メルヘン少女の15年
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単純
前書き
あの後、私は架綾ちゃんと仲良くなりました。
「アリスお姉ちゃ~ん!遊ぼ~?」
「うん!いいよ!なにして遊ぼうか?」
亞李鎖は架綾を実の妹のように大事にしていた。
「よし、トランプしようか!」
「うん!トランプする~」
そんな会話をしている横で流李は趣味の編み物をしていた。
手先が器用な流李は黙々とアミアミしていた。
それを邪魔するように亞李鎖はしつこく流李をトランプに誘った。
「流李さ~ん!ババ抜きしよ~!」
「流李さ~ん!」
「ふぅ、しょうがないですね・・・1回だけですよ?」
「「わ~い!」」
こうして流李もババ抜きに参戦した。
「わぁ~い!カーヤ終わった~!」
「ええええええっ!!!カーヤ早いね~」
「えへへっ」
「ってことは後は僕とアリスちゃんだけですね。」
「よぉ~し!いくよっ流李さんっ!」
「はい、どうぞ?」
亞李鎖は驚くほど単純だった。
流李がジョーカーをつかむと表情が明るくなり、ジョーカー以外をつかんだときには表情は暗くなるのだ。
流李は迷ったが、ここで流李が勝ったら「もう一回」なんてせがんでくるだろう・・・
流李はわざと亞李鎖に負けた。
「わぁ~い!流李さんに勝った~!」
「負けちゃいましたね」
「アリスお姉ちゃんすご~い!」
「えっへん!もっと褒められてあげよう!」
「アリスちゃん、すごいです(ニコ」
「すごい、すご~い!」
「よし、じゃあ、流李さん負けたから罰ゲームだよ!」
「え、・・・ええええええええ!」
流李は今までにないくらいの驚きようだった。
「そ、そんなのきいてませんよ?」
「うん、だって今決めたしね!」
「ええ・・・」
こうして流李は亞李鎖と架綾のおもちゃになるのでした。
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