とらっぷ&だんじょん!
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第一部 vs.まもの!
第13話 きゅうそくおわり!
真夜中、ノエルが毛布の中で寝返りを打ち、ディアスが忌まわしい故郷の事で懊悩し、エレアノールが顔を覆う両手の指の間から涙をこぼし、レイアが思い詰めた顔で豆だらけの掌を見つめ、オルフェウスが机の中の小瓶を凝視している、そんな真夜中、ウェルドは真っ黒い穴についての夢を見ている。
それは与えられた球体に潜む虚無の装置であり、知られざる門をくぐったものは皆、黒い穴としか形容しようがない空間へとゆっくりゆっくり落ちていき、見ている者にはそれが次第に赤くなっていき、ついに動きを止めるように見え、けれどそれは実際には赤くなってもいなければ、動きを止めてもいない。
そのトラップに引き寄せられたものは、黒い穴の驚異の重量によって引き延ばされ、元の形をなくし、細い細い見えざる糸のようになって、穴の中をどこまでも落ちていく。その先にはきっと、白い穴としか形容使用のない空間が、表裏一体のものとしてあるのだろう。
夜空に月よりも白い穴が穿たれて、銀色に光る糸が地上に垂れ落ちる。土の上に渦巻く糸は月の見えざる指により、本来の形に織りあげられる。
透きとおるなめらかな肌。
尖った顎。
小さくて形のいい鼻。
織りあげあられた少女は黒い瞳で月にほほえみ、命を確かめる。
少女が歩く足下で、砂埃が渦を巻く。
鳥達は不吉な気配に眠りを破られて、甲高い声で騒ぐ。
雲が月をかすめる。
少女は歩く。足音もなく、神話めいた存在感で、カルス・バスティードの無人の通りを辿り、新人冒険者達の宿舎を開け放つ。
雲の光が少女の影の不在をあからしめる。
影を持たぬ者は床板に足を乗せるが、それを軋ませることもない。一歩、また一歩、ウェルドの部屋に近付いてくるので、
「フィリア!」
飛び起きたウェルドは部屋の戸を開け放つ。が、そこにはもちろん……
そこには誰もいない。
※
その日、思いもしない人物がクムランの家の戸を開けた。
「やっほー、遊びに来たよ!」
先頭はジェシカ。続いてパスカとルカ。今の今まで遺跡に潜っていたという様相だ。静かなクムランの家は一気に華やいだ。
「こんにちは、みなさん。来てくれて嬉しいです」
クムランが本を閉じ、笑いかけた。
「いやー、いっつもあたし達、バルデスのおっさんのところにしょっちゅう顔出してるんだけどさ、ウェルド達はクムランさんの所によく行ってるって聞いてさ。たまにはいいかなって思って! あ、迷惑じゃないよね。こんなかわいい女の子が来てくれてさ!」
「もちろんです。いつでも歓迎しますよ」
遺跡から収集された祭具の復元作業に取り組んでいたウェルドとノエルは、ピンセットを置き、テーブルの上の破片に白い布をかけた。
「なにやってんの? ずいぶん地味な作業だね」
「ああ。遺跡で拾った物のうち、金にならなさそうなのをクムラン先生が引き取ってるんだ。がらくたにしか見えなくても価値があるんだぜ」
「どんな?」
「たとえば今俺らが組み立ててるのは太陽帝国時代の、たぶん鏡だと思うんだけど、これを膠でくっつけてきれいにすると表面に書かれた文字が読めるようになるんだ」
「なにが書いてあるの?」
「うーん、まだわかんねぇけど、祭具なんだし祝詞とか昔の聖書の言葉とかじゃねえかなぁ」
「えー? そんなの読んでもつまらないよ!」
「そうとも限らないぜ」
ウェルドは水場に行き、瓶の水を掬って手を洗った。ノエルが使ったタオルを渡してくれる。
「おっ、ありがと。……たとえばさ、もうなくなった技術とか、便利な道具が書かれた物とか、見つかってないだけであると思うぜ。それを再現できれば……」
「お金になるっ!」
ジェシカが手を打った。
「探す! あたし探すよ、そのガラクタ! もしなんか良いこと書いてあったら、あたしにも分け前ちょうだいよね!」
「即物的な人ね」
ノエルが呆れて首を振り、三人と同じテーブルについた。ウェルドもノエルの隣に座る。
「で、お前らの方は何してんの。太陽の宝玉は見つかりそうか?」
「それがよ、昨日ティアラに教会に呼ばれてさ」
壁際の椅子にかけて、魔術書を広げ石板を彫っていたディアスが顔を上げる。
「へえ~、何で?」
「人探しをしてほしいってさ。教会と続きで病院が建ってんだけど、そこの入院患者が行方不明になったとかで、探してくれって頼まれたんだよ」
「そいつは剣呑だな。見つかったのか?」
