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牙狼~はぐれ騎士~

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第六話 退化

第六話 退化


闘真の山小屋

「!!」

「!!」

山小屋の庭で木刀の衝撃音が響き渡ると、そこには闘真と親友のタカヤの姿があった。

あの後タカヤは良くここに訪れるようになり人に言えない自分の事情を明かすようになった。

何故か今回小太刀の木刀で戦うタカヤ。すると闘真の一閃を掻い潜り闘真の眉間に突きを入れた。

「!?」

余りの衝撃に吹っ飛ばされた闘真は目を回し倒れてしまった。

縁側で目元に濡れた布を当てられダウンしている闘真。

するとタカヤも若葉から冷たい砂糖水を貰い飲み始めた。

『カブトムシかお前は・・・』

「いや・・・意外にこれ美味しいよ?すぅっと栄養が入ってくる」

キリクのツッコミに意外とスッキリ飲める事を主張するタカヤ。

そして闘真の山小屋に訪れる礼羅の姿があった。

「お?タカヤじゃないか?」

「あ・・・礼羅さん今日は?」

「ああ・・・お前さんの刻印についてちょっと調べろとさ」

タカヤに打ち込まれた刻印の解き方を風の一族の礼羅なら知っているのではないかと考えた闘真に呼ばれたのだが生憎そういった物は知らない。

とりあえず礼羅は刻印を見るため訪れた。

上着を脱いだタカヤは刻印を見せるが礼羅にとっても厄介な物であるらしい。

するとタカヤはある疑問があり礼羅に聞いてみる事にした。

「礼羅さん・・・聞きたいことがあるんです」

「聞きたいこと?・・・生憎・・・この刻印の解き方はあたしもわからないよ」

神妙なタカヤの顔つきに礼羅はまじめな顔になりながら聞いた。

そしてタカヤは一呼吸おいて言った。

「違います・・・闘真さんは・・・何故剣を使わないんですか?」

「ああ・・・あれか・・・」

「剣を使った方が強いと・・・僕は思います」

バルフェスの戦いのとき見せた闘真の剣技、荒々しく乱暴だがその剣には何かを秘めた物があった。

その疑問を礼羅はこう答えた。

「あいつ・・・自分の剣が嫌いなんだよ・・・自分の【邪剣】がな」

「邪剣?」

礼羅の証する邪剣という言葉に疑問を持つタカヤ。とてもじゃないが闘真のような男からそんな邪悪な物は感じ取れない。

「あいつは・・・ただホラーを斬る為だけに剣を磨きホラーを憎んだ・・・そしてあいつの怒りが剣を強くした・・・そしてある時自分の剣を【邪剣】と言った同期を叩きのめしてしまった・・・それが自分で恐ろしかった・・・あいつが思い描いた騎士としての在り方に疑問を持ってしまった・・・だからあいつは剣を捨てた」

「剣を・・・捨てる・・・」

剣を捨てた闘真に疑問を抱くタカヤ。すると礼羅はタカヤに一つの謎かけをした。

「なぁ・・・怒りによって自分の潜在能力以上の力を開放して強くなる奴はいる・・・だが同時に自分の醜い部分や欠点をさらけ出して自滅してしまう奴もいる・・・お前自分はどっちだと思う?」

「僕?」

いざ深く考えてみると特に思い浮かばないタカヤ。自分はどっちの人間か・・・

「あいつは怒ったり泣いたり忙しい奴だが・・・あたしは・・・騎士である前に人である事は決して恥じる事じゃないと思う・・・騎士だからって怒りもせず泣きもせず・・・傀儡や機械のようにただホラーを狩るだけの騎士なんて・・・少なくともあたしは好かない」

「なんか・・・矛盾を感じますね」

「そ・・・人はそういう矛盾と言う名の因果と戦い続けなきゃならんのよ・・・心の強い奴はそれが出来る・・・あいつが自分の邪剣を受け入れる心はあいつ自身でどうにかせにゃならんのよ」

そう言って中身に何も入っていないキセルを加える礼羅。

そしてタカヤは若葉にも尋ねてみた。

「そう言えば若葉さん」

「なぁに?」

「魔戒騎士のお嫁さんってどういう気持ちなんですか」

『タカヤ!?』

思いっきり若葉の禁句を言ってしまったタカヤにキリクが仰天すると・・・

ブチ!

