仮想空間の歌う少年
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4練習曲ーscherzando(おどけて)
前書き
第4話!クラディール(ストーカーさん)とのデュエルです。
文才はありませんがスノーくんが頑張っています。
それでも問題ないぜ!という方はどうぞ!
次の日、僕は74層の転移門前でキリトと共にアスナを待っていた。ちなみに服装は黒のジーンズに真っ赤のコートでシャツは黒のシャツ。中二病?受け付けません。さて集合は9時なのだがいまは9時半。某ボカロ曲のからくりな道化師だよ?これ。
「まあ、2時間前ではないけどね」
「スノーどうした?」
「いや、なんでもない。ただアスナ先生遅いなと思っただけだよ。帰りたーい♪帰りたーい♪」
「いや、歌っても仕方ないだろ。もう帰りたいのは同k…」
キリトが同感と言おうとした瞬間、キリトの上の空間が光り
「きゃあああああ!どいて〜‼︎」
アスナが落ちてきた。おいおい…キリトそこは華麗にお姫様抱っこみたいな感じでキャッチだろ?なんで潰れちゃってるんだよ…あ、キリト、ちゃっかりアスナの胸掴んでる…。
「きゃあああ!この変態‼︎」
「ぐふ!」
アスナの右ストレートが飛びだした!キリトに効果は抜群だ!
約10メートル飛んだぞ…
「アスナ選手!これはいい右ストレートでしたね〜約10メートルは飛びました。流石攻略組の鬼アスn…」
「スノーもだまれええええ!」
「ぐふはぁ⁉︎」
何故僕も10メートル飛ばされないといけないのだ。解せぬ。
そんな馬鹿な事やっていると転移門がまた光った。そうすると転移門から出て来たのはストーカーさん…クラディールが出て来た。
反射的にアスナはキリトの影に隠れる。
「アスナ様…勝手なことをなされては困ります。」
「あんたなんなの⁉︎家の前まで見張って…」
「私の任務はアスナ様の護衛です!もちろん、家の前までの警護も…」
「含まれないわよ!馬鹿!」
どう考えてもストーカーです。ありがとうございました。美味しかったです。実際にはまずいですが。
「とにかくアスナ様。ギルド本部に帰りますよ!」
そういいながらアスナの手首を掴んで連れて行こうとするクラディールだがその手首を掴んで止めた人物がいた。キリトだ。
「悪いな、あんたのところの副団長さんは今日は俺たちの貸し切りなんだ。」
「貸し切りと言う言い方は別としてストーk…あなたの護衛より安全だと思うけどね〜アスナ自身も強いしね」
ちょっとおちゃらけて言ってみる。
「なんだと⁉︎私は名誉ある血盟騎士団の…」
「出ました!虎の威を借る狐的発想!僕は『あなたの護衛より安全』って言ったんだ。血盟騎士団とか聞いてないから。関係ないでしょ?♪そんな事♪」
「このガキィ…そこまで言うなら実力で示せるのだろうな」
そう言うと俺の前に『クラディールとの1vs1のデュエルを挑まれました。受けますか?』と出て来た。
もちろん僕はイエスを押す。だが押す前にキリトに近寄り耳うちした。
「アスナの事支えてあげなよ?結構精神的に疲れてると思うから。」
それを聞くとキリトははっきりと頷いてアスナの体を支えた。うん、やっぱいい子だな。
「ご覧下さい!アスナ様!護衛にふさわしい事を証明しましょう!」
こっちは意味わからないこと喚いてるし。雑音だよ?悪い子だな。
「おお!血盟騎士団の団員と『音の死神』スノードロップとのデュエルだ!」
「いったいどっちが勝つんだ?」
カウントダウンが始まり取り巻きが集まり始めた。ちらちらと取り巻きを見るクラディールに対して僕は。
「みんな!今回血盟騎士団相手だけど頑張るよ!応援よろしく!」
「おお!スノードロップ頑張れ!」
「今日はどんな曲を奏でるんだ⁉︎」
「お前なら余裕だぜ!」
完璧クラディールがアウェーです!
クラディールちょっと顔色が悪くなってきましたが大丈夫ですか(笑)
「んじゃ始めましょうか!」
カウントダウンが0になった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
最初に動いたのはクラディールだった。単発の突進でソードスキルで突進してきた。僕はそれをギリギリまで引き付ける。かわせないと思ったのだろう。クラディールに余裕の笑みが浮かぶ。しかし。
「〜〜〜♪」
口笛を吹きながらジャンプしてかわす。そして、
「ぐっ⁉︎」
クラディールの顔面を踏みつけてさらにジャンプ。距離をとる。残念、それじゃ当たらないよ?
