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ヘタリア大帝国

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TURN143 ラストバトルその十二

「だから前に進むぞ」
「そうだね、ダメージも受けているけれど」
「沈まない限りは大丈夫だ」
 そうなるまで、というのだ。
「幾らダメージを受けてもな」
「それにどの艦艇もだね」
「簡単に沈む艦艇ではない」
 伊達に超艦艇ではない、連合艦隊の艦艇はどれも相当な頑丈さだ。それこそ大怪獣に匹敵するまでの。
「落ち着いて行くぞ」
「前に前にだね」
「そうだ、怯んでは何にもならん」
 ドイツは己の乗艦である超空母ドクツの艦橋で言う。
「このまま進むぞ」
「じゃあ俺も皆と一緒にね」
「行くぞイタリア」
「うん、ドイツ」
 イタリアはドイツの言葉で完全に気を取りなおした、そしてだった。
 連合艦隊は激しい戦いを続けながら前に前にと確実に進んでいく。どの艦も何度もダメージを受けたがそれでもだった。
 遂に女王の少し前まで来た、だがその前に。
 大怪獣達が幾体もいた、その数はこれまでよりも多いものだった。秋山はその大怪獣達、十二体はいる彼等を見て東郷に難しい顔で問うた。
「どうされますか?」
「前に行くしかないがな」
「しかしこの数の大怪獣達は」
「やるしかない、ここはだ」
「はい、ここは」
「全体攻撃に切り替えるか」
「全艦ですか」
「そうだ、全体攻撃だ」
 それを目の前の彼等に浴びせるというのだ。
「そうするか」
「それでは」
「今からだ」
 その全体攻撃を仕掛けるというのだ。
「特にここは」
「ここはとは」
「潜水艦だな」
 彼等の力を使うというのだ。
「そうするか」
「うむ、実はだ」
 ここでだ、その超潜水艦達を開発した平賀が語る。
「どの潜水艦もこれまでの潜水艦とは違う」
「その攻撃方法がだな」
「これまでの潜水艦は魚雷発射口から魚雷を放って攻撃していた」
 それがレーティアが開発した潜水艦だ、攻撃方法は基本的んいそのモデルとなった駆逐艦と然程変わらないのだ。
「しかしだ、この潜水艦達はだ」
「艦体にでかい発射口が幾つもあるんだよ」
 田中がここで話す。
「どの艦にもな」
「その魚雷の大きさはこれまでとは格段に違う」
 平賀はさらに話す。
「これまでの魚雷の五倍はある」
「五倍か」
「それを一度に二十以上出せる」
 それが三隻の超潜水艦だというのだ。
「無論全体攻撃も可能だ」
「超戦艦や超空母と一緒だな」
「そうだ」
 まさにだというのだ。
「この三隻も加わる、だからだ」
「勝てるな」
「確実にな」
 超潜水艦達の攻撃も加わればというのだ、そしてだった。
 潜水艦達の魚雷発射口が開いた、そこから巨大な魚雷達がミサイルの様に発射される。そしてそれと呼応して。
 超戦艦はビームと鉄鋼弾を同時に一斉に放った、超空母達はその周りを艦載機達で護衛させて攻撃の瞬間を護る、まさに攻防一体だった。
 そしてだった、その一斉攻撃で。 
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