「死体でな」
パスカは肩をすくめる。
「それでもまあ、見つからないよかいいんだけどさ。ティアラの落ち込みかたときたら目もあてられないぜ」
「ふぅん。そんな事があったんだな。知らなかったぜ」
「お前には声かけなかったからな」
と、パスカ。
「お前、遺跡の研究っていう目的があるんだろ? 無理に誘って気まずくなるのも嫌だしな」
「……悪いな、気ぃ使わせてよ」
「いーのいーの、その代わり、大発見があったらあたしにも教えてよね」
ウェルドは笑ってごまかした。黙っているルカに目をやる。
「ルカ、お前、聖職者だろ。こういう遺跡とか興味ねぇの?」
「えっ!?」
いきなり話をふられて慌てふためき、
「えっ、そ、そうですね……わたしはアノイア教の聖職者ですし、その、私が読み解くべき教典はアノイアの聖書であって、太陽帝国というのは、その……」
「邪教、異教ってわけか」
「いえ、そこまでは……」
「ルカ、あんたおどおどしすぎ」
ジェシカの言葉にノエルも溜め息をつく。
「そんな反応をされたら、あたし達がまるで悪いことをしているみたいだわ。アノイア教にとって太陽帝国の信仰が異教であるなんて誤解もいいところよ。むしろそれはアノイア教の源流とでも呼ぶべきもの……あなたもそれくらい、本当は知ってるでしょう」
「あ、はい……」
「何つっても、学校でいやっつーほど写本させられたからなー! ルカ、お前もそうじゃなかったか?」
「写本なら、確かに何度も行いました。写本によって神の教えを広める事は修道士の大切な務めです」
「好んでやりたいものではなかったけど」
ノエルの言葉に、ウェルドは嫌な事を思い出して頭を振る。
「俺さー。文字の読み書き覚えんの遅かったから字がすげー汚くってさー。教授に散々苛められたんだよなー。馬鹿にされて」
「確かに文字の汚い本ほど腹立たしいものはない」
壁際からディアスの声が飛んできて、ウェルドはむっとした。
「ねーねー、あんたもこっち来れば?」
「俺はここで結構だ」
「俺が学生の頃にさ」
ウェルドは言う。
「もう写本とかいう面倒な事もうやらなくていいっつー話が出たんだよな、一時期。なんか活版? 印刷? とかいう技術が発明されたとかで」
「いんさつ? なにそれ」
「うーん、俺も聞いた話だから詳しくは知らないんだけどな。何でも文字が彫られた金属の棒がたくさんあって、それを一文字ずつ組み替えて、インクをつけて紙に押しつけたら本ができる、みたいな」
「版画の仕組みを文字に置き換えたような物ね。あたしも話を聞いた事があるわ。未だに実物にお目にかかれてはいないけど」
「活版印刷の技術はレノスの聖職者連中が掌握した。世に出る事はない」
再びディアスが口を挟む。ウェルドは振り向いた。
「掌握した? 何で?」
彼は本に目を落としながら答える。
「聖書を大量に刷られては、奴らにとって不都合だからだ。そのような事が起きれば、聖書に実際に書かれている内容と聖職者連中が民に布教する内容の乖離が白日の下に晒される。教皇以下、聖職者連中は免罪符をはじめとする金を巻き上げるシステムを喪失し、更に宗教分野での革命という事態を呼びこみかねない」
「革命ねえ。そう簡単に成功するかぁ? それが本当だとしても、相手はレノス……アノイア教の総本山だぞ」
「革命が成功する条件は、現体制の維持に意味が無くなった時、そして現体制があまりにも腐敗しきった時……。今のレノス、ひいてはアノイア教の現状は、いずれの条件も満たしている」
ルカを見た。下唇をかんで俯き、言われるがままだ。彼は何も反論しなかった。
「……それにしても、随分レノスの情勢に詳しいんだな」
「この程度の内容は、多少の興味があれば誰にでも調べられる。特別な事ではない」
「ああ、そうかい」
「歴代のレノス教皇とその取り巻き共によって握り潰された発明は印刷技術に限らない」
ディアスは石版を彫るのをやめ、鑿を置く。
「冶金術、古くは錬金術と呼ばれた物質の合成術……。これは一時期『化学』と名を改め、大陸の文明を作り変えるほどの様々な新物質が生まれるはずだった。だが教会はこの分野の学問を制限し、焚書を命じた。それにより冶金術は古代の錬金術にまで退化してしまった。今の冶金術の研究所で行われている事と言えば、ガラクタを混ぜ合わせて金を作ろうという、遙か昔に否定された実のない努力の繰り返しだ」
「研究だってタダじゃないんでしょ? 貴族とか聖職者とかの偉い奴らの事情はよくわからないけど、随分下らないことにお金を使うんだね」
