転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0584話
「……で、ギルフォードからの緊急の用件ってのは何だったんだ?」
魔法球の中での骨休めを終えた後、現実世界で数時間程経った頃にエキドナがギアスの世界から戻って来た。
「はい。何でも機密情報局という者達が何らかの作戦を行っているようだ、と」
「何らかの作戦?」
パッと思いつくのは、ルルーシュをカジノに引っ張り込んでC.C.やカレンといった黒の騎士団の残党を誘き出すというR2の開始にも思えるが……
「具体的にどんな行動を起こしているのかは分かるか?」
「正確には分かりませんが、アッシュフォード学園内での作戦だと聞いています」
アッシュフォード学園内で、か。そうなるとまだR2の開始という訳では無いな。カラレス総督は既に赴任して圧政を敷いているという話だから……そうなるとR2までの空白期間といったところか。そこでどうにかして黒の騎士団……いや、正確に言えばC.C.を誘き出そうとしている訳だ。
「分かった。どうやらギアス世界で動き出すのももうすぐらしい。ゆっくりと休む暇が無いのは残念だが、暫くギルフォードとの連絡を密にしてくれ」
「はっ! 了解しました。それで、レモン様はどちらでしょうか? 帰還をお知らせしたいのですが。コーネリアに対してもギルフォードからの手紙を預かっていますし」
「レモンもコーネリアも魔法球の中だな。レモンはネオ・グランゾンから奪ったパーツやヴァルシオン改の解析とニーズヘッグの修理、シロガネの改造を行っている。コーネリアの方は、桜咲と生身での戦闘訓練を行っている」
基本的に各種機体に乗っての戦闘が多いシャドウミラーだが、だからと言って生身での戦いを放って置いていい訳では無い。いや、むしろネギま世界のような世界があると考えれば、生身での戦闘力もある程度は必要だろう。そして幸い現在ホワイトスターには、桜咲というネギま世界でも上位に位置する戦闘力を持っている者がいる。さらにはネギ以上の魔力を持っている回復魔法の使い手までいるのだ。これで生身の戦闘訓練をしないというのは嘘だろう。
そんな訳で、現在実働班の殆どが桜咲相手に戦いを挑む事になっているのだった。……ムラタは喜んでいたが、それ以外だとかなり悲壮な表情をしていたな。
「そうですか。では、技術班の監視もありますし私も魔法球の中へと参ります」
「ん? そうか、じゃあ任せる。あまり暴走しないように見ていてくれ」
「了解しました」
鋭く敬礼し、そのまま喫茶店から出て行く。
そう。俺が現在いるのは、ホワイトスターにある交流区画の喫茶店だったりする。以前にもフェイトと話をした場所だ。
エキドナを見送って、俺達がOGs世界に行っていた間のホワイトスターの状況が書かれた報告書へと目を通し始める。
内容としては、SEED世界とネギま世界との貿易が本格化してきたというものが大半だった。まぁ、そうは言ってもオーブ1国と雪広財閥、那波重工の2社に麻帆良との間なので、国と国の取引量に比べれば微々たるものだが。特に麻帆良はあくまでも学園都市でしかないし、MM辺りもSEED世界からの輸出品は魔法には全く関係の無い科学の側のものだという影響もあり、それ程重視はしていない。ただしこれが人材交流という点になると、オーブ側の要請もあって魔法使い側からの派遣が圧倒的に多い。雪広財閥や那波重工の技術者の派遣もある程度の人数はいるが、そもそもその2社でも次元の狭間にあるホワイトスターや、平行世界でもあるSEED世界については知らない者の方が多いしな。
そして俺達がOGs世界に行っている間に始まった、キブツを使った資源の輸出。オーブ側からは連合軍……というか、ほぼ大西洋連邦がオーブに攻めてきた時にオーブの近海で鎮められた艦船やMSの類を、水中に適応させるための外骨格であるクラーケンを装備したM1アストレイによって集めては安めの金額と共にシャドウミラーに提供し、それを資源として変換して買い取っているらしい。
