転生とらぶる
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コードギアスR2
0627話
その報告が届いたのは、俺がレモンやマリュー、コーネリア、スレイの4人と昼食を食べつつ、ゲートをどこに設置するのかを話し合っていた時だった。
とは言っても、シャドウミラーの代表でもある俺、シャドウミラーを支えている技術班のレモン、マリュー、実働班の指揮を執っているコーネリアに比べて、スレイは実働班の1パイロットでしかない。その為、時々パイロットとしての意見を言っていただけだったのだが。
「アクセル、ギアス響団の場所を特定したぞ」
そう言って星刻が入って来た瞬間、その場にいた者達の動きが固まる。
特に一番酷いのはコーネリアで、炒飯を掬っていたレンゲをテーブルへと落とす。
そんなコーネリアへと視線を向け、改めて星刻へと視線を向ける。
「本当か?」
「ああ。一番大きかったのは電力の供給だな。通信の類は上手くカモフラージュされていたが、さすがに電力に関しての完璧なカモフラージュは難しかったらしい」
……なるほど。通信は常に行っている訳では無いから隠蔽の作業も容易だったんだろうが、電力に関しては人が大量に住み込んでいる研究所である以上、隠しきれなかった訳か。
「アクセルの言う通り、砂漠のど真ん中にあったのが決め手だったな。……で、どうする? こちらからも軍を出せるが?」
「いや、この件に関してはこちらで処理させてもらう。色々と因縁のある相手だからな」
その言葉に、俺へと視線を向けてくる星刻。じっと、心の奥底まで見つめてくる視線を顔を逸らさずに受け止める。
そしてそのまま数秒。やがて何かを感じ取ったのか、星刻は小さく頷く。
「分かった。この件はお前に任せよう。だが、陽光の国内にギアス響団等という怪しげなオカルト組織があるのは非常に困る。きちんと対処して貰えるんだろうな?」
「ああ。任せておけ」
とは言いつつも、迷っている出来事もある。
ギアス響団の教主でもあるV.V.やギアス響団の信者達はどうするか決めてあるのだが、研究者達と実験をされた子供達をどうするかだな。
研究者は、このまま野に放てばまたギアスの研究を続ける可能性がある。その為、V.V.に対して忠誠を誓っているような奴は処分せざるを得ないだろうが、原作のバトレーにように無理矢理連れてこられたのは……待て。バトレーはもういるのか? 黒の騎士団が蓬莱島に来ているというのを考えると、既に来ていてもいい筈だが。
実験体の子供。こっちもまたどうすればいいのか難しい。何しろ、子供達は被害者とも言えるのだ。かと言って、研究者同様にこのまま解き放つ訳にもいかないし。
その辺は実際に捕らえてからだな。
「とにかく、ギアス響団があったという詳しい場所を教えてくれ」
「うむ。正確な場所は後でシロガネの方にでも送っておくが……ここだ」
テーブルの上にあった皿を大雑把にどかし、地図を広げる星刻。
その指先が示した場所は、陽光が中華連邦から切り取った地域の中にある砂漠地帯の1つだった。
……なるほど。陽光が切り取った地域の中にはタクラマカン砂漠とゴビ砂漠がある。これはギアス響団のある場所がこのどちらかの砂漠だというのは原作知識で分かってはいたものの、正確な場所は知らなかった為だ。その為、両方の砂漠をこちらの領土内に入れたのだが、正解はタクラマカン砂漠とゴビ砂漠の丁度中間辺りだったらしい。
「コーネリア、どうする?」
じっと星刻の指した場所へと視線を向けていたコーネリアに尋ねると、すぐに我に返った様に頷く。
「もちろんすぐに出撃する」
「分かった。だが、以前にも何度か話したように、ギアスは人間の脳に効果がある。つまり、実際にギアス響団の施設内に突入するのは人間以外の存在だぞ」
「……分かっている。シャドウミラーで言えば、アクセル、レモン、エキドナ、量産型W、そして……AIでもあるメギロートだな」
既にレモンがWシリーズの技術により生き返った存在であるというのを知っているコーネリアは、躊躇無くギアス響団に突入出来る者達の名を上げる。
この時を待ち望んでいたのだから、恐らく前々から考えていたのだろう。
