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原作に介入=生 不介入=死 何だ!この世界は!

作者:zinn
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3話

 5年間…苦しい戦いだった。
落ちているジュエルシードを見つけてしまい。ダッシュでその場を離れたり、 家の庭にジュエルシードが落ちていて思わず、父のゴルフクラブをフルスイングし空高くかっ飛ばしてしまったりした無印。

 八神はやてと図書館で接触しそうになりその場にいたオリ主君にさりげなく押しつけたり、魔力が少しあるのでヴォルケンリッターに襲われて魔力を奪われ、管理局がくる前にその場を逃走したりしたA`s
………………………………ってか原作に関わりそうになること多くね!なんとか避けれたけど原作知らなかったら高確率で巻き込まれるわ!

 因みにオリ主は頑張って事件を解決したようです。しかし、(教室で原作組+オリ主+踏み台の話をなんとなしに聞く限り)大きな原作ブレイクは起きていないようだ。プレシア・テスタロッサは結果的に亡くなったし、リィンフォースも消滅した。変わったことと言えばプレシアがフェイトを死ぬ前に受け入れたことぐらいだな。原作ブレイクはなかなか難しいようだ。 踏み台君?彼は好き勝手にやってオリ主に負け続けいるらしい。哀れな。
しかし俺(成長して一人称が変わりました)としてはこのままモブで居られればどうでもいいんだけどね。そんなことを思いながら生活していた。










 だが、俺は、いや俺達はこの世界の力を舐めすぎていたかもしれない。

 ある時、転生者の知り合いが行方不明になった。彼は俺と同じ、力を持たない転生者だった。その1週間後に友人の友木も大怪我を負って入院する。意識はまだ戻っていない。二人に共通しているところは転生者であるという点だけ。情報が少な過ぎて分からないが何かが動いているような気がする。

 そんなことを考えながら夜の道を歩いていると。

「おい、そこのガキ」
 明らかに堅気ではなさそうな男に話しかけられた。

「なんでしょうか?」
「お前、リンカーコアを持ってるな」
「リンカーコア?何のことですか?」
 ヤバそうなのでとぼけてみると

「また外れか?…まあどちらでも結果は同じだけどな。おいガキ」
男はニヤリと笑い。それと同時に結界に閉じ込められた。勘だがAランクくらいの結界だ。

「死んでくれ」その言葉と共に殺傷設定の魔力弾が放たれた。
「なっ!」

 いきなりの攻撃だったが 身構えていたため何とか避けれた。

「なにしやがる!」
「ほぅ、今の不意打ちを避けるか。他の連中は今ので動けなくなるんだがな」
 他の連中!?こいつ、他にもこんなことしてやがんのか?

「少しは楽しめそうだな。頑張って避けな」
 今度は複数の魔力弾を放ってくる。

「くっ!何が目的だ」
「さあーねっ」

 何とか避けているが相手が遊んでいるのは明らかだった。こっちが避けるのを楽しいでいるようだ。

「はぁはぁっ」

 それから30分、急所にこそ当たっていないが全身傷だらけであった。 おかしい!こんな結界があれは高町達が気づくはずなのに…

「その顔は誰かが助けにくるのをまっている顔だな。だが助けなんてこないぞ。それどころか気づいてすらいないだろう。それが魔法関係者であっても」
「………」

 どういうことだ…こんな結界があるのに気づかない?

「お前が魔法関係者だろうがなかろうが無駄なことだ。このロストロギア《遮断する壁》がある限りこの結界は誰にも認識されない。」
「ロスト…ロギアだと」

 なんでこいつはそんな物持ってんだ!だが、本当なら助けはこない「考えごとしてる場合か!」「がっ!」

 考えごとで動きが鈍ったところで魔力弾が脇腹に命中する。

「この…野郎」
くそ、立ち上がれない。このままだと殺られる。

「ちっ気を緩めやがって 当てちまったじゃねか」
その後も動けない俺はいたぶれた。

「………」
「動く気力はもうないようだな………そういえば目的を聞いていたな?冥土の土産だ、教えてやるよ。神谷 剣って奴をしっているか………」
「俺…ごほっ…クラス…メートだ」
 今さらなので正直答える。

「そうか、だがその様子から見るに大した知り合いではないな」

 俺の様子から読みとったのか男は哀れんだ目でこちらを見る。

「俺の目的は復讐だ」
「復…讐?」
「俺はある組織の一員でな。すこし前に管理局に組織を潰されたのさ。その作戦の前線で俺らを吹き飛ばし、ボスを逮捕したのが神谷 剣だ」
「なら…なんであんたここにいる」
その話しが本当ならこの男はここにいるはずがない。

「簡単さ逃げ切ったからさ、正確にはアジトから逃げたところで神谷 剣に追いつめられたが…嘘八百ならべて同情させてやったのさ!」
男はさも愉快そうに笑う。

「ひゃっははは!おまえにも見せてやりたかったぜ!同情した隙をついて俺が逃げたした瞬間のあいつの顔をよぉ」
 恐らく信じられないって顔をしてたんだろうな。

「逃げ切った俺は思った。あいつのイケメンが絶望に変わる瞬間を見たいっな!……そこで考えたのさ。あいつの友を!女を殺してやればいいってな。だが、あいつの周りの仲間達は最低でもAAランク。俺には殺せそうにない…だからあいつの故郷、この第97管理世界に来たのさ!この世界なら俺に殺せる奴はいくらでもいる!」

 ゲスな考えだが高町達を狙うより、よっぽど現実的だ。だが…こいつにこの世界にいる神谷 剣の友人を見分けることはできないはずだ。

「その顔は気づいたようだな。確かにあいつの故郷の友人はわからねぇ…なら、手当たり次第に殺ればいい」
 こいつイカれてやがるな。

「だがよ。流石にそこらにいる奴を手当たり次第にやってたら切りがねぇ…そこで最初はある条件を満たした奴から殺ることにした」

 ある条件?

