局員であるのなら、なぜあの場に私服でいた?プライベートの時間中に突然出動したのは察せられるが、何故バリアジャケットを展開していなかった?もし展開していたのなら、僕もお構いなしにデバイスを使用していた」
卑怯な言い回しをしていることを自覚しつつも、ライは淀みなく言葉を言い切る。
要約すると『僕が怪我をしたのはそちらにも非があるのだから、質問に答えろ』ということだ。
「……管理局員である前に私個人で決着をつけたい案件でもあるのよ」
ライの言いたいことを察した彼女は訥々と語り始める。
今回の事件にロストロギア『闇の書』が関係していること。
過去に自分の夫が闇の書によって命を落としたこと。
そして、その決着をつけたかったこと。
その説明が終わる頃、室内はしんと静まり返っていた。その場にいるなのは、フェイト、アルフの三人は悲しみの表情を浮かべ、どこかリンディを気遣う視線を送る。
リンディはその三人の態度に愛おしさを感じながら笑みを返す。そこに込められていたのは『私は大丈夫です』という大人としてのプライド。
そんな、少しだけ穏やかな空気の中、ライは一人だけ目を瞑り、無表情を貫いていることに蒼月以外が気付くことはなかった。
「フェイトさん、アルフ、二人には悪いのだけど、お仕事の方に戻ってもいいかしら?」
どこか子供っぽく、おねだりをするようにリンディはそう告げる。それに笑顔と頷きで返す二人に感謝するようにリンディも再び笑顔を浮かべた。
「……言えることはそれだけですか?」
弛緩した空気の中、その声はよく響いた。
硬質な声はその場にいる全員の耳朶を打つ。声の主に視線を集めた一同は、そこで初めてライの雰囲気が飄々としたものから変化していることに気付く。
「え、ええ……」
なんとか、そう返したリンディに「そうか……」と言い、悲しそうに目を伏せたライは、座っていたソファーから立ち上がり、座っているリンディの前に移動する。
急に雰囲気が変わり、突然動いたことに混乱していた彼女は、次のライの行動に咄嗟に反応できなかった。
こもる様な乾いた音が鳴る。
その光景を一番理解していたのは、それを少し離れた位置で見ることとなったなのは、フェイト、アルフの三人である。しかし、見たことを認識していても、それを理解し納得するほどのものを得られていなかった三人は呆然としていたが。
音がなって数秒後、リンディは自分の頬に熱さと痛みを感じ始め、そこで初めて自分が叩かれたことに気付く。頭の冷静な部分が『くぐもった音なのは、包帯をしていたから?』と言う、どうでもいい疑問は浮かぶが自分が何故叩かれたのかは、今の彼女には分からなかった。
「な、何を―――」
「貴女は一体何がしたいんだ!!」
振り抜かれた手と、前後の状況から自分がライに叩かれたことをようやく頭が正しく理解した。そして、その張本人に問い質そうと声を吐き出そうとした瞬間に、彼女の声はそれを上回る怒声に塗りつぶされた。
「貴女の過去も抱えるものも理解した。しかし、それでどうして貴女はそんな馬鹿な行動をとった?!」
感情が溢れる。
頭の芯がぼやける程に熱を持っている。
歯止めの効かなくなった思考をしかし、ライは止める事なく吐き出す。
「もし僕があの場にいなければ貴女が死んでしまったかもしれない――――そんな傲慢なことを言うつもりはない。だけど、少なくとも怪我の一つもしていたかもしれない。その時悲しむ人間のことを貴女は考えているのか?!」
ライは内心で自分を絞め殺したくなる。
自分が知ったような口を聞いていることにイライラする。
だが、それを許せなく感じる自分に胸を張って誇れることはできる。
「貴女は残されることの苦しみを知っている。なのに、どうして今度は残す側に回ろうとすることを良しとした?!」
ライの言葉が放たれるたびにリンディの肩は震える。
そんな彼女にお構いなしに言葉は続く。ライはライの怒声にビクついているフェイトに一瞥してから口を開く。
「彼女は貴女の子供になることを愛おしむように、本当に大切そうに僕に言ってくれた。そんな家族に対して貴女は『仕事と私怨を優先します』と言ったんだぞ!」
リンディは目を見開き、フェイトを見つめる。そこに浮かんだのは後悔か、それとも驚愕か。
「過去の家族を忘れろとは言わない。だけど今の家族を蔑ろにするのは、母親としてやっちゃいけないことだろ」
最後は怒声ではなく、掠れるような、絞り出すような弱々しい声しか出なかった。
気持ちが先走り、自分の言いたいことを告げれたのかどうかも、ライは認識できていなかったが、そこで言葉を切り自分の顔を見られないように俯きながら、リビングから出ていこうとする。
「……僕はそちらの邪魔はしませんよ。それは確約します」
リビングを出る際にそれだけを言い残し、ライは今度こそ出て行った。
数秒後、その部屋に女性の泣き声と繰り返される謝罪の言葉が響いたが、それはライの耳に届くことはなかった。
マンション・エントランス
自己嫌悪に陥る思考を振り払うため、夜の冷えた外気に当たりたいと言う欲求のせいか、自然と足を早く動かす。
肩で風を切るような歩行速度は、一人の少女の声で完全に停止した。
「あ、あの!」
「……?」
あと、数歩で外に出られたことを惜しみながらも振り返ると、そこになのはが立っていた。ライを追うために走ったのか、その小さな方は大きく上下に動いていた。
「なに?」
「え?えっと、あの、その……」
ライの言葉はいつもと違い突っぱねるような物言いになっていしまい、話しかけてきたなのはを怯ませてしまう。
(何をやっているのだか……)
自省をしながらも、ライは少し表情を柔らかくしなのはが言葉を紡ぐのを待つ。
幸い、子供であるが故にライのその表情の変化を敏感に察した彼女は少し詰まりながらもハッキリと告げた。
「あ、あの、リンディさんもフェイトちゃんもアルフさんも家族を大事に想っています!だから、その、ライさんが言ったことも正しいんですけど、えっと、誤解しないであげてください!」
「……ッ」
彼女の言葉にライは泣きそうになる。
自分たちが理想とした『他人に優しくできる世界』を自然とできる彼女がどうしようもなく愛おしく感じるライであった。
涙を零さないよう必死に見栄を張り、ライはなのはの頭を数回ポンポンと乗せるように頭を撫で、「わかっているよ」と言う意味を込めて笑みを返す。
それだけを行い、今度こそライはそのマンションをあとにした。
後書き
今回で映画の序盤が終了ですね。
八神家の過去は書くつもりないので、このままライ視点でサクサクと進んでいくと思います。
最近、ライにニヤリ笑顔の似合う展開を書きたくなってきている作者です。
では、次回も更新頑張ります。
ご意見・ご感想を心待ちにしております。
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