蒼の使い魔は悪魔で召喚魔剣士
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暗殺者
今回は時間かかりました・・・でも何とか投稿。
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暗殺者
またタバサの元に依頼が来た。
ほんとにゆっくり休める暇ないな・・・最近、学院にいるときはサイトに剣術教えたり、召喚獣たちの相手をしたりしてる。
召喚獣たちになつかれるのは良いけど大きいやつらとかの相手は少々疲れるものがある。
ブレイドボアなんて愛情表現でこちらに突っ込んでくるし・・・機属性のやつは大抵体を磨いて欲しいのかどこからともなくワックスとか布とか出してよって来るし、まぁ色々大変だが召喚に応じてもらってるし、召喚獣のこと好きだから精一杯可愛がるけど召喚獣自体たくさんいるからなぁ・・・
俺に休む暇はない・・・最近サイトも手伝ってくれるようになったが、なぜか使い魔の生物たちも召喚獣たちに混じってやってくるようになり、仕事が増えた・・・
そして準備をすませた後シルフィードに乗って俺たちはプチ・トロワに向かうことになった。
プチ・トロワについてから、シルフィードにテレビーを出して!と頼まれ召喚した。
城に入るとイザベラが
「お前たち!例のものを用意して!早く!」
イザベラは周りに指示を出し、タバサに王女の格好をさせた。俺は腹を立てつつも我慢しタバサが着替えている間は後ろを向く。
着替えが終わったことを確認してタバサを見ると、普段隠れている高貴さが浮き彫りになり、どこか神秘的な感じのする王女の姿になっていた。
同じ衣装着ても着る人によってここまで変わるとは、イザベラと見比べて思う。
「ふん。まあ、似合いじゃないの。さて、お遊びの時間は終わり。あんたに今回の任務を説明するわ」
その言葉で、さっと侍女たちは退出し、イザベラは一人のメイジを呼ぶ。
「東薔薇騎士団所属、バッソ・カステルモール、惨状仕りました」
一人の若い騎士が出てくる。
「この人形に、化粧してあげて」
「御意」
カステルモールは呪文を唱えタバサに杖を振り下ろすと、タバサの顔がイザベラと瓜二つに変わった。
イザベラはタバサの眼鏡を取り上げ
「あっはっは!そっくりじゃないの!わたしね、地方の旅行に行くことになったの、あんたはその間のわたしの影武者ってわけ」
「そりゃあんたはこんなにやせっぽちで、小さくて、わたしの美貌の足元にも及ばないけどさ。ヒールの高い靴や詰め物でまあ誤魔化せるわ」
それからイザベラは侍女に変装してとある小都市に向けて出発する馬車の中。
「最高ね!誰もわたしを王女だなんて思ってないわ!わたしの変装術も、たいしたものじゃないの」
いや、お前の変装術がすごいんじゃない。イザベラは王族が持つべき品位や、慎みとかが欠片もないしな・・・本人はそれに気づいてないようだが。
それからイザベラは今回の依頼内容を話した。途中カステルモールが無礼者とタバサに杖を向けたが攻撃する様子はまったくなかったのでそのまま黙って話を聞いた。
依頼内容は
アルトーワ伯という領主がどうやら謀反を企ててるらしく、イザベラを罠にはめ人質にしようとしてるからそれを逆手にとって謀反の証拠をえる。といった感じだ。
それに相手の領主は地下水という凄腕の傭兵メイジを雇ったとか、その話をしてイザベラはこちらに向き
「そういえばこの人形の使い魔も傭兵メイジね、今日は杖を持ってる様子はないけど、どういうつもり魔法を使わない傭兵メイジなんてただの平民と同じよ」
「杖は隠してるだけで持っている、それに魔法が無くともそれなりに戦えるようにはしてるさ」
「ふぅん、魔法なしでねぇ、そういえばあんたの名前聞いてなかったわね」
「アルウィン・ルベルだ」
「アルウィン・ルベルねぇ、聞いたこと無いわ。見たことも無い魔法使ってたけど、あんたほんとは弱いんじゃないの?」
「俺が弱いかどうかはこれから分かることだ」
「ふん、今回の報告で見ることにするわ」
その後、途中の宿場町で一泊することになった。そして時刻は夜。
俺は壁に寄りかかりシルフィードが退屈しないようホロホロを召喚し飛ばした。