「え?今の音何の音・・・」

「タカヤ君?・・・そんなに私と訓練したいのかな?・・・私は従者であって嫁じゃなああい!!」

「え・あ・・ちょっと!!」

そう言って訓練用三節棍でタカヤに襲い掛かる若葉。




その夜

廃線路地帯に闘真の姿があった。貨物倉庫があり古くなったコンテナが散乱していた。砂利道を歩きながら闘真が周囲を警戒しながら歩いている。

今回の指令書を読むと【人の生きた時間を食らう】ホラー・ザリアを斬れと言う指令だった。

奇襲戦法に優れ予備知識が無いと対応に苦戦する相手であり、過去に餌食になった騎士も存在するためかなりの難敵である。

『何というか・・・お前やばい奴が相手じゃねえか?』

「それだけあてにされてると思おうよ」

『美味い事言って危険な事を押し付けようとしてるんじゃねえか?』

今のところ自分は正式な魔戒騎士ではない、その上謎の鎧の持ち主でもあるため元老院預かりの闘真。

すると

『闘真・・・近いぜ・・・』

「お出ましか・・・」

腰から魔戒棍を抜き構える闘真。すると背後から猛スピードで襲い掛かる影が・・・

「!!」

影の一撃を防ぐ闘真が砂利を巻きながら後ずさるとコンテナの上に獲物を狙うハンターの様に佇むホラー・ザリアの姿が・・・

『キシャアアアアアアアアアアア!!』

ザリアの咆哮と共に口から光が放たれると回避する闘真。

するとザリアは持ち前のスピードで縦横無尽に飛び掛かり闘真へ攻撃を繰り出した。

魔戒棍で丁寧に防ぎながら闘真が身動きを取れなくなる。

だが徐々に目が慣れていきザリアが自分に飛び掛かった瞬間魔戒棍の一撃を浴びせ叩き落とした。

するとザリアが尻尾を取り出し闘真に向けて突きを放った。

余りの衝撃に吹き飛ばされる闘真は背後のコンテナに叩き付けられてしまう。

硬質な尻尾の突きを受けながら闘真が押されると足に尻尾を巻きつかれ動きを封じられてしまいザリアが大きな口を開き闘真に向けて光を放とうとすると・・・

「闘真さん!!うわああああああああ!!」

「タカヤ!!」

応援に駆け付けたタカヤが闘真に繰り出される光を浴びてしまった。

タカヤから光が抜き取られると満足したのかザリアはその場から去っていってしまった。

「待て!!」

闘真がザリアを追いかけようとするがイルバが止めた。

『闘真!待て!』

闘真が振り返るとそこには顔に合わない大きさの眼鏡を付けて泣く赤ん坊の姿が・・・

『闘真・・・』

「まさか・・・」

『どうやら餌食になっちまったな・・・』

魔戒棍を納め目の前で泣いている赤ん坊になってしまったタカヤを見る闘真。するとイルバが何かを感じ取った。

『闘真!後ろだ!』

「え?」

闘真が後ろを振り返ると投具の様な物を投げつけられ闘真の頬を掠め傷を着けると投具は背後の廃材に突き刺さった。

その先には全身を覆い尽くすようなローブに身を纏った人物が立っていた。

その人物・・・アルターは闘真ではなく乳児化したタカヤに視線を落とすと何事も無いように去っていこうとするが闘真はある事を悟った。

「てめぇ・・・タカヤを狙ってる奴か?・・・!!」

素手で刺さっている投具を叩き落とすと立ち上がる闘真。

それを見るアルターは興味無さそうに呟いた。

「ふん・・・所詮偽りの鎧の騎士か・・・謎の鎧と聞いて様子を見に来たが・・・貴様にはようは無い」

「くそぉぉキザなあいさつしやがって!!」

アルターが振り返り立ち去ろうとすると闘真の上段蹴りがアルターの肩にヒットするが衝撃が無い。

攻撃されたことにアルターが振り返ると闘真は上段・中段と蹴りを入れるがアルターはぶれもせずに鉄球の様な衝撃の拳を闘真の溝に入れた。あまりの衝撃に闘真が蹲ると今度は肩に一撃を加え完全に闘真をよろけさせた。