「そうだ。コーネリアにはギアス響団の外で指揮を執って貰う。NジャマーⅡを作動させるから、襲撃が他の地域……具体的に言えばブリタニアに漏れる心配は恐らく無いだろう。砂漠の真ん中にある施設な以上、有線での通信は無いと思っていいだろうしな」
唯一の心配要素と言えば、Cの世界だったか? あそこは世界中の遺跡と繋がっているらしいから、そこを通って脱出される可能性もある事か。その為には……
「今回の襲撃に関して、俺はニーズヘッグではなく生身で侵入する事になる。理由は分かるな?」
「ああ。V.V.とかいう者を捕らえる為だな? それとギアスの研究に関しての決定的な証拠となる各種のデータ」
「そうだ。ギアス響団の件を世界に公表したとしても、証拠がなければ絶対に信じて貰えないしな。……まぁ、ギアスじゃなくて違法な人体実験って事になるだろうけど」
「ああ。その辺は……任せる。残念だが私はギアスに抵抗出来ないからな。指示に専念させて貰おう」
そうは言いつつも、やはり自分の手で直接ギアス響団に潜入できないのは悔しいのだろう。手がこれでもかとばかりに握りしめられている。
コーネリアの手に自分の手を重ね、落ち着かせるように小さく囁く。
「お前が頑張っているのは皆が知っているさ。それに見ての通り俺達も協力する。だから、安心しろ」
「……そうだな。確かにこの件は私が1人で抱え込んでいいものではない」
「ん、コホン。イチャつくのはその辺にしてくれ。それよりもだ。ギアス響団を襲撃するのはいいとして、研究者や実験体として扱われているだろう者はどうするつもりだ?」
先程の俺と同様の事を考えたのだろう。咳払いをした星刻がそう声を掛けてくる。
だが、意外な事にその問いに真っ先に反応したのはスレイだった。
「問題はやはりギアスなんだろう? そしてそのギアスは人間以外には効果が無い」
「そうだな」
「なら話は簡単じゃないか。私達にはあるだろう? 人間以外の存在が大量に集まっている場所が」
「……火星、か」
呟いた俺の言葉に、スレイが正解とばかりに笑みを浮かべる。
なるほど。しかし火星か。確かに火星には……より正確には魔法界も含めた火星には、人間以外の存在が多くいる。というか、純粋な人間はMMの奴等を中心としてそれ程多くはない。ヘラス帝国の亜人には当然ギアスは効果が無いだろうから実験体の子供達を連れていってもそれ程苦にはならないだろう。後、現在火星をテラフォーミングしている修羅達に関してだが……実際にギアスを使ってみないと分からないが、恐らく効果はないんじゃないかと思っている。修羅神を操る程の覇気やら何やらを身につけた修羅達が、普通の人間というカテゴリに入るとは思えないしな。
技術者の連中にしても、ギアス世界に置いておけばギアスの研究をするかもしれないが火星にいればそんな事は出来無いだろう。そもそもギアスの研究をするにしても、それよりも効果的な魔法という存在があるしな。
そう考えると、スレイのアイディアは秀逸だ。少なくても原作のルルーシュのように全員を殺すという手段を取るよりは人道的とも言えるだろう。
そしてギアス響団に所属している程の研究者達だ。能力的にも1流であるのは間違い無いだろうし。
もっとも、それでもV.V.に心酔しているような研究者はこちらで処理をしないといけないだろうが。
「確かに火星行きというのはありかもしれないな」
俺と同じ結論に達したのだろう。コーネリアが頷きながら呟く。実際これ以上ない程にいい案だと俺も思う。しかし……
「火星に何でもかんでも押しつけるというのもちょっとな」
そう口に出す。
現状でも今の火星には元々の住民とも言える魔法界の者達がいる。そして安住の地を求めた修羅達もいる。更にはこれはまだ本決まりしてはいないが、SEED世界のコーディネーターにしてもコロニーであるプラントではなく大地に住みたいという者を火星に送り込む計画がある。これ以上火星に押しつけてもいいものかと、そう口にするが……
「SEED世界、ネギま世界、OGs世界の住人が火星に派遣される、あるいはされる予定があるのだ。ならこのギアス世界から派遣されてもいいのではないか?」