「き、貴様ぁ…」
「〜〜〜♪」
クラディールは大剣を連続で切りつけてくる。それを素早いステップでかわす。その間も口笛は忘れない。
「〜〜〜♪」
それを見ていたキリトは首を傾げた。
「あれ?あいつ今日は歌じゃなくて口笛か。」
「どういうこと?」
アスナはデュエルの様子を見ながらキリトに聞いた。
「あいついつも歌を歌いながら戦うけど、口笛は始めてなんだ。それが気になって…」
「あ、でもこの曲知ってるわ。確かクラシックよ。」
アスナは知っていた。この曲の名前を、それは曲はテンポのいい曲だが名前は恐ろしいことを、
「クラシック?」
その時しびれを切らしたクラディールは大振りでスノーを狙った。
「確か曲名は…『死の舞踏』」
その瞬間スノーの動きがかわしていた時の倍の速度で動いた。手には敵を黙らせる大鎌。それは大振りになっていたクラディールより早く横斬撃が決まった。大鎌ソードスキル『マジシャンイリュージョン』
大鎌の中では攻撃速度最高のスキルだった。
決まったと同時にスノーにウィナーの文字が出た。
「ま、こんなものかな♪以上!スノードロップより『死の舞踏』でした!」
どっと取り巻きが湧いた。
「流石!今日はクラシックか!最高だったぜ!」
「次も楽しませてくれよ!」
「大鎌のソードスキル、綺麗だったよ!」
僕は応援してくれたみんなに一言
「ありがとうございました!イェイ♪!」
その光景をみて空気の読めないクラディールは
「くっそ!見世物じゃないぞ!散れ散れ!」
全く俺にとっては最高のショーなんだけどな…
「ア、アスナ様、これは奴がイカサマを使ったはずに違いありません。じゃなければ私が負けるはず…」
「クラディール。副団長として命じます。今から護衛役を解任、グランザムで次の任務まで待機。」
「な、なんだと…⁉︎」
俺とキリトを殺気だつほど恨めしそうそうに見た。また来るか?と思って鎌を握るがクラディールは思いとどまり、「転移グランザム…」と言い転移して行った。それを見てアスナが崩れるように座り込んだ。
「早く帰って練習しろよ!♪ってね」
「アスナ、大丈夫か?」
そう言ってキリトがアスナを支えた。
「ええ、大丈夫よ…ごめんなさい、2人共嫌な事に巻き込んじゃって」
「僕は大丈夫だよ?結構余裕だったし。逆に余裕過ぎてクラシックを選ぶくらいだったよ」
「俺も大丈夫だったけど…」
俺たちがそう言うとアスナは少しずつ喋りはじめた。
「今、血盟騎士団の空気が悪いの。ゲーム攻略を最優先を考えてメンバーに押し付けてたからわたしに責任があるだろうね…」
「それは仕方ないよ。逆にアスナみたいな人がいなかったら攻略はもっと遅れてただろうし…」
「そうそう、だから気にすることないんだよ?明るく♪ポップ♪に考えようよ♪」
「…アスナもたまには、俺みたいないいかげんな奴と組んで息抜きしても誰も文句は言わないと思う…」
おお、キリト結構かっこいいこというね…アスナぽかんとしてるし、そうしているとアスナの顔に笑顔が戻ってきた。
「ありがとう…それじゃあお言葉に甘えてキリトくん前衛よろしく!」
「え⁉︎なんで俺だけ?スノーは?」
「僕は疲れちゃった。後はよろしく!」
「さっき余裕って言ってただろう〜!」
「僕には聞こえません!聞こえないや♪君の声♪」
おちゃらけてさっきのシリアスな空気を吹き飛ばしながら僕達は笑顔で74層迷宮区に向かっていた。
後書き
作者「セカオワのライブ終わった直後にこれを書いてます。疲れた…」
スノー「お疲れ〜」
作者「まあ、それは置いておき、ここまで読んでいただきありがとうございます。」
スノー「実は作者からのお願いで感想を書いてくれると嬉しいみたい。まだ感想0だもんね…」
作者「という訳で批判でも構いません。感想待ってます。」
スノー「ちなみに作者はどMだから批判多少強くても問題ありません。」
作者「いや、どMじゃないからね⁉︎」
スノー&作者「「という訳でよろしくお願いします。」」
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