オーブ軍としてはクラーケンの扱いに慣れ、海中に沈んでいる残骸を無くし、さらには島国であるオーブ最大の弱点でもある資源を購入出来るという、まさに一石三鳥の状態なんだとか。
これに比べると、貿易の方同様にあくまでも財閥や会社である雪広財閥や那波重工は取扱量が少ないらしい。いや、那波重工はその重工業という企業の性質上、徐々に取扱量は増えていっているのだが。
ちなみに、これに関しては一番取扱量が少ないのは麻帆良となっている。魔法世界で使われる魔法金属の類が作り出せなかった為だ。どうやらトロニウムのように特定の物質に変換するのは無理らしい事がこれで判明した。
「なるほど。……戦力の充実については問題無し、と」
相変わらずメギロートの生産工場は活動を続け、技術班の努力……というか、ある意味暴走もあってかなりの性能向上をはたしているらしい。ただ、他の機体の生産ラインはやはりまだまだ復旧は絶望的らしいが。
「まぁ、ギアス世界ならメギロートでも十分戦力になるからいいけどな」
脳裏に、恐らくもうすぐ介入するだろうギアス世界が浮かぶ。
KMFはその構造上、PTはおろかAMと比べても防御力の低い機体が多い。運動性が高い分装甲を犠牲にしているのだから当然だろう。あるいは5m程度の大きさで装甲を重視するとまともに動ける機体を作るのは難しいというのもあるだろうが。
KMFで防御力の高い機体となると、1番印象強いのはナイトオブラウンズのアーニャの機体か。重装甲で足を止めての射撃戦重視というランドグリーズのような機体だ。他にも特殊なバリアという意味ではルルーシュの扱う蜃気楼の絶対守護領域やランスロットのブレイズルミナスがあるが、その程度だ。十数機、数十機、下手をしたらそれ以上の数で襲い掛かるメギロートに対抗出来るとは思えない。
「戦力的には問題無し、か」
持っていたレポートをテーブルの上に放り投げる。
KMFとしての戦力は問題無い。となると問題はフレイヤ。そしてギアス、か。
フレイヤは1次生産分をシュナイゼルが盗み出す前にペンドラゴンから盗み出しておけば問題無いだろう。忍び込むという作業はOGsの世界で十分経験したし、ギアス世界で魔法を探知するのは不可能だろう。見つかるにしても、どうせその1回でフレイヤの在庫全てを盗み出す予定である以上は問題無い。
ギアスに関しては、取りあえずルルーシュ対策としてはバイザーをする事だけだな。そしてギアス響団に攻め込む時には俺の他はメギロートにしておけば問題無いだろう。……ただ、コーネリアがそれで納得するかどうかか。
いや、それ以前に中華連邦にあるギアス響団の本拠地をどうやって見つけるかという問題もあるか。原作ではルルーシュが超合衆国を成立させてようやく発見に至っているからな。それを考えると、やっぱりシャドウミラーだけで本拠地を掴むのは難しいか?
そんな風に思った時だった。テーブルの上にケーキの乗った皿が置かれたのは。
「……頼んだ覚えは無いが?」
ケーキの皿を置いた喫茶店のマスターへと視線を向ける。
だがその視線を受けたマスターは、口髭の生えた顔に笑みを浮かべて視線を横へと逸らす。
そこにいたのは、見覚えのない人物だった。ただし俺を見て小さく頭を下げてきたところを見ると、俺の事は知っているのだろう。
となると、SEED世界かネギま世界の住人で間違い無いと思うが……
「あちらのお客様からでございます」
「貰う理由がないんだがな」
「伝言を1つだけ。平行世界と行き来出来るようになったせめてものお礼、とのことです」
「……なるほど。なら貰っておくか」
恐らく平行世界間での貿易を行って利益を得ている人物なのだろう。そして、これからもより多くの平行世界間の貿易を希望している人物、か。
俺へとケーキを奢ってくれた人物に向かい、紅茶のカップを軽く上げてみせる。それだけで俺の言いたい事が分かったのか、再び小さく頭を下げて手元にある雑誌へと目を向けるのだった。
「全く、僕が苦労しているというのに、君はここで優雅に紅茶かい? 随分と羨ましい身分だね。あ、マスター。ブレンドを1つ」
「かしこまりました」
そして突然聞こえて来るその声。聞き覚えのある声に振り向くと、そこには予想通りの顔があった。
