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ストライク・ザ・ブラッド 奇妙な右腕の不幸少年と奇妙な不幸吸血鬼

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レディーファースト

 
前書き
前回の続きです。 

 
「大量、大量!!」
渚沙は上機嫌で歩きながらどんどん進んで行く。まるで俺達の事を忘れてしまったかの様に
「た、大量は、い、いいけど?」
「お、お、重い!」
結局、特売で商品を買えたのは渚沙と姫路の二人
俺達、男組は一つも商品を取る事は出来ず呆気なく終わった。そして、大量に買った商品は罰ゲームとして
俺達が持っている。それを哀れんだ姫路は少し荷物を持ってくれている。何て優しいのだろう、貴方は天使です!
と巫山戯た事を姫路に言うと、馬鹿ですか?
その言葉に俺達は氷の様に固まり、フリーズする。
今、思うと普通にありがとう。
と言えば良かったのでは無いかと後悔している。
だが、男と言えば女の子の買い物には付き合い、荷物を持ってあげる。それが普通だと上条は思う。
か弱い女性に「たまに凶暴な奴もいるが」
荷物を持たせる。それは男としては最低の行為だ、男なら先にドアの前に立ち女性の為にドアを開ける。
道が分からない女性がいれば、わかり易く丁寧に教え、その場所を知っているのなら自分も同行し教えてあげる。
だが、
「き、キツイ!」
「大丈夫か、上条!?」
流石に重い、量が半端ではない。一歩、そしてまた一歩
歩く事に足は悲鳴を上げ、腕はミキミキ、と変な音を出す。キツイ限界!
思わず口に出してしまうが、
「頑張れ、後ちょっとだよ。」
渚沙は超憎たらしい笑い顔をしながら、少しウザ目に言う。
反論したい、だが、出来ない。それは渚沙が女の子だから、古城の妹だから、という訳でも無い。
俺達は何の成果を出せず、姫路と渚沙はこんなに活躍
何も言えない、言えたとしても負け犬の遠吠えにしか聞こえないだろう。
「はー、なんか、不幸だ。」

 
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