転生とらぶる
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コードギアスR2
0624話
本来であればこの世界の主役とも言える黒の騎士団のゼロと会ってから数日。待ちに待った報告が届く。
「中華連邦からの部隊を確認しました。我が国と国境を接している場所から6ヶ所同時侵攻の模様です」
星刻の部下からの報告を聞き、光明の会議室にいた面々はそれぞれの反応をする。
俺達の実力をまだ見た事が無い者達は絶望の表情を浮かべるが、メギロートがKMFに対してどれ程の戦力差なのかを知っている者達、フランスでブリタニアとEUの戦闘に乱入したと聞いていたり、あるいはEUやブリタニアに出回っているメギロートの戦闘映像を見たり、ロンダンを奪う為に洛陽の近くにある基地へと攻め込んだのを知っている者達は、中華連邦に対して不愉快そうな表情を浮かべていた。そして、洪古や星刻のようにシャドウミラーの戦力を直接その目で見て知っている者達はと言えば、冷静に報告を聞き、どう対処すべきかを考えている。
「コーネリア、どう思う?」
「そうだな、大宦官の奴等は自分達の面子を潰されてこれ以上ない程に苛立っている。だが、ブリタニアに関してはそんな連中に付き合う必要も無いと判断したのだろう。いずれ矛を交えるにしろ、まずは私達の実力をその目で確認したいといったところか。そういう意味では、この流れはブリタニアの狙い通りだろうな」
会議室の中にコーネリアの声が響く。
元ブリタニアの第2皇女であるだけに、その言葉の説得力は皆が理解出来るのだろう。
ちなみにこの会議室にいるのはシャドウミラーの主要メンバー全員に、星刻、香凛、洪古の3人を始めとした陽光の主要メンバーとその部下達だ。麗華やオデュッセウスの象徴2人はこの場にいない。ここに呼んでも無意味に不安がらせるだけだしな。現在はオデュッセウスが教師役として麗華に上流階級としての一般常識を教えている。もっとも、ブリタニアで育って来たオデュッセウスの一般常識だから多分にブリタニア色が強いんだが。それでもちょっと前にあの2人がやっている授業の様子を覗いた時には、それなりに仲良くやっていた。もっとも原作のように結婚相手云々というよりは、完全に子供と親戚のおじちゃん的なノリだったが。
「ブリタニアは以前アクセルのデモンストレーションでメギロートの性能を見ているが……それでも今回は様子見に徹すると?」
星刻の言葉にコーネリアは頷く。
「恐らくは。私もアクセルから話で聞いただけだが、その時はメギロートは1機だけだったのだろう? ならシャドウミラーの戦力の一端でしかない。他の戦力がどの程度あるのかの確認もしたいだろうし、あるいはメギロートの性能を知っていてもどの程度の数を出せるのか知りたいというのもあるだろう」
「しかし、陽光の建国宣言の時に行われた戦闘は全世界に放映されたが?」
「それはあくまでもこちらが放映した情報だ。映像に何らかの手を加えている可能性があるかもしれないと判断したんだろう。そして、今回は前もって中華連邦が攻め込むと分かっている以上、より詳細な情報を入手出来ると判断したのだろう」
「なるほど、ブリタニアに関しては理解した。ならEUがこの戦いに手を出してくる可能性はどうだ?」
「私はEUについてはそれ程詳しくはないが、それでも可能性は低いだろうな」
星刻の問いに肩を竦めるコーネリア。
「現在のEUは衆愚政治でしかない。つまり何か行動を起こそうとしても、まずは議会に掛けて議論をして決める訳だ。しかもその議論にしても、議論をする為の議論だったり、民衆に対する説明をする必要もある。そう考えると、陽光の建国宣言をして10日もしないうちに戦力を纏めて侵攻……というのはまず無理だろう」
「まあ、確かにEUは陽光に接触してきているって話を聞いているしな」
コーネリアの言葉に続けて口を開いたのはムウだった。
口元に笑みを浮かべてはいるが、一応民主主義であった大西洋連邦の出身だけに、EUの衆愚政治に対して思うところがあるのだろう。
……まぁ、SEED世界の大西洋連邦で結局最後に力を握ったのがブルーコスモスであったのを考えると、どっちもどっちな気がする。
「とにかくだ。EUもブリタニアも考えなくていいと。なら、黒の騎士団はどうだ? 中華連邦の庇護下にあるといってもいい集団だが」