タバサは何か思い出してるのかベットに横たわり、小さく笑みを浮かべて子守唄を歌い始めた。俺は驚きつつも黙って聞く。歌が終わってから
「いい歌だな」
コクリと頷いた後
「母さまが歌ってくれた」
「そうか」
その後、扉が叩かれた。
タバサが身を起こし杖を掴んで警戒する。顔もいつもの冷たい表情に戻った。
「誰?」
「私だ。カステルモールだ」
俺はタバサのほうに一瞬向きタバサはコクリと頷く、そして俺は扉をあけ
「何のようだ?」
カステルモールは慎重にあたりを見渡し、細かく調べた後さらにディテクトマジックを使った。
「・・・魔法で聞き耳をたてている輩はいないようだな」
そしてカステルモールは恭しく帽子を取ってタバサの前で跪くと
「どうかわたくしめに殿下をお守りさせてくださいませ。このような素性の知れぬ者より殿下をお守りとおします」
一応俺は
「お前はイザベラの忠実な部下ではなかったのか?」
「私はあの王権の簒奪者の娘に忠誠など誓っていない!私が真に忠誠をささげるのはシャルロットさまのみ!」
「護衛はアルで十分。それに私は殿下じゃない。ただの影武者」
「その護衛の男が私たちより強く信頼におけると言うのですか」
そういって俺をにらみつけてくるカステルモール。
「俺が強さの証明をすれば良いか?信頼に関しては、誰に何を言われようと俺はタバサを守るつもりだ」
「いいだろう、そこまで言うのなら強さを証明して見せろ!」
と杖を出すカステルモールに俺はまず居合いの要領で杖を持った腕を軽く峰打ちし、杖を落とす。そして首筋に剣を近づける、この間わずか1秒
「ま、まいった」
「これで強さの証明はできたな」
俺は適当に霊木の杖を取り出し
「ヒール」
カステルモールの腕を治した後、落ちた杖をひろって渡す。
「その杖はどこから出したのですか」
「召喚術でだした」
「召喚術?」
「異界のものを呼び出す術だ」
「そうですか、確かにアルウィン殿が強いことがわかりました。しかし・・・」
タバサは
「彼は信頼できる」
「シャルロットさまがそうおっしゃるなら。そして昼間は大変失礼しました。あの娘に我が心のうちを悟られぬよう愚考した次第。我ら東薔薇花壇騎士団全員、表にはできぬ、変わらぬ忠誠をシャルロットさまに捧げております」
「私は北花壇騎士。以上でも、以下でもない」
「シャルロットさま。あなたさまさえその気なら・・・、我ら、決起のお手伝いをば・・・」
そしてカステルモールはタバサの手を取り接吻したあと
「真の王位継承者に、変わらぬ忠誠を」
そう言い残しカステルモールは部屋を出て行った。その後窓がこつんこつんと叩かれ見てみると、シルフィードがテレビーを抱えてホロホロを連れつつそこにいた。
俺は窓を開けてやると変化して飛び出してきた。俺はさっきより数倍速い動きで後ろに振り向き
「服を着ろ!シルフィード!」
「きゅい、いつも思うけど何でお兄さまは変化して服着てないときに後ろ向くのね?」
「・・・いいから、服を着てくれ」
「そんなことより」
シルフィードはテレビーを小脇に抱えたままびしっとタバサを指差し
「お姉さまはばかなのね」
タバサは無言で頬をかく
「せっかく、お姉さまの味方になってくれるっていう人が現れたのに、無視して追い返すってどういうこと?きゅい」
その後シルフィードはタバサを説教し始めたがタバサはまったく相手にせず無言で窓の外を指差す
「もう!せっかく心配してあげてるのに!」
と叫んで元の姿に戻り窓の外に飛び出していった。
俺は
「いいのか?タバサ」
コクリと頷く
「そうか、俺はこれから寝ずに番をする。タバサはゆっくり寝てくれ」
「まかせる」
そして二つの月が、窓の向こうに並ぶ頃
俺は誰かが近づく気配を感じ
「タバサ」
そう言ってタバサのほうを向くとタバサが上半身を起こしてコクリと頷く
俺たちは咄嗟に動けるように準備をすると、ドアがばたんと開いて一人の侍女が現れた。
ガラガラとワゴンを押しながら部屋に入る。
「何のようだ、地下水。侍女のフリをするならせめて部屋はノックしてから入るんだな」
「よくご存知で」
そういいながらタバサにお茶を出す。
タバサはそれに警戒すると
「お茶なら何も入ってませんよ。盛るつもりなら、時間と場所を選びます」
「私をさらうの?」