コーネリアの、そんな当然とも言える言葉に思わず沈黙させられる。
もちろん他の世界の者達と違って、ギアス世界から送り込もうとしているのはこの世界には居場所がない故の者達なのは事実なのだ。だが。
「お前はそれでもいいのか? ユーフェミアが死に、あるいは汚名を着せられる原因になったギアス響団の者達を生かしておいても」
「……ああ。確かに私はギアスを憎む。しかし、私が復讐に狂ったとしてもユフィは喜ばないだろう。元凶を排除出来れば、そしてユフィの汚名が晴らされればそれで十分だよ」
いつもは凛としているコーネリアの、どこか儚げとも呼べる笑み。そんな笑みを浮かべるコーネリアに、その場にいる誰もがそれ以上何も言えなかった。
1分程そのまま静まり返っていた中で、最初に口を開いたのは当然と言うかやはりというかコーネリアだ。
「さて、とにかくギアス響団の本拠地は割れた。後はなるべく人を殺さないように捕獲するのを目標としよう。とは言っても、さすがに丸腰で研究所内に向かってもそうそうこちらの命令に従いはしないだろう。そうなると、やはり量産型Wのシャドウとメギロートは恫喝的な目的でいるか」
「そうだな。それとギアス響団にはKGFのジークフリートがある。一応これはV.V.しか操縦出来ないらしいから、最初に潜入する俺がV.V.を確保すれば問題は無いだろうが、一応覚えておいてくれ」
「へぇ、KGFね。ちょっと詳しく聞かせてくれる? KMFと名前が違うとなると機種的にも違うんでしょう?」
レモンが興味を惹かれたのかそう尋ねてくる。この辺、さすが技術班を率いているだけの事はあると言うべきか。
「簡単に言えば人型じゃない戦闘兵器だな。フロートユニットで空を飛んでいる兵器だが、メインの武器がスラッシュハーケンだけだから、ちょっと……いや、かなり使いにくい機体だ。それと、電磁装甲とかいうPS装甲みたいなのがあるらしい」
「へぇ、電磁装甲か。ちょっと面白そうね」
次に反応したのはマリュー。PS装甲については文句無くシャドウミラーでも第一人者であるだけに、この世界特有の装甲技術に興味を持ったのだろう。
そしてそれはレモンも同様であり、2人揃ってどこか期待を込めた眼差しを俺へと送ってくる。
「あー、分かった。ギアス響団の本拠地に侵入して、機会があったらジークフリートを入手しておく。それでいいだろう?」
「ええ、さすがにアクセルね。頼りになるわ」
「全くね。今夜はサービスして上げなきゃ」
「お、お前等! な、な、何の話をしているんだ、こんな日中から!」
レモンとマリューの会話に、まだ俺達のやり取りに慣れていないスレイが顔を真っ赤にして抗議する。
「あー、とにかくだ。ギアス響団については任せていいんだな?」
付き合ってられるかと、溜息と共に星刻の口から出て来た言葉に頷く。
「ああ。こっちに任せてくれて問題無い。明日にでも出撃して対処してくる。……その件をどうにかする為にも、なるべく早く光明にゲートを設置する場所を用意してくれ」
ギアス響団の者達を捕獲したとしても、ゲートが無人島にあるままでは転移するのも一苦労だしな。
俺の言いたい事が分かったのか、頷く星刻。
「ゲートはともかく、シロガネのような艦が転移してくる可能性も考えると街の中に設置するのは難しいな。光明の外でも構わないか?」
「ああ、それでも構わない。SEED世界でも市街地からは離れた場所に設置されているしな」
「そうか。ならすぐにでも用意させよう。取りあえずゲートを設置する場所はシャドウミラーの基地として建設するつもりだが?」
星刻の確認を求めてくる言葉に小さく頷く。
こうしてゲートの設置も本格的に決まり、明日はギアス響団へと攻め込む事になった。
……さて、V.V.。お前の最後も近い。首を洗って待っていろよ?
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:55
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:520
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