「リンカーコアを持つ奴から殺ることにしたのさ!実際リンカーコアを持つガキを5人殺った。一人取り逃がしたがな」
「なっ!」

 確かに殺された知り合いも襲われた友木も俺よりさらに小さいがリンカーコアを持っていた。ヴォルケンリッターすら魔力が少なすぎて狙わなかったくらい小さなリンカーコアだ。さすがに考えなかった。こいつはそれを目印にして友木達を襲ったのか!?そんな見分けかたじゃ、無関係の人間を何人も巻き込む。狂ってるってレベルじゃない!

「そんな…ことしたら管理局が…動くぞ」
「ほぉ~管理局を知っているということは神谷 剣の親しい友人ではないが魔法関係者ではあるようだな…だがその考えは外れだ。管理局は動きはしない。ここが管理外世界でこの事件に魔法が関わっていないと上が判断した場合はな」

 そういうことか!管理局は基本、管理外世界には干渉しない。魔法やロストロギアが関係しているならともかく、魔法が関わっていない事件にいちいち局員や嘱託魔導師が動いていたら、その世界の政府に存在を気づかれかねないからだ。そして今の世間を騒がせている大きなニュースで人が消えてもおかしくないのは海外の誘拐グループの日本上陸。

「あの事件を…隠れ蓑にしたってのか…だがどうやって」
「偶然だ。犯人グループを見つけてな。魔法を見せてやったら勝手に心酔してくれたよ。後は奴らに海鳴市の近くですこしだけ動いてもらえばいい」

 そうすれば人が消えても誘拐グループに拐われたと考えられ、警察は必死に誘拐グループを探す。管理局は存在を知られないようにするため動けない。よく考えられてやがる。もし誘拐グループがいなくても人が消えても不自然じゃない事件をこの世界の人間に起こさせればいい。魔法を使えば少人数の犯罪者くらいなら、心酔させて操れる。なんせ、この世界の人間にしてみれば魔法は神秘の力なのだから。

「さあ、冥土の土産話は終わりだ。恨むなら俺を逃がした神谷 剣を恨むんだな」
男がデバイスを振り上げ魔力が集める収束魔法だ。
 
 ここで…俺の人生は終わりか…走馬灯は………見えないな、だがこの事件に偶然が重なりすきている。走馬灯の代わりにこの事件について考えてると妙にクリアな思考で考えてられる。こいつは神谷 剣の友人を殺して絶望に叩き込むことを目的としている。そして偶然この第97世界に渡る手段…恐らくロストロギアと魔法を隠すロストロギアを偶然見つけた。そしてこの世界で偶然誘拐グループを手なずけた………ありえない。そして襲われたのは俺も含めて7人。リンカーコア持ち、予想だが全員、転生者。そして全員、原作に介入していない人物。だから高町達も騒がない。知り合いではないのだから。

《一つ一つの世界には条件があり、その条件を見たさないものを廃する力を持っている》《世界はただ廃するだけでなく、条件を満たすチャンスを与える。それに反した者のみに廃する力を振るう》《しかし、力には限界があり、それほど強いものではない》
神が転生前に言っていた言葉だ。

 条件とは原作介入。チャンスとは巻き込まそうになる切っ掛け。力の限界とはこの男の魔力(恐らくAランク) 原作にまったく介入しておらず、与えられたらチャンスから逃げたAランク魔導師の戦闘力を下回る転生者を世界は廃することができる。つまり弱い転生者は原作に介入しないとこの世界では生きられない。
 
全身傷だらけで体に力も入らない。納得するしかないのか?………………………………………………………………………………………………………………………………………………無理だな。納得出来るわけがない。

そう思った瞬間、夕の心に激しい怒りの炎が生まれた。

「ふざけんな!」
「なっなんだガキ」

 怒鳴り声と共に立ち上った夕に驚き、収束した魔力が霧散する。

「条件を満たさないものを廃する力だと!弱いものは自由に生きられない世界だと!世界に生き方を決められるために俺達は生きてるじゃない!」
「なっ何を言っている」
 夕の凄まじい怒気に腰が引けている男。

 夕は凄まじい怒気を男にぶつけながら発した。
「そんなに消したいなら、テメーが消えろぉぉぉ!」

                  限界突破フルドライブ
 
 怒気に満ちた声と共に夕の魔力が爆発する。魔力がAランク並みにはね上がり、全魔力を纏った拳が男の胸を貫いた。

「…ば…かな…こんな雑魚に」
 それが男の最後の言葉だった。

「はぁはぁはぁ…とにかく家に…帰る…」
 体を引きずりながら家に向かおうと動きだそうとしたところで不意に振り返り、少し考えた末にもう一度男に近づいた。

「これは…もらって…いく」男の持っていた次元を渡るであろうロストロギアを奪い、家に帰った。 
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