「く・・・すぅぅぅぅぅ・・・・・」

よろけながら体制を立て直す闘真は呼吸を整えアルターに向かって構えた。

そして

「せいやあああああ!!」

若葉直伝の飛び蹴りである若葉キックを繰り出す。

「はああああああああああ「!!」うわあああああああああ!!」

一瞬アルターの身体に突き刺さるがあっさり薙ぎ払われ吹き飛ばされてしまうとコンテナを貫いてしまう闘真。

「ぐ・・・ああ・・・あ・・あれ?」

凄まじい衝撃だったのか身体を抑えながらぶち抜いたコンテナの中から出てくる闘真。周りを見回すとアルターの姿は何処にもなく乳児化したタカヤのみがそこにあった。

「野郎ぉぉ・・・う!強ぇぇぇ・・・」

アルターの戦闘力を肌で感じた闘真がその場で蹲ると根性で立ち上がりタカヤを抱っこして一時山小屋まで撤退した。





すると

「ああああああん!ああああああん!!」

斬十郎の腕の中でわんわん泣く乳児化したタカヤ。それを必死にあやす斬十郎。

その隣では若葉によって手当されている闘真。

そしてアルターの話題になる闘真とイルバ。

「しかし・・・あの野郎何者だ・・・」

『確かにな・・・若葉キックを浴びて平然としてたな』

ネーミングやモーションに難のある若葉キックだが単純な破壊力だけなら折り紙つきであり並のホラーであれば悶絶するぐらいのダメージが与えられる。

それを食らって平然としていた為アルターとはとんでもない力を秘めていると感じ取る闘真。すると話題が変わりイルバが呟いた。

『お前・・・絶対タカヤの疫病神だろ・・・』

「なに!?」

イルバに皮肉を言われて頭に筋を浮かべる闘真。

『お前のところに来てからタカヤにロクな事してねえじゃねえか・・・』

「お前がちゃんと教えてくれてればタカヤがこんな事にならなかったんだぞ!」

『なんだと!?』

「何を!!」

闘真とイルバの喧嘩を呟くと斬十郎の怒声が響き渡った

「やかましい!タカヤが泣くだろうが!!貴様ら!責任の擦り付けなんて見苦しいぞ!!どっちも悪い!どっちも悪い」

すると若葉と頭に筋を浮かべているキリクが呟いた。

「ねぇキリク・・・どうすればいいのこの状況・・・」

『まぁ・・・あと8日以内にあいつから生きた時間を取り戻さないとな』

「何で8日?」

『あいつが生きた時間を飲み込んで消化するまでが約8日だ』

「じゃあ・・・それまでタカヤ君の面倒は・・・」

『責任上お前が見ろ』

そう言って冷たい視線でキリクが闘真を見つめた。

「なぬ?」

『騎士たる者身から出たさびは自分で責任取れ』

「ああそうだな・・・この際はぐれ騎士を返上して子連れ騎士になれ」

「お前ら他人事だと思って・・・」

斬十郎に止めを刺されてタカヤの面倒をみる事になった闘真だが何かを求める視線で若葉を見つめた。

「何その眼は・・・」

「若葉・・・お前兄妹たくさんいるんだろ・・・助けてよ!」

「ええぇ!?何で私?」

「お前嫁だろ!?」

「嫁じゃない!従者だって!」

こうしてタカヤの面倒をみる事になった闘真と若葉。

その夜

「うわああああああああああああん!うわあああああああああああああん!!」

山中に響くような鳴き声で夜泣きするタカヤを必死にあやす闘真と若葉。

