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東方夢想録

作者:茅島裕
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博麗神社 編
博麗霊夢ルート
  第22話 フラグ

現在 祭り当日 朝

昨日の夜は今日のために早く寝た
霊夢もこんなこと言っていたな

霊夢『風邪なんてひいたらもともこもないしね、早く寝よう』

とか言っていたな

とりあえず星花を起こそう、そしたらご飯を作り何時(いつ)も通り星花に霊夢を起こさせよう


霊夢side(霊夢視点)


目が覚めた
体を起こそうと思う

霊夢「あ、あれ…?」

私は何時ものように、何時も起きるときのように体を起こそうとするが…起きない
幾斗が作る美味しそうなご飯の匂いがするのに食欲が沸かない
目を大きく開き、何度も目を擦って目を覚ますものの視界がぼやける

霊夢「…ヤバイ」

私は力を振り絞り、やっとの思いで体を起こし立ち上がることができた。だが、まともに立っていられない、クラクラし、フラフラし、倒れそうになる

霊夢「この感覚…あは、あはは」

私はかかさず手を額に当てた
びっくりするほど熱い。お肉が焼けそうだ
気づけば鼻の下にねっとりした液体が流れてるではありませんか…
そして、最後に襲い掛かってきたのは、急激な息のし辛さである

霊夢「ケホッ、ゲホッ」

私は次の瞬間思った、「終わったな」と


幾斗side


よし、できた

「星花、霊夢を起こしておいで」

星花「うんっ!!」

星花は元気にそういい敬礼をして走って行った

少し待っていると、星花が霊夢を引っ張って出てくる
霊夢の顔は真っ赤だった

「れ、霊夢、大丈夫か?」

霊夢「う~、大丈夫大丈夫…」

霊夢はご飯の置いてあるテーブルへよろよろしながら向かって行く
やっとの思いで椅子に座ると、コップを持って口に近づけ始めた

「何も入ってないぞ?」

霊夢「え、あ、うん…そぉ~ね」

ホント大丈夫か?

星花も椅子に座り、オレも座った

そして、

「いただきます」

星花「いただきまぁ~すっ♪」

霊夢「いただき…ゲホッ……ます」


何時もの霊夢ならいただきますも言わずにむさぼりつくのに、今日は逆だ
いただきますを言い、ゆっくりゆっくり食べている


「ごちそうさま」

星花「でした~♪」

霊夢「…」

疑問になって霊夢の皿を見てみる
全く食べられていない。何時もなら何一つ残さず食べるのに…

元気がないなぁ、大丈夫か…
今日は祭り当日だぞ?

とりあえず様子を見よう 
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