黒の騎士団。その言葉が出た時にコーネリアの顔が微かに歪むが、それに気が付いたのはコーネリアと深い付き合いをしている俺やレモン達だけだろう。
隣に座っているコーネリアの手を会議用のテーブルの下でそっと握りしめてから口を開く。
「黒の騎士団には、以前も言ったように釘を刺してきた。ただ、この釘に関しては効果があるのは今回だけだろう。もっとも、中華連邦としても自分達の面子がある以上、安易に黒の騎士団へ頼るような真似はしないだろう」
正直、今の中華連邦と黒の騎士団が戦えば勝つのは黒の騎士団だろう。原作で中華連邦が有利だったのは、星刻がいたからこそだ。だが、その星刻は今や陽光の実質的な指導者となっており、中華連邦最強のKMFである神虎も宝の持ち腐れに近い。
……なるべく早くあの機体を回収しておきたいところだな。もっとも、黒の騎士団はあの機体が中華連邦に譲渡されたとは知らないから、まだ余裕はあるが……ただ最大の問題はあの機体がどこにあるのかが分からないということだ。動いていればまだスライムの熱感知とかで探す事も出来るかもしれないが、そもそも使える者がいないKMFだけあってどこに隠されているのかが全くの不明なのは痛い。
「なるほど。黒の騎士団が出てこないというのなら、正真正銘今回は中華連邦と正面から戦う事になる訳だな。……アクセル、シャドウミラーの戦力は?」
こちらの戦力を確認する問いかけに、軽く肩を竦めて口を開く。
「問題無い。それこそ、俺達だけで中華連邦を攻略しろと言っても可能な程度には戦力が整っている」
「そうか。……だが、この戦はあくまでも我等陽光の戦だ。確かにシャドウミラーの戦力は借りるが、だからと言って戦闘の全てをシャドウミラーに押しつけては国家としての矜持が許さん。また、シャドウミラーの影に隠れているだけでは、陽光の民も我等を大宦官の同類と見なすだろう。故に、陽光も軍を出す」
「ああ、分かった」
星刻の言葉に短く答える。
確かに俺達の後ろに隠れて戦闘を全てこちらに任せているだけだとすれば、それは大宦官と同じだと言われてもしょうがないのかもしれない。いや、そもそも軍の頂点に立つ者が戦闘に出るというのが基本的に悪手であるのは事実だ。だが、この場合軍の……そして国の頂点に立っているのが星刻という傑物であるのと、シャドウミラーの頂点に立っているのが俺である事を考えれば問題は無いだろう。
「ならこっちも6つに分けるか。1つ目が俺。2つ目がマリューとレモン。3つめがコーネリアとスレイ。4つ目がムウ、イザーク、オウカ。5つ目がエキドナとムラタ。6つ目が星刻。……こんな感じでどうだ?」
数秒考え、星刻が頷く。
「ただし、先程も言ったように今回の戦闘には陽光もきちんと出撃したという形を取りたい。その為、全ての部隊にガン・ルゥを配備させてもらいたいが?」
「……まぁ、いいだろう。ただし、こちらで開発したミサイルランチャー装備の機体に限定するぞ? ガン・ルゥで近接戦闘をやるなんて真似は、さすがにこっちの足手纏いだ」
「それで構わん。……私が貰ったヴィンセントとかいう機体は?」
頷いた星刻の視線が向けられたのは、俺ではなくレモン。技術班としてヴィンセントに関しても担当していた為だ。
「問題無いわ。陽光の軍部に既に引き渡してあるから、受け取ってちょうだい」
「そうか、助かる。香凛、ロンダン、ダーロンダンの準備はどうなっている?」
問われた香凛は、逡巡の躊躇いも無く頷く。
「問題ありません。私達に賛同してくれた軍部出身者を配置して既に訓練を終了しています。幸い、元々ロンダンやダーロンダンに配属されていた者が多数いましたので」
「そうか。アクセル、シロガネという艦は?」
「マリュー?」
「万全の状態で、いつでも出撃可能よ」
星刻に聞かれ、そのままマリューへと尋ねると笑みを浮かべつつ頷く。
「……アクセル、私達はどうすればいいんだ?」
コーネリアの後ろで控えていたギルフォードに、小さく肩を竦める。
「お前はコーネリアの騎士だろう? ならコーネリアとスレイの班に入ってくれ。ヴァルシオン改は強力な戦力だから、帝国の先槍と言われた男の実力を楽しみにしているぞ」
「任せろ」
「アクセルさん、私達はどうすればいいのでしょうか?」
グラストンナイツを代表してだろう。クラウディオがそう尋ねてくる。
ちなみにグラストンナイツの搭乗機はシャドウだ。俺達がギアス世界で暗躍している間も、魔法球の中だったり、ホワイトスターの訓練場等でPTの操縦訓練を行っていたのだ。シャドウの量産が始まるまでは同じPTという事でエルアインスで訓練を重ねていたのだが、シャドウが完成して以降はそちらでの訓練を行っていた。