「フェイト、何でここに?」
「何だい? 僕はシャドウミラーに所属していると思ってたけど……違うのかな?」
「そうじゃなくて。火星の方はどうしたんだよ? こっちではまだ昨日修羅達を火星に送ったばかりだろう?」
「あぁ、そうだね。……君は本当に何を考えてあの修羅とかいう奴等をブルーマーズ計画に取り込んだんだい?」
「……何?」
どことなく不穏なその言葉に、思わず反応する。無表情がデフォであるフェイトが不機嫌そうな表情を浮かべているのだから、そう反応したくもなるだろう。
「何があった?」
「下級修羅、と言うんだったか。彼等が僕の指示に従わなくて戦いになったんだよ。もっとも、修羅神とかいうのが無い状態での戦いだったから、殆ど一方的だったけど」
「うわ、それは……」
轟級修羅神以上の修羅神ならともかく、下級修羅が使っているのはそのデッドコピーである烈級修羅神だ。それでもフェイトと戦えば不利だろうに、その修羅神すらも無しでこのフェイトと戦うとか……
「アルティス達はどうした?」
「指導者達はこっちの話を十分に聞いてくれるよ。ただ、その部下達が僕の指示では動きたくないと言いがかりを付けてくるだけでさ」
「……なら、お前が直接指示を出すんじゃなくてアルティス達を中継して指示を出せばいいんじゃないのか?」
ふと思いついたその言葉に、当然だとばかりにフェイトは頷く。
「うん。彼等と話し合った結果、最終的にはそういう事になったよ。それと、取りあえず明日は魔法界がどんな場所かを教えるために修羅達を魔法界に連れて行く予定になってる」
「それこそ大丈夫なのか? 修羅達の性格を考えれば、まず確実に騒ぎが起きるぞ」
「だろうね。けど、なるべく早く魔法界について慣らしておいた方がいいだろう?」
「まぁ、それはそうだが……」
確かに魔法界の存在を早い内に知っておいた方がいいというのは事実だろう。実際、ソーディアンしか無い状態の火星よりは、ストレスを解消できるという意味では魔法界は修羅達にとって非常にありがたい存在であるのは間違い無いんだし。
「しかし、魔法界の開放に上級修羅を通しての指示。そうなるとアルティスをすぐに治療するというのは難しいか? 俺の予定だと5日後くらいに落ち着いたら一度こっちに呼び寄せるつもりだったんだが」
「うーん、端から見ている限りだとそれなりに健康そうに見えるし、いざとなったら魔法薬を使うという手もあるけど……エリクシール辺りは高いよ?」
「だろうな」
アルティスを始めとした上級修羅達なら、闘技場辺りで稼げそうな気もするが。
「なら、しょうがない。暫くはメイシスに負担を掛けると思うが5日後……いや、4日後になったら予定通りに治療を開始するとしようか」
「ああ。そうしてくれると僕としても助かるかな。彼のような纏め役がいないと、修羅達は使いにくい事この上ないしね」
あのフェイトにここまで言わせるとなると、それ相応の揉め事があったんだろうな。
フェイトとしてもストレスを溜めて、好みのコーヒーを飲みに来たというのが正確なところなんだろう。
「それでそっちの様子はどうなのかな?」
コーヒーの香りを楽しみながら尋ねてくるフェイトへと視線を返す。
「こっち? 何がだ?」
「これからの事さ。取りあえずブルーマーズ計画についての人員はそれなりに揃った。これから火星のテラフォーミングも本格的に進んで行くと思うけど、君達はどう動くのかと思ってね」
「そうだな……ブルーマーズ計画もだが、今はギアス世界でちょっと雲行きが怪しくてな。コーネリアとの約束もあって、そっちに手を出さないといけなくなりそうだ」
「ふふっ、君も何だかんだ言って忙しいらしいね。……ま、いいけどさ。こっちは約束通り人手を貰っているし、メギロートも順調に働いてくれてるからね」
こうして、取りあえず修羅達が火星でそれなりにやっていけそうだという話を聞き、安堵するのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:509
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