「やっぱり駄目なんじゃないか・・・俺達じゃ・・・」

「んじゃ・・・メイさん連れてくる?」

若葉がタカヤの母であるメイ・アキツキを呼んでタカヤを任せようと考えるのだが闘真が止めた。

「やめろ若葉・・・今呼んで来たら俺がメイさんに殺される・・・」

実はタカヤの母・メイ・アキツキとは面識が無くキリクの話の上でしか聞いたことが無くかなり脚色されて世紀末ヒャッハーの様な物凄く恐ろしいモヒカンの人を想像しているのである。

「ほれよ~腕輪のおじちゃんだぞ」

『俺を子守に使ってんじゃねえよ・・・ていうかおじちゃん?俺?』

するとイルバが気に入ったのか手に取って遊び始めたタカヤ。

『おい・・・勘弁してくれよ』

思いっきりタカヤに遊ばれているイルバだった。





翌朝

礼羅が闘真の山小屋を訪れると子守半纏を羽織ってタカヤをあやしている若葉の姿を見て呟いた。

「どうしたのそれ?」

「・・・闘真の子」

とりあえず誤魔化すためにタカヤを闘真の子と偽る若葉。

「なに!?」

若葉の言葉に仰天する闘真。すると礼羅は頷いて結論を出した。

「そうか・・・お前とうとう産んだか」

「あたしの子じゃないって!」

「まぁまぁ・・・照れるな照れるな」

「あんた絶対わかってて言ってるでしょ・・・」

茶化すようなことを言う礼羅に対して筋を浮かべる若葉。

一方キリクは・・・

『ああ・・・メイに知らせるべきか・・・それともこのまま闘真に任せておくべきか』

一人悩んでいた。呼んだら呼んだでかなりややこしい事になるのが目に見えていた為現状を維持しようとするが、乳児のタカヤの面倒をみるのはどうすればいいか考えていた。

すると斬十郎が朗報を持って来た。

「おお!姑!奴の情報はつかめたか?」

「誰かさんがしくじってくれたおかげで大変だぜ・・・とりあえず騎士達が警戒して被害はタカヤ以外食い止めてるが・・・今夜・・・同じところに出るぞ」

斬十郎の言葉に必ず仕留める事にした闘真がイルバを装着し腰に魔戒刀を差し胸ポケットにキリクをしまい背中にタカヤをおんぶしたままの若葉を連れて昨夜の現場に向かった。

「♪~♪~」

やさしい子守唄を歌っている若葉の背で眠るタカヤ。安心しているようだ。

「お前様になってきたな」

「まぁ・・・何というか大変だけど可愛いなぁって」

『おい馬鹿夫婦・・・そろそろ縄張りに入るぞ』

イルバの言葉に魔戒棍と三節棍を構える闘真と若葉。

「大丈夫なのかお前?」

「お母さんは強いのよ?」

『おいおい・・・』

そう言って若葉がキリクを装着すると(心で)汗を流すキリク。

「礼羅からタイミングは教えられたでしょ・・・」

「そうだな・・・」

ザリアの気配を感じる為に全ての神経を研ぎ澄ませて徘徊する闘真と若葉。

すると

「!?」

タカヤを背負っている若葉に狙いを定めたザリアが背後から奇襲を切り出した。

「!!」

若葉が振り向き様に蹴りを繰り出すとザリアの顔面にヒットし叩き落とされ、闘真が魔戒棍でザリアの顔面を殴り飛ばした。

ザリアが再び尻尾を形成し闘真と若葉に向かって突きを繰り出すと若葉が三節棍で絡め取り逆に動きと封じると闘真がザリアに飛びかかりすり抜け様に魔戒刀の居合の一閃を浴びせた。