「奴らは二つの物を守ろうとしている。一つは自分たちの地位、すなわち内実の伴わない研究ポストだ。もう一つは大陸の、千年続く平和」
「よくわかんないよ。どうして発明とか発見をなかった事にしたら平和が守れるの?」
「発明や発見が、アノイア教が教える『神の奇跡』をひっくり返す恐れがあるからさ」
ウェルドはジェシカに答えた。
「古代の巨大建築物だとか、現代の技術では作ることのできない物。水晶の彫刻とかが有名だな。あとは雷とか、洪水とか。そういう物は作り方やメカニズムがわからないからって『神の奇跡』とか『神の怒り』とか言われてるけど……」
「わかったぁ! 作り方とか仕組みがわかったら、神様の仕業じゃなくなっちゃうからだね!」
「冴えてるじゃねえか。そういう事。でもってカルス・バスティードの遺跡には、そのヒントが山ほど眠ってるはずなんだ」
それを読み解けば、古代の文明と技術を解き明かせば。
神の不在を証明できる。
教会と貴族連中の鼻を明かすことができる。
「わかりやすい例だと、望遠鏡の件なんかが有名ね」
と、ノエル。
「ぼぉえんきょお?」
「性能としては眼鏡に似た道具ね。ガラスが光を屈折させる原理を利用して、遠くの景色が見えるようにする道具よ。望遠鏡自体は今でも一部に流通しているわ。だけどバイレステの技術者が、長年の研究の末にとても性能の良い望遠鏡を開発すると、それは没収され、研究所には火が放たれ、技術者とその弟子は暗殺されたわ……。それが実用化されれば、航海技術に革新がもたらされるはずだったわ。大航海時代が来るとまで言われていたのに……」
「航海技術の革新? 海に出るだけの事で、どうしてそんなのが必要なんだ?」
パスカが首をひねる。
「漁をしたり、大陸の港を行き来するだけなら今の航海技術でもじゅうぶんよ。だけどそれだけじゃないわ。うんと遠くに行けるようになったら、まだ見ぬ島や、世界の果てを見つけることができるかもしれない」
「教会による航海技術の制限は必要な事です」
ルカが弱々しく反論する。
「教会の教えでは、海の終わりは果てしない断崖になっており、水が流れ落ちるだけだと言われています。そんな恐ろしい世界の果てから人命を守るために、大航海は禁じられているんです」
「世界の果てを誰が見たと言うのだ? 誰も見た者がいない話を信じるというのか?」
ディアスが、今日は珍しく饒舌だ。
「ですが、世界の果てに関する教えは他にありません」
「アノイアの教えにはな。世界はアノイア教が全てではない。世界に字義通りの果てなどないという考え方もある」
「『世界球体説』の事か?」
ディアスの視線を受け、ウェルドは肩をすくめる。トラップカプセルを出して掌の上で転がした。
「世界球体説って?」
「簡単に言うと、世界はこういう丸い球になってるって考えだな。人も、国も、海も、山も、デカい球体を覆う薄皮一枚にすぎないって事。これは実際に大陸中を測量してまわった学者が唱えた説なんだ」
「世界が丸い!? なんだよ、それ!」
「驚くのはまだ早いぜ。世界が丸いとすればだな、その表面を切り取って、地図にして、その地図上をずーーっと西に移動したとするだろ? そしたらどこにたどり着くと思う?」
「さあ」
「なんと、地図の西の端に向かったのに、実際には東の端にたどり着くんだよ」
「…………」
パスカはぽかんとしていたが、その内机に両肘をつき、頭を抱えた。
「わけわかんねえ」
ジェシカはというと、話についてこれないと見え、座りこんだまま口をぽかんと開けて幸せそうにカーと寝ていた。ウェルドは苦笑いしてカプセルをしまった。
「世界球体説を唱えた学者は、異端審問にかけられて殺されたわ。その家族もろとも。研究内容が精査される事さえなかったの」
「ラメンツァの漂流記っていう本があるんだ。これは百年くらい前に嵐で漂流して奇跡的に戻ってきたバイレステの船乗りが書いたもので、海の向こうの知られざる島の、暮らしや植物や言葉について書かれているんだぜ。海のずーっと向こうにはアノイア教のない世界が存在するんだ。わくわくするだろ?」
「その本に書かれてること、本当なのか?」
ウェルドとノエルは顔を見合わせる。
そのままディアスを見た。
「漂流記を記したラメンツァもまた、異端審問にかけられた。ラメンツァはその際、漂流記は創作であると表明し、大幅な改稿を教会に約束した。結果、漂流記はよくできた文学作品として世に認められる事となった」
「なあんだ、なら本当の事じゃねえじゃん」
「結果だけを見て白黒つけようとするな。ラメンツァはそうするしかなかった。自分と家族のために、だ」
