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落ちこぼれの皮をかぶった諜報員

作者:木偶の坊
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 第1話 落ちこぼれの皮をかぶった諜報員

 
前書き
天原 勇人 (あまはら ゆうと)

性別    男

学年・組  1年A組

学科    諜報科 Eランク 

一般中学から武偵高に入学した。Eランクだがこれは本人が目立ちたくないことから手を抜いているからである。実際の諜報能力はSランクである。 裏社会出身で命を懸けた戦いなら並のSランクでは敵わない。 <裏>については後々追記する。 

 
ヂリリリリリリッ!

目覚ましの音で目が覚める。
「もう朝か……」
二度寝したいところだがそんなことをしたら確実に遅刻するだろう。
……仕方ない。起きよう。
あ~面倒くさいなぁ。学生なら誰もがこの朝の支度をする時間が面倒くさいと感じないだろうか?月曜日なら特に。

愛用のナイフを懐にしまい、鞄を背負って、靴を履き外へ出る。
朝の日差しが僕を照らしてくるがこちらとしては眩しいだけなので良い迷惑だ。
そんなことはさておき、早く学校に向かおう。

教室に着くと、そそくさと自分の席へ。
そして、HRが始まるまで仮眠を取ろうとうつ伏せになろうとしたとき……
「おっす、勇人」
「…………」
「おい! 挨拶ぐらい返してくれてもいいだろう! 狸寝入りしてんじゃねーよ!」
朝からテンションが高い奴だ。これ以上騒がれても面倒だから挨拶ぐらいはしよう。
「おはよう、雄一。 そしてさようなら。うるさい人は嫌いなんだ。 帰ってくれ」
「さすがに帰れはないだろう!? 声が大きいぐらいいいじゃないか!」
今、僕と話している彼の名は石川雄一。強襲科に所属していてランクはDだ。
僕から言えることはただ1つ。声が無駄に大きいからうるさい。
「おい! 勇人、俺の話を聞いているのか!」
「少し黙ろうか」
「イ゙ェアアアア!!」
やっぱりうるさい奴は物理的に黙らせるに限るね。

「全く、いつもお前らは騒がしいな」
ポニーテールの女子が声をかけてきた。
「雄一と一緒にされるのは心外だよ。火野」
彼女は火野ライカ。雄一と同じ強襲科に所属している。ランクは雄一より上のBランクだ。
CQCが得意で、男子生徒にも負けない程の腕前を持っている。雄一は彼女のことを永遠のライバルとして意識していて、よく模擬戦を挑んでいるがボコボコにされている。
「お……お前は……ライカあああ!! ここで会ったが百年目!! いざ、尋常に勝負!!」
いつのまにか雄一が復活して火野に勝負を挑んでいる。
「ああもう、しつこい奴だな。これで何回目だよ……」
火野は頭に手を当てて呆れている。確かにしつこい事には同意見だ。
「俺はおまえを倒し、もっと強くなって二年生最強のキンジ先輩のようになるんだ!!」
「ちょっと! 雄一君! 今のは聞き捨てならないよ!! あんな性格が暗そうな人よりアリア先輩の方が強いよ!!」
そう言いながら、いきなり話に入ってきたのは間宮あかり。
特徴はとにかく背が小さい。本当に高校生かと疑うぐらいの容姿をしている。
二年生の強襲科Sランクの神崎先輩の事となると雄一並にうるさい。
「遠山先輩なんて探偵科Eランクじゃん! そんな人よりアリア先輩の方が断然強いよ!」
「キンジ先輩は入試で教官を倒す程の人なんだ! ただ単に本気を出してないだけだ!」
くだらねぇ――
他人の自慢話なんて誰が聞いて得すんだよ……。
今すぐ傍で寝ようとしている人間がいるのに。こいつら、遠慮と言う言葉を知らないのか?
頼むから2人を止めてくれ、と少し離れた所に避難している火野にアイコンタクト送るが目を逸らされた。
友達を見捨てるなんて酷い奴だ……。
それから佐々木。さっきから気にしないようにしてたが、お前も間宮が神崎先輩の事を話す度に殺気を出すのをやめろ。普通にどす黒い何かが見えて身の危険を感じるんだよ。


結局、一睡もできなかった。今度2人に地味な嫌がらせをしてやろう。倍返しだ。


 
 

 
後書き
皆さん、初めまして木偶の坊です。
この小説は暇でやることがないから投稿していて不定期更新になりがちです。どうかご了承ください
原作の知識がない上に、文章力も皆無で大変読みづらい駄作です。
それでも皆様が少しでも見やすいと思えるように精一杯努力します。
どうかよろしくお願いします。 
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