SAO ~青の剣士達~
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第2部 ALO
35話 トンキーと聖剣
僕達は邪神の背に乗り、移動していた
しばらくすると、ウンディーネ達のパーティがやってきた
「そいつを狩らないなら、俺達に譲ってくれないか?」
彼らはそう言ってきた
「すまない。それは出来ない。こいつは俺達の仲間なんだ」
兄さんはそう言った
ウンディーネ達はそれを聞いて、NPCなんじゃないかって言っていた
「なら、メイジ隊、あいつらごとやりな」
そう言った途端、メイジ隊が準備をし始めた
「なあ、魔法って切れないのか?」
「いや、ソードスキルがあれば行けたかもしれないけど、流石に無理だから」
僕の言葉に、兄さんが残念そうな顔をした
その時、邪神が動いた
ウンディーネ達は何故か麻痺し、邪神は光って、羽が生えた
そのまま僕達を乗せながら邪神は空へ上がった
「おお!すごいな!」
兄さんは感心している
邪神は世界樹を回るように飛んだ
「名前、つけよ」
リーファが言ったので、僕達は考える
兄さんがふと思いついたように声を出した
「じゃトンキー」
「えー‥………それって悲しい名前じゃ…………」
「じゃあ、なんかいい名前あるのか?」
リーファが不満げに兄さんに抗議すると、リーファに兄さんが反論した
リーファは他にいい名前が思いつかないようで、唸っていた
「特に出ないならトンキーでいいんじゃない?」
「私もタクヤの意見に賛成」
僕とアイリがそう言ったのでトンキーに決定した
「よろしくです!トンキーさん!」
ユイちゃんが邪神改めトンキーに声を掛けるとトンキーは返事をした
その時光る何かが見えた
リーファが魔法でそれが何かを確かめた
「うそ!?」
リーファが声を上げる
「どうしたの?」
アイリが声を掛け、リーファが魔法でそれが何かをアイリに見せる
「なっ!どうりで見つからないわけね」
アイリに代わってもらい僕もその正体を確かめた
それは黄金の剣だった
伝説武器ーーー聖剣エクスキャリバー
「確かに、あんなところにあれば見つからないよね………………それにしても、最強の剣か………欲しいな」
「ん?あれが最強の剣?」
「そうだよ。でも、兄さんはいらないよね」
僕の言葉に兄さんは頷く
「え?キリトさんいらないんですか?最強の剣なのに………」
「ああ。確かに最強の剣という名前には惹かれるが……………」
「そういえば、新しい伝説武器が発表されたんですよね。片手剣でしたが」
兄さんが言った途端、アイリがふと思い出したように言った
「そうなの?」
「うん。ALOのサイトでね。二本追加されたらしくて、今みんな血眼になって探してるよ」
僕の言葉にアイリが頷く
「ちなみに、名前は?」
アイリはしばらく考えてから言った
「確か、エリュシデータとダークリパルサーだったような……………」
アイリの言葉に僕達は固まる
「どうしたの?」
僕達の様子にアイリが首を傾げる
「あのな……………アイリ、聞いて欲しいんだ」
兄さんは凄くいいずらそうに言った
「はい」
「実はな‥…………その二つの剣、俺が持ってるんだ……………」
兄さんの言葉にアイリは固まる
「えええええええええ!?なんで?!キリトさん、まだ初心者でしょ?!」
「いや……………その二つの剣、SAOでの愛剣なんだ‥………」
「本当ですか?」
アイリの言葉に兄さんは頷く
「うわあ…………今、血眼になって探している人可哀想…………」
アイリの言っていることは正論だ
僕は心の中で合掌した
ドンマイです。プレイヤーのみなさん
「だよな……………チートだ…………」
「なんか、申し訳ないかも‥…………」
「ま、まあ世界樹攻略が早くなっていいんじゃない?」
リーファの言葉に僕達は頷いた
そうこうしているうちに、ヨツンヘルムから出られた
僕達はトンキーと別れ世界樹の根元にある街アルンに着いた
「もうすぐだ……………」
兄さんの言葉に僕達は頷く
今日は時間が無いのでここで一旦ログアウトだ
「明日はメンテナンスがあるから午後一時ぐらいに」
「場所はログアウトした宿でいい?」
アイリの言葉に僕達は頷く
「うん。じゃあ、宿に移動しようか」
アイリに言われ、僕達は宿へ移動する
宿に着くなり、僕達は部屋へ引っ込み、ログアウトした
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