地下水は懐からナイフとロープを取り出した。ナイフが地下水と知っているが確かに魔力を持ってるな・・・
「はい。それが依頼者より、私めが受けた任務ですから」
「依頼者と言うのは、アルトーワ伯?」
「さあ。それは申し上げることはできません。さて・・・、できれば、おとなしくつかまっていただきたいのです。騒ぎになるのは私の趣味ではありませんし。それに姫殿下のような高貴なお方に、乱暴を働きたくないのです」
堂々とした仕草から地下水がよほどの自信を持っていることが分かった。タバサははじかれたように立ち上がり呪文を唱えて杖を振る
「ラナ・デル・ウィンデ」
巨大な空気の塊が地下水を襲うが地下水は右に転がりかわした。空気の壁は壁にぶち当たり四散する。
俺はすばやく地下水に近づき横に剣を振る。それも地下水は避けた後
「依頼の邪魔をするものは殺せとの命令ですので、貴方から先に始末することにしましょう」
地下水は左手を突き出し
「イル・ウォータル・スレイプ・クラウディ」
杖もなしに系統魔法を使ってくる地下水
青白い雲が現れ、猛烈な眠気に襲われるが
「召喚!ペコ。キュアブリンク!」
オレンジ色の丸い生物が現れ俺の頭上にて光を放つと俺の眠気は引いていった。そしてペコは消える
「な、なんですか、さっきのは!?」
と突然出てきたペコに驚く地下水俺はその隙をついて地下水に向かって走り出すが、地下水はすぐ立ち直り
「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ウィンデ」
俺に向かって氷の矢が飛んでくるが、腰に佩いていた剣を抜き飛んで来る氷の矢をすべて斬りおとす。
「氷の矢をすべて剣で斬りおとすなんて!?ですがこれだけでは私を止められませんよ!」
エア・カッターをティーカップに向けて撃つが俺は
「ウィンド!」
同じ風の魔法で地下水のエア・カッターを相殺した後
俺は走りながら剣をくるりと回転させ柄で侍女の腹を殴って気絶させた。
そしてドアがばたん!と大きく開いてどやどや衛士たちがなだれ込んできた。
カステルモールの隊ではなく、宿の一階で警護していた衛士たちだ。
一部が俺を取り囲み杖を向け警戒する。
「姫殿下!ご無事ですか!」
「イザベラさま!」
タバサは
「平気」
そして俺のほうには
「貴様!何者だ!」
「俺のことはお前たちには伝わってなかったのか?俺は姫殿下の護衛をしていたものだ」
衛士の一人がタバサに向き確認を取る。
タバサはコクリと頷く
「それはすまなかったな」
と警戒を解いてもらえた。
その後侍女が衛士たちにより連れて行かれ取調べされそうになったがタバサが止め侍女の話を少し聞いてから、衛士たちや侍女を帰した。
その後俺は
「タバサ、さっき地下水が襲ってきた時なんだが、地下水の持っていたナイフに妙な魔力を感じた。もしかしたら特殊なマジックアイテムかもしれない」
「!?それは本当」
「ああ、それに他にもおかしな点があった。やつは操っている人に杖なしで魔法を使わせていた。そしてあの侍女は平民だから魔力をもってなかったはず」
「確かに、私もそれは思っていた・・・もしかして地下水は」
「その可能性もあるというところだな。さて俺は見張りを続けるからタバサは寝てくれ」
俺はタバサが寝たことを確認すると壁にもたれかかりじっと寝ずの番を続けた。
その翌日グルノープルの街に到着した一行は、街をあげての盛大な歓迎を受けた。
アルトーワ伯に出迎えられ、挨拶を済ませた後一行はアルトーワ伯の屋敷に通された。
そしてタバサは一番上等な客室に案内された。
イザベラがいやみを言いに来たりその後カステルモールが謝ったりした。
そしてその夜
アルトーワ伯の部屋に行くと言い出したタバサについていきアルトーワ伯に謀反騒ぎの件を聞いたがアルトーワ白は白だとわかった。
そのすぐ後に背後の扉が開いた。
衛士のいでたちをした男で、顔を東方の精霊を模した仮面をつけていた。
「こんな時間に祖父ほど歳の離れた紳士の部屋を訪れるとは・・・、王女の所業とは思えませんな」
「地下水か」
「二晩も続けてお会いできるとは・・・、光栄至極」
「誰に雇われたの?言って」
「昨晩も申し上げたはず。それは言えません、と」
