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第三話『二次試験』
現在この場には
一次試験をクリアした者達が二次試験の開始を待っていた
そして時計が正午を示すと建物の扉が開き
中には二次試験の試験官だと思われる
椅子に座った女と巨漢の男が居た
「どお?おなかは大分すいてきた?」
「聞いてのとおり もーペコペコだよ」
先程から聞こえていた音はこの男の腹の音で
二次試験の内容は『料理』だそうだ!!……知ってたけど
詳しい内容は
まずこの試験官の巨漢の男ことブハラの指定する料理を作り
その合格者が試験官の女ことメンチのしていする料理を作るって感じだ
指定する料理が作れても試験官が美味しく無ければ意味はなく
試験官がお腹いっぱいになった時点で終了だそうだ
ブハラの指定するメニューは豚の丸焼きで
試験開始の合図と共に受験者達は豚を求めて走り出した
そんな中ボクは試験官の視線から離れた位置で
二次試験会場に着く途中で
キルアと雑談しながら片手間で倒していた豚を
具現化させた袋から取り出した
『勇者の道具袋』(インフィニティ・ポーチ)《具現化系》
・内容量は無限
・袋よりも大きい物でも何故か入る
・生物は入れる事が出来ない
・固体以外をそのまま入れることは出来ない(水や空気など)
※ビンなどに入れてなら可
・念で具現化された物は入れる事が出来ない
この能力は修業中に食料や衣類などを
大きなカバンに入れて持ち運んでいた時に
カバンが大きくなり過ぎて邪魔になったので作った能力だ
何でも入れれていつでも取り出せる
とても便利です
まぁソコから取り出した豚を
その辺に落ちていた枝や葉を燃やして焼いていき
手刀で少し切ってみて中まである程度焼けているのを確認したら
それを試験官のブハラの元へと持っていった
「うひゃ~うまそ~」
「へぇ~君早いわね」
その後
ボクの豚の丸焼きは約30秒ほどで骨だけとなり
ボクは二次試験の前半をクリアした
遅れて10分後ぐらいに
続々と豚の丸焼きを持った受験者がやって来て
最終的には豚の丸焼き70頭でブハラがお腹いっぱいになり
そこで前半戦が終了した
そして後半戦は試験官の女ことメンチのメニューで
「あたしのメニューは『スシ』よ!!」
そうメンチは告げた
それを聞いた受験者の面々は困惑顔だ
この世界のスシは小さな島国の民族料理として扱われており
世界的には無名の料理だからだ
しかし全く知らない料理を作るなど不可能だ
そこはちゃんとヒントをくれて
建物の中には包丁や酢飯など必要な部材は用意されていて
「そして最大のヒント!スシはスシでもニギリズシしか認めないわよ」
そうメンチが言った後
二次試験後半戦がスタートした
さて……どうしようか?
原作通りなら別にココで寿司を作らなくても問題ない
なのでボクは試験内容を無視して
まずは先ほどの前半戦に使用した物とは別の豚を取りだした
あっ流石に丸ごとじゃないよ?
そしてそれを塩コショウ等で味付けをしてフライパンで焼いていたら
それを見ていた受験者達が
「「「また豚を使うった料理なのか!?」」」
そう言って
ある者は豚を取りに外へと走り
ある者はボクが何を作っているのかを凝視し
ある者はボクが作っているのが寿司では無いと思い安心していたりしていた
そして何人かに注目されている中
ボクは焼き上がった豚をご飯(残念ながら酢飯)の上に乗せて
袋から箸を取り出して食べ始めた
「「「お前が食べるのかよ!!」」」
見ていた何人かからツッコまれたけど気にせずにボクは昼ご飯を食べていった
その後
クラピカが何かの文献で読んだ事があるとスシが魚を使った料理だと言い
それを聞いたレオリオが大きな声で『魚ぁ!?』とか言った事により
受験者達が一斉に魚を求めて外へと飛び出していった
建物に残ったのは
試験官のメンチとブハラ
それと現在昼食中のボクだけだった
「あんたは魚を取りに行かないの?」
少しするとメンチが話しかけてきたので
「スシ……別に魚いらない……」
ボクはそう言って
焼いた豚肉を一口サイズの長方形に握った酢飯の上に乗せた
「へぇ…あんたもスシを知ってたんだ
じゃー審査してあげるから持って来なさい」
メンチがそう言ったけど
ボクは先ほどのスシをメンチの所へは持っていかず
手で摘んで自分の口へと持って行って一口で食べた
程よい力加減で握られた酢飯は口に入れると簡単にほぐれ
このグレイトスタンプと言う名の豚とマッチして美味しいのだが
「……さっきの豚丼と余り変わらない」
残念ながらさっきの豚丼を一口大にしただけって感じだった
何かメンチがギャーギャー騒いでいて
それをブハラがなだめているのは気にしないでおこう
次に豚肉をミンチにして狐色になるまで炒めた玉ねぎ等と混ぜ合わせ
豚肉100%のハンバーグを作り
それをまた一口大の酢飯の上に置いて
周囲を海苔で囲った
まぁ簡単に言えば軍艦巻きだ
そしてそれを食べようとしたら
先ほどお腹いっぱいになるまで豚の丸焼きを食べたはずのブハラが
ヨダレを垂らしながらコチラを見ていたので
「……食べる?」
そう聞いてみると
ブハラはその巨漢からは想像できないスピードでやって来て
ボクが作ったハンバーグ軍艦をパクパクと食べ始めた
何だかんだで20個ほど作っていた軍艦は一瞬で無くなっていき
最後の一つと言う所でメンチさんが
ブハラよりも先にそれを取り口へと運んで
「何これ!美味しい!!」
メンチさんはそう言ったあと
「って言うか私の所に持って来なさいよ!!」
そうボクに対して怒鳴った
しかしコレにはボクにも反論がある
「……ニギリズシって言った……軍艦巻きは違うから?」
ボクのこの答えを聞いてメンチはうねり
「ん、ん~確かに軍艦はニギリズシの定義からハズれる?
でもシャリ自体は握って形を整えているし……」
メンチが考え込んでしまったので
お腹もある程度膨れたボクは
「……魚取ってくる」
そう言って考え込んでいるメンチを置いて外へと出ていった
その後
のんびりと釣りをして
何匹か魚を釣って試験会場に戻ってみると
「ワリ!おなかいっぱいになっちった」
メンチがお腹いっぱいになり二次試験が終了していた
そして二次試験の合格者は『0』となったのだが
それに納得がいかない受験者の一人が
美食ハンター如きに合否を決められたくないとメンチに殴りかかろうとして
その途中でブハラに叩き飛ばされた
その直後に
「しかし合格者0は ちと厳し過ぎやせんか?」
上空からそんな声が聞こえ見上げると
そこにはハンター協会のマークが描かれた飛行船が飛んでいて
そこから一人のお爺さんが飛び降りてきた
周りからは
「何者だこの爺さん?」
「てゆーか骨は!?今ので足の骨は!?」
そのような声が聞こえ
「審査委員会のネテロ会長 ハンター試験の最高責任者よ」
メンチがそう言うと受験者達は驚いていた
そして何だかんだで二次試験は再試験と言う事になり
受験者たちは飛行船に乗ってある山の頂上へと連れられた
山の頂上は山を真っ二つにするように崖があって
その崖にあるクモワシの卵を取ってきてゆで卵にするが試験内容だ
とりあえず特に問題なく受験者の内の半数以上が迷いなく飛び降り
結果42名の受験者が卵を持ち帰って二次試験を合格した
そして二次試験を合格した受験者達は
飛行船にて三次試験会場に向かう事になった
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