仮想空間の歌う少年
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15幻想曲ーstrascinando(音を引きずるように)
前書き
オリジナル展開きたぜ!
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ。
「うーん…どうしようかな?」
暇、その一言に尽きる。僕は39層のホーム、アーブルに居た。窓の外は西洋風の街並みで今日の天気も霧が薄くかかり幻想的な感じを醸し出している。
『俺』が出て、自分を取り戻した後僕は血盟騎士団を休み(仕事しないで)アーブルのホームで紅茶を飲んだりするのが日課になっていた。僕も、アスナやキリトと同様戦うことに疲れたのかもしれない。
「…まてよ。お花畑に行ってみるか。スノードロップ見たいな…」
ふとした思いつきだった。なんとなくだけど行きたくなったのだ。確か47層に花畑があった気がする。ちなみにスノードロップは花の名前である。知らなかった?雑学が増えたね!(ただし、高山地帯に咲く花です。)
そうと決まれば、いつもの黒いシャツ、黒のジーンズ、明るい赤のコートを着る。さあ準備はできた!
「天空の彼方に舞う花は♪」
ホームを飛び出す。この時、まさかまた過去を掘り返されるとは思いもしなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
47層はやはりというべきかお花畑だった。たが、しかし
「スノードロップがない!どういうことだ‼︎(だから高山地帯ry)」
うーん…とうなっていると
「スノーさん?」
そこには一緒にキリトのデュエルを観戦した…
「えっと…シリカ…だっけ?あとピナだっけ?」
「そうです!」
「きゅるるる!」
ビーストテイマーのシリカと小竜のピナがいた。
「久しぶりだね!シリカちゃん!こうして会うのも何かの縁だね。」
「そうですね。スノーさん少し雰囲気変わりましたね?何かありました?」
お、この子なかなかやるね。僕をちゃんと見てるね〜
「うん、いい事あったよ!忘れてたものを見つけたからね」
「そうですか…そういえばスノーさんなんでこんな下層に?」
「スノードロップを見にね!あ、もちろん花の名前ね。まあ、見つけられなかったからいいけど…シリカは?」
「私はレベリングですね。このあたりの敵がちょうどいいんです。」
「なるほどね…」
僕は少し考えてパーティー申請をシリカに出す。
「スノーさん?いいんですか⁉︎」
「いいよ〜暇だし!僕はスノードロップを見つけたいんだ!(高山ry)」
シリカがパーティー申請にイエスを押す。
「さて、行こうか!」
「はい!」
こうして僕達は森に向かった。さて、レッツゴー‼︎
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「わっしょい♪わっしょい♪わっしょい♪わっしょい♪」
僕はシリカの周りに寄ってくる植物モンスターの触手を『マジシャンイリュージョン』で叩き斬る。触手を無くなって無防備なったところで、
「はい♪チャンスだよ♪スイッチ!」
「はああああああ!」
シリカのソードスキルが決まり植物系モンスターがポリゴンスノーに変わる。
「ううう…そうだった…やっぱり気持ち悪いモンスターが多い…」
「だね…女の子にはキツイかも…」
この森は植物系モンスター…しかもちょっと女の子の敵が多いね。粘液とか触手とか…
「しかも花が無いしね…でもレベルはかなり上がったんじゃない?」
「そうですね…レベルは5上がりましたね。」
「お、いい感じじゃん…⁉︎」
僕はとっさに大鎌ソードスキル防御スキル『エンペラーワルツ』を発動する。バトンのように大鎌を回し、いきなり投げられたナイフを弾く。
「oh…流石死神…相変わらずの大鎌だぜ…。」
…なんでだよ。この声は。最悪だよ…なんであいつがいるんだよ。
「シリカ…転移結晶でちょっと逃げてくれない?…ちょっとこの人と遊ぶからさ。」
笑顔で言う。気づかれない様に心配させないように。最初はシリカはちょっと心配そうな感じだったが何か感じ取ったのか直ぐに転移してくれた。
「さて、…久しぶりだね。全く、君とは会わないと決めたのにね。」
「俺は会いたかったぜ…音の死神。」
「んで何の用?POH?」
森の奥から出て来たのはヒースクリフ並みのカリスマを持ち、その話術でプレーヤーを殺人の道へ誘うレッドプレーヤーのPOHがそこにいた。
「おいおい音の死神…連れないな…一緒にタッグを組んだ仲じゃないか?」
「…」
そう、僕はこいつと1時期タッグを組んでいた。僕が敵に切り込み、POHが細かく敵を処理する。ほとんどの敵はこれで倒せていた。
POHがレッドプレーヤーだと気づくまでは。
「また、俺と組まないか?」
POHは言う。だが今の僕とPOHの獲物が違う。
「断る。レッドプレーヤーの君と組んでメリットがない。」
「なるほど、メリットか…確かにメリットはない。」
「だったら…」
「お前の殺意に応えることができるぜ。」
POHは囁くように、僕に語りかけてきた。
「どうだ?殺したんだろ?解るぜ?その殺意をぶつけてみないか?」
その言葉は甘い言葉。まるで飲んでしまうとやめられないお酒の様だ。
「…ああ、そうだな。ぶつけてみようかな。この湧き上がる殺意を。」
僕は同意する。ただし、
「君に。」
『マジシャンイリュージョン』を発動する。とんでもない速さの技なのにPOHは完璧に弾く。
「oh…やはりそう来ると思ったぜ…」
「へえー完璧な不意打ちだったのにな♪」
「どうやらお前は完璧な敵のようだな。…本気で殺すぜ。」
「マジか〜困るな…んじゃ恒例の言葉で始めようか!」
僕は後ろに大きく飛んで、いったん距離をとる。そして両者、敵に突っ込む。
「「it’s show time‼︎」」
こうして、史上最凶のレッドプレーヤーと『音の死神』の殺し合いが始まった。
後書き
作者「カラオケオールで死にそうなんだぜ…(今も)」
スノー「頑張って〜!」
作者「ちょっとアウターサイエンス歌ってくる」
スノー「はいはい(⌒▽⌒)では次もお会いしましょう。」
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