その言葉と同時に地下水は驚くべき速さで魔法、アイス・カッターを放ってくる。
俺はタバサの前に出て杖を取り出し
「意に抗え、魔性に打ち勝つ力を!レジスト・ヴィレ!」
俺とタバサとアルトーワ伯に透明の壁ができ魔法を防ぐ。いきなりタバサに攻撃をあてようとするとは・・・許せんな。
俺はそのまま呪文を唱える
「黒曜の輝き、快速の槍となり、敵を討つ!デモンズランス!」
黒に近い紫の光の槍が地下水を襲うがぎりぎりのところでかわし呪文を唱えこちらにアイス・ストームを放ってくる。
「悠久の時を廻る優しき風よ我が前に集いて裂刃と成せ!サイクロン!」
荒れ狂う二つの嵐あたり、はじけたと同時に部屋中に風が吹き荒れるがタバサとアルトーワ伯はさっきの魔法のおかげで無傷だ。
俺は部屋中に風が吹き荒れてる中、拳に炎を纏わり突かせ敵の頭上にジャンプし
「獄炎ナックル」
敵の目の前、直撃を避け地面に拳が当たったと同時に俺を中心に炎の渦ができ地下水を巻き込む
「なっ、ぐああ!」
地下水にまともなダメージを加えられたようだ。だがまだだ
俺は着地した後すぐ後ろに飛び距離を置いてから高くジャンプする
俺の掲げた両手に光が集まり
「獅子王波」
俺が手を振り下ろすとビームのように光が飛び地下水にあたり爆発が起きる。
「ぐあああああ!」
それに吹き飛ばされた地下水は窓から落ちる。
俺はタバサに振り向き
「俺はやつの後を追う!」
「私もいく」
俺は頷きタバサをお姫様抱っこする。若干タバサの顔が赤い気がするが気にしない。
アルトーワ伯のほうに向くどうやら気絶しているらしい、俺は翼をだし窓の外へ飛んだ
途中シルフィードと合流し別れて探すことになった。
別れて少しした後、俺は庭園に設置された舞台に人影を見た。どうやら悪魔になってから夜目がきくようになった。
「タバサ、人がいる」
コクリと頷いたタバサは
「降りる」
「了解」
と降りてすぐ俺は翼をしまう。そしてタバサを下ろす。
戦いが終わった後のようだった。一人が倒れもう一人は肩膝をついて覗き込んでいる。
地下水とカステルモールだった。
俺は
「カステルモール」
「これは、シャルロットさまにアルウィン殿」
「彼が地下水?」
とタバサが聞く
「ええ・・・。最近入隊したうちの一人です。今後は身元をしっかりと確認する必要があるようですな」
じっと倒れている衛士を見るタバサ、俺も衛士を見る、俺の攻撃によりかなりボロボロになっていた。だが俺の攻撃によるこげ後くらいしか残っていない、カステルモールが火系統の魔法しか使わなかったとも考えられるが・・・
そしてカステルモールはロープとナイフを取り出し衛士を縛り始めた。ナイフは侍女が持っていたものとまったく同じだった。
「そのナイフはどうしたんだ?地下水」
俺は相手が動く前に先手を打って
「召喚!タケシー!ゲレゲレサンダー!」
黄色くまるっちい、紫の小さな翼を生やした生物が出てきて、ケケケと笑いながら地下水に雷を落とす。
「うあああああ!」
地下水は体を硬直させナイフを落とす。すると糸が切れた操り人形のように崩れ落ちた。
俺は落ちたナイフに近づき
「また電撃が欲しいか?地下水。いい加減ただのナイフのフリをするのはやめたらどうだ」
「な、なぜわかったんだ!?わわ!降参だ!だから電撃だけは勘弁してくれ!」
その時シルフィードが降りてきて
「お兄さまの召喚獣がだした光で気がついたのね。地下水ってインテリジェンス・ナイフだったのね」
俺たちはこの後、話さなかったら叩き斬ると脅し事情を聞きだした。
地下水は握ったものの意思を奪う能力を持ちなおかつ意思をのっとったメイジの魔力が能力に加算されるようだ。
イザベラに雇われた理由はお得意様だったから、傭兵になったのは寿命がないに等しくて暇だったからとか
最後にイザベラがなぜ自分を襲わせたか聞くと
「暇だからさ・・・、イザベラは自分のお抱えの騎士など、将棋の駒ぐらいにしか思っちゃいない。俺も、あんたも、その遊びに付き合わされたってわけだ」
タバサも珍しく怒りに肩を震わせ、俺もぶち切れ寸前だった。
「おいおい!そんなに怒るなよ!俺は命令されただけだぜ!叩き斬るだの溶かすだの水に沈めるだのは勘弁してくれよな!」
俺はタバサのほうに向き
「タバサ、こいつは許してやっても良いよな」