『ギシャアアアアアアアアア!!』

余りの一撃にザリアが叫び声を上げると闘真の拳がザリアに突き刺さり何かを口に逆流させ吐き出させた。衝撃で若葉の三節棍から尻尾を解いてしまうザリア。

ザリアの口から光の球が零れ落ちそれを取る若葉。

「キリク!」

『それだ!タカヤの生きた時間だ!タカヤに当てろ!』

若葉が背中の紐を解きタカヤを降ろすとタカヤの身体に光の球を当てた。

光の球は柔らかくタカヤの中に入るとタカヤの身体が元に戻った。

「あれ?僕は今まで・・・」

夢から覚めたようにボーっとするタカヤ。それを見て安心する闘真。

「タカヤ!やったぜ!!・・う!!」

ザリアの一撃を浴びる闘真が吹き飛ばされると首に尻尾を巻きつけられてしまい振り回される闘真。

すると闘真の至近距離にその顔を見せつけ問いかけるザリア。

『オ前ニハ苦シイ時間ハ無イノカ?』

「なに!?」

『辛イ記憶ヲ忘レルコトガ出来レバ幸セニナルデアロウ?』

舌先三千で丸め込もうとするザリアに闘真は・・・

「確かに・・・俺は自分を野良犬だと思っていた・・・どんなに努力しても血統書付の名犬には遠く及ばずに負け犬になるのがオチだと思っていた・・・そんな事を忘れたいと思った」

「・・・闘真さん?」

闘真の本音を聞いて唖然とするタカヤ。

「けどな・・・それでも俺は強くなろうと思った!・・・自分の負け犬根性と戦おうと思った!!・・・テメエみたいに負け犬根性をひけらかすような真似はしなかったぜ!!」

ザリアを蹴り飛ばす闘真。ザリアの身体が宙を舞うとタカヤの元に並び立つ闘真。

「タカヤ・・・やってくれるか?」

「闘真さん・・・はい!!」

闘真とタカヤが天に向かって円を描くと光が降り注ぎ鎧が召喚された。

『生きた時間があるから・・・俺があり・・・前に進めるんだ・・・』

狼風剣とオウガを構える闘真とタカヤ。ザリアが咆哮を挙げ闘真とタカヤに襲い掛かるがタカヤの一撃がザリアを吹き飛ばした。

ザリアが形勢不利と判断し再び逃げようとするが闘真が回り込み逃げ道を塞いだ。

『人の運命をもてあそぶお前の因果・・・僕が断ち斬る!!』

『はぁ・・・』

オウガを構えるタカヤと狼風剣の柄を合わせる闘真。ザリアが最後の抵抗でタカヤに襲い掛かろうとする。

そして

『『斬!!』』

お互いの呼吸を合わせた連携技【斬】を繰り出しザリアの身体を消滅させる闘真とタカヤ。

鎧が帰っていき並び立つ闘真とタカヤ。

それを見て頷く若葉。


夜が明け闘真の山小屋で帰り支度をするタカヤだが疑問を言ってみた。

「ねぇ闘真さんここ数日何があったのか教えてくださいよ」

ここ数日の記憶が無いタカヤに対して口を紡ぐ闘真。それは全員同じであり、何があったのか気になるのか事情を聞きたいタカヤ。だが闘真は・・・

「・・・断る」

絶対に言いたくないのであった。

「そんなぁ・・・気になるじゃないですか」

「嫌だ・・・」

流石に今回のことは胸に秘めておきたい闘真なのであった。
 
 

 
後書き
イルバ
『100体のホラーを倒したものに与えられる魔導馬・・・だが正式な騎士じゃない闘真にはそいつが与えられない・・・

次回 号竜

こいつが闘真の魔導馬だ』


 
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