銀河鉄道物語 リリカルな異世界[地球]
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一部
過去からの漂流者
旅立ちの日
銀河鉄道とは星から星へ人々を運ぶ交通機関の一つである。
又、昔には機械の体を貰いにいく手段でもあった。
そして今宵、新たな少年の物語が始まる。
「気をつけてね、未来」
未来と呼ばれ少年はまだ小学三年生になったばかりだったが、彼は今日、彼自身の夢であるSDFになるため運命に旅たつのであった。
「ウン、行ってきます母さん。」
彼は家を出て駅にむっかて走った。
SDF、彼は合格率がとても低い夢のためいままで辛い特訓をしてきた。その成果は確実に出ていた。一次審査をトップ通過、二次審査を3位で通過した。今日は最後の面接審査だった。
駅につきしっかりと車輌番号を確認せずに乗った未来は席に座ると寝てしまった。
車体が大きく揺られ未来は起きた。窓の外を見るとそこには自分の乗っている列車が異時限ホールに吸い込まれていた。
「車掌さん早くブレーキを」
彼は叫ぶが周りの人々は諦めてただ座っていた。
しばらくすると列車は全て異時限ホールに入ってしまった。そして強い衝撃が乗客と車掌を襲った。
未来が意識を取り戻した頃、777はどこか判らない星にむっかて走っていた。周りを見直すと怪我をした人はいなかった。窓の外を見て未来はふと思った。
「車掌さん、此処って太陽系じゃない?」
未来の一言はその場にいた乗客を一人残らず驚かせた。
「太陽系だと、でも太陽は爆発したはずだぞ。あり得ない。」
「おい、坊主どうして此処を太陽系だと思ったんだ?」
一人のおっさんが未来に話しかけた。そんなおっさんに
「天の川がサファイアブルーに見えるのは全宇宙探しても太陽系だけだから。」
と天の川を指差しながら答えた。しかし
「それだけじゃ本当に太陽系だとは思えないんだよ。おい車掌、どこでもいい適当な惑星に降りろ。」
態度が悪いがおっさんの言うことにも一理あった。多くの乗客もおっさんの提案をのむと
「ええ、最初から次の停車駅は決まっています。次は地球、地球です。停車時間は一年です。」
車掌の告げた惑星は太陽系の一つだった。そして初代銀河鉄道管理局の在った所だった。
そして彼は自分の携帯を確認するとそこには正暦5055年となっていた。本来彼がいた年は正
暦2122年であるため。
「車掌さん此処って未来ではないですか?」
「ええ。地球の鉄道管理局が言うには此処は私たちの世界から2933年経っています。」
周りの乗客はざわざわし始めた。
「そんなところに駅なんか在るのかよ?」
「はい、有ります。もうすぐ見えてきます。」
列車が向かう先は何にもないただの山だった。しかし列車は誰にも見ない誘導レールを掴んでいた。地面に近づくと確かに駅らしいき建物が見えた。
「あれが地球の駅です。」
彼は思った。地下に駅が在ったのかと。
「ねえ、此処は降りてもいいのですが?」
誰もが思うことを聞いた未来
「はい大丈夫ですよ。ただしなるべくこの世界の人間に我々のことは言わないで下さい。
後が大変ですから。」
列車が駅につくと駅長が出迎えてくれた。
「ようこそ地球へ。私はこの駅の駅長を勤めています。あなた方がタイムトラップしたのは知っています。原因がわかるまでこの世界をお楽しみください。」
「では皆さん此処が指定のホテルです。この星にいる限りそのホテルにいてください。」
乗客は皆歩いて山を降りてホテルに向かった。
後書き
とても短いです。
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