当初はKMFとPTの違いに戸惑っていたようだが、さすがにグラストンナイツと言うべきだろう。今は量産型Wと互角にやり合える程になっている。
「悪いが、お前達はコーネリアじゃなくて星刻の方に回ってくれ。本陣にもいざという時の為に臨機応変に動ける強力な戦力は必要だ」
「……量産型Wでは駄目なんですか?」
「ああ。決められた行動をするのはいいんだが、臨機応変という形になるとまだまだ拙いんでな」
言いながらレモンへと視線を向けると、軽く肩を竦める。
「しょうがないでしょう? 何しろニーズヘッグの改修やら、技術の解析やらシャドウの開発とか、他にも色々とやるべき事があったんだから。量産型Wの方に手を出しているような暇は無かったのよ」
確かにOGs世界で修羅の乱を終えてからここまで、休む暇も無かったのは事実だ。それを考えれば、レモン達に無理は言えないか。
あぁ、レモン達に無理と言えば。
ふと思いつき、星刻の方へと視線を向ける。
「星刻、ゲートを設置する為の場所を光明に用意してくれ。餓死寸前の国民達に向かって食べ物とかを援助するにしても、今のゲートを設置してある場所は遠すぎる。この街の中、あるいは街の近くにゲートを設置出来れば、輸送に関しても楽になる」
「……そうだな。出来るだけ早く援助物資も用意して欲しい。こちらとしてもなるべく早くゲートを設置出来る場所を用意するように考えておこう。それに……」
そこまで呟き、柔らかな笑みを浮かべる星刻。
「天子様もホワイトスターに行ってみたいと言っていたしな」
「へぇ、それはちょっと意外だな」
俺のイメージとしては、内向的というか大人しいというか、そんなイメージが強い。この辺はやっぱり原作で知っているというのもあるし、オデュッセウスとの授業の様子でも大人しかったからだろう。
「あらあら、あやか達に会ったりしたら色々と大変な事になりそうね」
「確かにそうだな。妙なところで従者組に影響されたりしたら、星刻の理性がどれ程持つのやら」
レモンの言葉にコーネリアが笑みを浮かべつつ星刻へと視線を向ける。
「……どういう事だ? 何か微妙に嫌な予感がするんだが」
「だ、そうよ? どう言うことなのかしらね、アクセル?」
「あの4人か。アクセルの恋人になった以上は、やはり私も……」
「へぇ。アクセルさんの恋人に、ですか。噂では聞いてましたが」
「オ、オウカ!?」
マリューの言葉に反応したスレイだったが、何故かオウカに据わった目で視線を送られて慌てたような声を出す。
「何だ、スレイ。オウカには言ってなかったのか?」
「あ、ああ。その、ちょっとタイミングが合わなくてだな」
「へぇ。そうなのですか。なら時間がある時に後でジックリとその辺のお話を聞かせて貰うとしましょうか」
「……ああ、そうだな……」
疲れた様子のスレイだが、取りあえず今はそれどころじゃない。
「とにかく、ゲートが無いと星刻の治療にも支障が出るだろう? レモン、診察の結果は?」
その言葉に、レモンが小さく溜息を吐く。
「一応手遅れじゃなかったのは幸いだけど……猶予がある訳でも無いわ。バルシェム生成チャンバーで治療をして全治まで半月程度……といったところかしら」
「半月か。アルティスの時と比べると随分と掛かるな」
「それはそうよ。アルティスは末期に近かったとはいっても結局は結核だったんだもの。私達の治療技術があれば、あっという間よ。まぁ、末期だったからこそ3日掛かったんだけど。とにかく、それに比べると星刻の場合は内臓全体が弱っているような感じなの。正直、ある程度は量産型Wの技術を使って肉体を強化する必要があるわね。……それでもやる?」
「ああ、もちろんだ。だが、治療をするにしても陽光がもう少し落ち着いてからだな。とにかく今は、中華連邦を撃退する事に専念しなければ」
「だな。まずは強盗に退場してもらうとするか。俺も久しぶりにニーズヘッグの出番があるし」
その言葉に、シャドウミラーの面々は思わず哀れみの表情を浮かべていたが……別に強盗に対して手加減する必要は無いと思うんだがな。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:509
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