黒銀の夜叉
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
学園6
前書き
見て下さい。
(マリアの娘か……。ローライド家の跡取りもいるみたいだし、少しはたのしめるかもな)
「よろしくメディア」
娘という事実に驚くサクヤだったが、すぐに冷静さを取り戻すと今度は軽い楽しさがこみ上げてくる。
ローライド家は折り紙付きの貴族。そしてアルスはその跡取り息子。
メディアの方も、マリアの娘ということで期待が持てるだろう。
そして近い席の友人に挨拶を終えた後、教室を一通り見回し生徒を確認する。
みんなサクヤの足元にも及ばないが、なかなかのように見受けられた。
「じゃあ次の時間は魔武器の生成と使い魔召喚をする。それじゃあ……メディア、魔武器について説明してくれ」
転校生、サクヤの挨拶が終わったところでロールは口を開き、教室を静かにさせる。口を開いたロールは、次の授業の説明をしてもらおうとメディアを当てる。
当てられたメディアは椅子から立ち上がり、少し思い出すような表情を見せながら説明し始めた。
「魔武器とは……魔石という石に自分の魔力を込めることによって出来る武器の事です。人によってそれぞれ武器の種類や能力は違ってきます。また魔武器には名前をつけ、アクセサリー等にして身につけ、好きな時に名前を呼んで魔力を込めればすぐに出てきます」
魔武器の説明をするメディアは、思い出しながらも何も見ずに答える。
何も見ずに言い切ったメディアに、クラスの何人かから拍手される。
それを見ていたサクヤも同じ感想でメディアを見るが、メディア本人は言い切れたことにホッと一息ついていた。
最後まで言い終えたメディアに、ロールは笑顔で軽く礼を言うと、その次の授業の説明に移る。
「よろしい。じゃあ使い魔についてアルス説明してくれ」
後書き
続きます。
ページ上へ戻る