コクリと頷く。
「許してやる代わりにタバサのお願い聞いてくれないか?」
「あ、ああ・・・命助けてくれるって言うんなら、大抵のことは聞いてやる」
タバサは自分の計画を説明する。
そして地下水は笑い出し
「いいぜ。やってやるよ。いい退屈しのぎになりそうだ。そろそろあの王女に雇われるのも、飽き飽きしてた所だしな!あ、後旦那!ちょっと耳を貸してくだせぇ」
俺は疑問に思いながらも耳を貸す
そして聞いた後ニヤリと笑って
「いいだろう、俺としてもその方がありがたい」
「おお!話が分かるね!旦那!」
「「?」」
タバサとシルフィードが首をかしげる。
その後衛士とカステルモールに回復魔法を使った。
そして次の日
タバサに最初襲い掛かったときのように侍女を操って報告を済ませた後お茶を差し出す。
それを飲んだイザベラは意識を残したまま園遊会の目玉のダンスに加わり
服を自ら脱ぎ捨て踊り始めた。
ちなみに肉体の限界まで踊り続けるようにしている。
あのお茶についてだが地下水と俺が即席で作ってみた薬を混ぜて見た。今回タバサが望んだ計画専用に作ってみたが以外にうまくできた。
地下水の魔法と俺の魔法や召喚獣たちの力を借り色々薬を作れそうなのでこれから楽しみだ。
シルフィードとタバサには先に行ってもらった。今頃イザベラの様子を見てるだろう。
そしてようやく地下水が来て
「お待たせしました。旦那!」
俺は侍女から地下水を受け取り侍女は倒れる。一瞬支配されるような感覚に陥るもすぐに精神を引き戻す。
「・・・今、俺を操ろうとしただろ」
「いやー、やっぱり旦那にゃ利きませんでしたね」
「次ぎやったら斬るからな」
「絶対やりません!!」
俺は誰もいないことを確認してから翼を出し飛ぶ。
「旦那ってほんとに悪魔なんですねぇ」
「ああ、それで薬の効果は?」
「ばっちりでさぁ!体の限界まで動き続けるから、後の筋肉痛がすごいでしょうね。ほんと旦那は悪魔らしい」
「一緒に作ったお前も同じだろ。貴重な人体実験第1号がイザベラとはな、じかに薬の効果を見たかったが」
「テレビーとか言う召喚獣で見てたんじゃないんですか?」
「いやこういうものは肉眼でみて確認したいな、まぁ今回はいいか。なんにせよこれからよろしく頼む地下水」
「了解でさぁ!アルの旦那!」
そして、俺たちはタバサたちを追いかけた。
一方タバサたちは
イザベラの様子を見た後
「きゅい、お兄さま遅いのね、あの時地下水と何を話したのかしら」
シルフィードはタバサに話しかけるがタバサは無言
「まったく本ばっかり読んで!少しは会話も覚えて欲しいのね!気のきいた会話ができるようなお友達をおつくりなのね!」
「友達ならいる」
「お姉さまのお友達、あのなんだっけ?キュルキュルとか言う女好きじゃありません。不真面目よ。他にお友達作ったら?というかお友達じゃなくて恋人!恋人を作るべきよ!できれば私はお兄さまにお姉さまの恋人になって欲しいわ!きゅいきゅい!」
シルフィードはタバサの顔を覗き込む、若干赤くなってるタバサ。
「それともお姉さまはお兄さまのこと嫌いなの?」
「嫌いじゃ、ない」
「だったらお兄さまがいいの!今度お兄さまをデートに誘って見るの、いやお姉さまから誘ったらはしたないから、近づいて一瞬、そっと上目遣いで見上げて見るといいの、きっとそれだけでどうしたんだろうってなるのね。きゅい」
しかし、タバサはシルフィードのセリフは聞いていない。
タバサは空の向こうを見つめた
母さまの子守唄と同じくらいあの学院と友人それにアルが心の支えになってることに気づいた。
かすかに笑みを浮かべたあと、また顔を少し赤くした。
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なんだか、主人公のアルが若干実験好きのような気が・・・アルマースの姿なのにマオみたい・・・
獄炎ナックルは3仕様
次回:あと一回タバサの冒険の話を書いてようやく本編になります。次に外伝を出せれば出します。ちなみに外伝は完全オリジナルの話です。
では誤字・脱字・感想・アドバイス等お待ちしております。
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