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ロザリオとバンパイア 時空の狭間で

作者:圭人
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第12話 旅立ち

「モカが目を覚ました?」
「ええ。 しきりにあなたを呼んでるわ」
「わかった すぐ行く」

目が覚めたモカはしきりにミナトに会いたがっていた

「ミナトは?ミナトはどこだ?いきてるんだろ?」

「うん。呼んでくる」


なぜだかわかる ミナトが生きてるのが
私を助けてくれたの覚えてる


「モカ。入るよ?」

ミナトが入ってきた
けど髪が、瞳が違う…

「ミナト?ホントにミナト?」
「そうだよ、髪と目はかわったけど」
「どうしてかわったの?」
確かにミナトだった 声、雰囲気はかわらない

「アルカードを身体に封印してね… それで」
「じゃあバンパイアになったのか?」
「いや、いまは人間だよ 力をコントロールして解放すればモカみたいに
バンパイアになると思う」
「そうか… そうだ怪我はないか?」
「大丈夫だよ 今はモカが怪我人だ 寝てないとだめだぞ?」

そういうとわたしに布団を掛け直しそっと頭を撫でてくれた
姿はかわらないがミナトがいるのは確かだ


私が歩けるまで回復した数日ミナトが出て行くといった

「モカ、皆、俺は修行の旅にでようと思う」

「なんでだ?ここですればいいじゃないかっ」

「まだ完全に封じ込めてコントロールしたわけじゃないし、
俺の意思と関係なくまたでてきたらモカがまた傷ついちゃうからね」

「そんなの関係ないっ」
「皆の為なんだ わかってくれ それとこれ…」
ミナトは私にあるものをわたした

亡くした指輪…

「部屋に落ちてた…これがあるかぎりすぐにたすけられるから」
「でも…」

「あなたの為よ 」
「母さん…」
「じゃあそういうことだから いまから出発する」

その言葉で私は涙を流す

「永遠の別れじゃないんだ また会えるよ 」
私は無我夢中で抱きしめた 彼もまた抱きしめてくれた
彼の温もり、また会えるとそう思わせてくれた

「それじゃ一茶さん、アカーシャさん、皆お世話になりました」

「ありがとう 娘らを守ってくれて、また会える日を楽しみにしている」
「身体に気をつけて いつでもあなたの家はここだから」

「ありがとう、皆また会える日まで」

俺はそういうと時空間で姿をけし旅立った

あいつを、暴れさせないためにもまずは修業あるのみ


 
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