魔法科高校の有能な劣等生
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種明かし
前書き
前回の続きです。
気になる事、脱字が有りましたらコメントを下さい
結局、模擬戦は中断された。
別に無月、或いは司波が参った?
と言った訳では無い、1時休戦になったそれだけだ。
お互いもこう考えている。
誰がこんな奴に負けを認めるか、と
だが、休戦になったのはお互いにも理がある。
そこは感謝、するべきなのかもしれない。
おそらくこれ以上、模擬戦を続けていたらお互いの知られてはいけない秘密がバレてしまう。
無月は自分に架けられた枷、呪いとも言える何か
司波は自分の秘密、けしてこれだけは誰にも知られたくは無い自分と妹の繋がり絆にも関わる何か
お互いは似ているようで似ていない。
人から見たら誰も似ているとは言えないしそもそもそっくり?
いや、外見から身体から発せられる何か口には例える事の出来ない何かが根本的に違う。
当てはまってすらいないなにか
だが二人は何か自分と同じ何かが有ると感じている。
司波は無月には自分と同じ何かを持っている、そう感じている。
無月も司波には自分に近い何かを持っている、そう感じられる。
才能が有る無月
才能を隠す司波
そこが二人の引かれ合う所なのかもしれない。
「それで俺の魔法を無効化した手品はなんだ?
早く教えろ。」
無月は司波が使った何かが気になり過ぎて単刀直入に言う。
それに司波は軽くすんなりと答える。
「君は二つのCADを同時に持ち
同時に同じタイミングに起動式を展開し魔法を発動した事は、有る訳ないか。」
「無くて、悪いか?
それに二つのCADを同時に使う発送すら思いつかねぇよ。」
CADを使えば魔法は楽に発動出来る。
だが、それは一般常識を考えての話
一つの魔法を発動するのには時間が掛かる。
それは全ての魔法に置いて全て合致する事だが、CADを使う事でその無駄な時間を大幅に短縮されスムーズに進む。
簡単に言うなら陸上部の生徒が陸上部の先生にある程度の補助をやってもらうと考えた方が分かり易い。
魔法に必要な術式、言霊をCADにぶち込む事により魔法は発動される。
時間を短縮するにはこれが一番、これなしでは魔法の撃ち合いなど始まりすらない。
が司波はそれを2つ持ち模擬戦を行っていた。
今、考えればもしかしたらコイツ、凄いんじゃないか?
そんな感情が心の奥からこみ上げて来る。
2つと言うことは使える魔法は使える魔法は増えるし戦いにも優位に行える。
だがそれを2つも持つと言うことは半端では無い。
それが可能なら頭の中にある脳の処理速度と処理能力は人間を超えている?
「まぁ2つのCADを使いたくなるのは魔法を使う者として恥じる事の無い通る道だが、
君は無いのか?
珍しい、いやそんな事に興味を持てなかった君が悲しいよ。」
「どうせ、俺の脳はスペックはファミコン並ですよ〜〜
それが何か問題、有りますか?」
またもや二人は歪み合う。
無月は隣に掛けていたCADを取り出し構えかけ
司波もケースに入れていた二丁拳銃型CADを構え無月に向きかける。
お互いにその動きが目に入り、動きを止める。
今は1時休戦中
それなのに相手に刀、銃を向け
一体、俺は何をやっているんだ?
そう、頭の中じ自問自答し冷静さを取り戻す。
司波は構えていたCADを下げケースに渋々しまい込む。
それを確認した無月も渋々、渋々と大人しくしまい込む。
「それで手品のトリックを教えろ。
一体、何をやった?」
無月は少し離れた石の段差に腰を下ろし面倒くさそうに聞く。
それを見た司波は
面倒くさいのなら聞くなよ。
そう言いたげな顔をしている。
それでも一応、ネタは明かす的な事を言ったので一応、一応
頭の悪い無月にも解る程度の言い方で言い始める。
「サイオン波を干渉させたのさ。
二つのCAD同士でね。」
「一つのCADからは妨害するための起動式を展開しもう片方のCADにはそれとは
逆の起動式を展開させる。
すると、ある現象が起きる。」
「現象?」
今、聞いた話は多方理解出来た。
片方のCADから妨害系の魔法の起動式を展開させ魔法を発動
そしてもう一つのCADはそれとはまた逆の起動式を展開、それを無理矢理融合
要するに磁石と磁石のくっ付く部分とくっつか無い部分を無理矢理くっ付ける。
そう考えばまとまる。
「ああ、サイオンの波が出来るんだ。
それを無効にしたい魔法の起動式に向け波が生じた起動式をそのままにして魔法式にはせず
起動式のまま増幅させる。
それを無系統魔法として放出
それが成功すれば対象の魔法式をある程度無効に出来る。
勿論、起動式もね。」
それをマジマジと聞いた無月の反応は
「ぜ、全然、分からん?」
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