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ストライク・ザ・ブラッド 奇妙な右腕の不幸少年と奇妙な不幸吸血鬼

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奇妙な右腕を持つ少年と第四真祖編
  未知の空間

俺は何も無い、白い空間にいた、何時から居たかは分からない、どうやって来たのかも、ただ、そこに存在していた
「初めまして、イマジンブレイカーの少年」
そこには人が立っていた、いや、人では無い何かかもしれない、それの顔は人間だが歯の何本かが人間では有り得ない位に長く太い、そして、それは言う。
「いきなり、呼び出して済まない。時間がなくてね。」
ここは、一体どこだ?
と俺は言うはずだった、だが、声が出ない、そもそも口が動いていないようだ。これでは喋る事は出来ない。
「あ、済まない、ここでは君の存在は在って無いような物、動く事も喋る事も出来ないはずだよ。」
俺は体の隅々を動かすが、全く動かないまるで体が石像になってしまったかのようにだが、これが異能の力なら
俺の右腕が発動するはず、俺は右腕を動かす、手をグー、パー、と動かす、そして俺は右腕を体にぶつける。
「パリーン!」
何か分からない異能の力は打ち消され消える。イマジンブレイカー
異能の力なら俺の右腕に触れた物はどんな物でも打ち消し破壊する。それが神のシステムであっても
「へー、それがイマジンブレイカーか、初めて見たけどそんなに便利な物とは」
パチ、パチ、とそれは手を叩く、まるでピエロの様な拍手、それは俺にとっては馬鹿にされているに等しい行為だ。
それは腕を上げる。その腕は光を放ち何か魔術の様な紋章が浮かび上がる。そして、その腕を俺に向け何かを唱える
「光よ、我が右腕に宿り悪しき物を拘束せよ。我の名前は光なり」
それの紋章は俺に放たれる、俺は右腕を反射的に上げ防ぐ、その紋章は消え、光の欠片になって消えていく。
「さっきの拘束魔法より、強力にしたのにそれも防ぐなんてその右腕は我々の希望に成りうるな、」
魔法?、という事は魔術?
だが、俺が知っている。魔術とは違い何か別の物を感じる、今までの感じた事の無い別の何か口では言えない何か
「てめぇー、何もんだ?、一体なんのつもりだ?」
「うーん、人間、ではないね、私は吸血鬼、第四真相だ。」
第四真相?聞いた事も無い言葉に俺は少し戸惑う、しかも、それは吸血鬼と名乗った。人間ではない、別の生き物
「あ、やば、時間が無い、そろそろだ。」
それは急にアタフタし始める、何やらアクシデントが起こったのは分かる。それはどこからかコップを取り出し
俺に差し出す。
「?」
「いいから、時間がない、早く受け取ってくれ。」
俺はそのコップを受け取る。そのコップは別に変哲もない、透明なコップ、そのコップに俺は
「何だよこれー!?」
そのコップは急に俺を吸い込む、その力は半端では無い。俺はどんどん吸い込まれていく。
「これから、君はとある世界に送られる、その世界はいささか不確かな世界でね。君にその世界を救って欲しいんだ。後は頼むよ、イマジンブレイカー」 
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