宇宙電車の夜
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次は 未都駅 です
「それじゃあこの辺で!」
「じゃーなー」
「俺らもここだから、じゃあね」
ロボット三体と宇宙飛行士が電車から降りた。
再び私とカトロスだけになった。
「…………」
電車の走る音が微かに聞こえた。
そのくらい静かだった。
「……あのね」
「何?」
私は思い出したかのように話す。
「カトロスは突然遠くに行ったりしないよね?」
「いきなりどうしたの?」
「さっきカトロスが居なくなっちゃう夢を見たの。
私達が助かる方法がカトロスが犠牲になる以外無くて、それで……それで……」
半泣きになる私にカトロスは言ってくれた。
「大丈夫だよ、居なくなったりしないから」
「……本当に……?」
まだ少し泣きながらカトロスの方を見る。
やっぱり何を考えていたか分からなかった。
「もし居なくなったとしても、またきっと会えるから。
心配しないでね」
「……うん」
私は目元の滴を拭って小さく笑った。
眠気が襲ってきた。
…ダメだ、寝てしまう。
「おやすみ、アリー」
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