パスカは暫く難しそうな顔をしてから、詰めていた息を吐いた。
「……しっかし、お前等もよくわかんねぇよなー。いろんな事知ってるかと思ったら、世界は球体だとか、アノイア教が存在しない島があるとか、そんな突飛な話信じてるんだもんな」
「信じているとは言っていない。言下に否定する事はできないと言ったまでだ」
「同じじゃねえの?」
ディアスは自分の額に人さし指を当て、目を閉じ、それ以上は何も言わない。ジェシカが大あくびし、目をこすった。
「ふわあ~ぁ……あっ、終わった? 小難しい話」
「寝てんじゃねえよ! お前が振った話だろうが!」
「だってわかんないんだもん!」
パスカが笑い、ウェルドは肩まで伸びた髪を掻き、ルカも話が変わった事でほっとした様子だ。ノエルは呆れ顔で、ディアスは魔術書に目を落とし、クムランはウェルド達が話すのを、面白そうに見守っている。
穏やかな時間だった。
この時間がずっと続く事を、ウェルドはどこかで信じていた。
※
夜更け、槍を杖代わりにして、男が酒場のドアを開く。黒いマントは流血によって更に黒ずみ、吸いきれなかった血が、裾から垂れて床にしみを作る。男は震えていた。青ざめているのは流血のせいばかりではない。男は怯えていた。カウンターの奥から目をやったオイゲンは、呆れて溜め息をついた。
「おいおい、また喧嘩か? ここは怪我人が来る場所じゃねえぞ」
「助けてくれ――」
男は声を絞り出す。
「違う――」
床に倒れた。酒と油と泥で汚れた床が、なお血で汚れていく。
「紫の剣が――狂戦士が!!」
全員が男を振り向いた。皿を拭いていたオイゲンが、布巾も皿も投げ出す。 客たちが目を見開き、ざわめきが沸き立つ。
「何!? おい、本当か!」
「間違いねぇ――二年前と――同じ――」
男は床に顔をつけ、絶命した。
「武器を取れ!」
オイゲンの号令一下、冒険者たちがめいめい得物を手に取った。
「くそっ、どうしてバルデスもクムランもいない時に……!」
※
太陽の宝玉を捜す日が、暫く続いた。仲間内でも誰が最初にそれを見つけられるか、競う空気が出来ていた。
また、遺跡に潜る際、誰と誰が組むかもある程度固まりつつあった。ウェルドはその日も、ノエル、ディアスと三人で遺跡に入っていた。午前の遅い時間から太陽神殿に入り、ほぼ飲まず食わずで過ごすこと数時間、時の航路図で確かめれば、地上では零時が近付きつつあった。
太陽神殿も地下深い階層まで到達し、比例するように魔物が強さを増し、それに対応してウェルド達も戦い慣れていった。が、それでも疲労が溜まれば隙も出てくる。そろそろ地上に戻ろうぜ、と提案しようと思ったところ、同じタイミングでディアスが口を開いた。
「時間も時間だ、一旦地上に戻る」
ウェルドは臍を曲げた。
「なんだよぉ、もう少し頑張ってもいいと思うぜ」
特に意味もなく本心と逆のことを言うと、ディアスはちらりと目をくれて、素っ気なく言った。
「我々の疲労状況を鑑みれば得策ではない」
「んだよ、臆病風に吹かれたか?」
「引き返す引き返さないに、そのような事は関係なかろう」
「やーだね」
反感から肩をすくめ、
「お前一人で戻れば?」
「では、そうさせてもらう」
するとディアスは何の躊躇もなく、時の航路図を広げて姿を消した。
「……」
不滅の太陽の下にノエルとウェルドが残った。
「……あいつ、本当に一人で戻りやがった!」
愕然として叫ぶ。
「あんな言い方すれば、当り前よ」
「いやでもさ、普通あるじゃん、こう……少しは戻るよう説得しようとか、自分だけ戻って後の二人に死なれたら後味悪いとか……ねえのかよ、あいつには!」
「ないんじゃないかしら……」
ウェルドは顔をしかめて時の行路図を広げた。
「俺達も帰ろうぜ」
ノエルと共に、黒の羨道とカルス・バスティードを繋ぐ冷たい通路に戻る。間もなく外の光が見えるという場所で、ノエルが立ち止まり、顔を上げた。
「ねえ、ウェルド……変な臭いがするわ」
「ん?」
ウェルドも立ち止まり、鼻をひくつかせた。
焦げ臭い。
道の先から臭いが来る。
二人は目を合わせ、共に頷き合った。どちらともなく走り出す。
角を曲がり、カルス・バスティードの町の手前で二人は足を止め、凍りついた。
「何でだよ……」
二人の顔を、炎が照らす。
「何で町が燃えてるんだよ!?」
カルス・バスティードの町は、戦場になっていた。
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