転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0577話
エクサランスチーム、アヤ、アイビス、ツグミの7人と、その案内をする為にスレイがいなくなったブリーフィングルーム。そこで、ある意味ようやく本題へと入るべくアルティスへと声を掛ける。
「アルティス、時間もそれ程無い事だし単刀直入に話を進めよう。修羅は全部で何人くらいいる?」
「……? それが今の件に関係あるのか?」
訝しげに俺へと視線を向けるアルティスだが、俺はそれに躊躇無く頷く。
「このソーディアンの転移機能が使えなくなった以上、俺の機体のシステムXNでシャドウミラーの本拠地に転移する事になる。これはいいな?」
「ああ。私としてもアクセルの機体のシステムXNとやらに期待していたからな」
「で、そうなると当然このソーディアンをどうにかしなければならない訳だ。何しろ、俺達の本拠地そのものはかなり巨大でコロニー並みの大きさはあるが、転移区画。つまり、システムXNで転移した時に出現する部屋は広いとは言っても、このソーディアンを許容出来る空間的余裕は無い。かと言って、このソーディアンをこのままここに残していくのは危険だろう?」
俺の言葉に、ケネスという人物を知っているレモンが頷く。
「そうね。何しろ、実際に現在進行形の形でこのソーディアンに艦隊が向かっているんだもの」
「あんな奴にソーディアンを渡すと、どうなるかなんて想像もしたくない。つまり、このソーディアンは絶対にどうにかしなければないんだが、まさか破壊する訳にもいかないだろう? いや、もちろん時間があれば破壊するのも可能だが……」
「出来ればそれは止めて欲しい。私達の中にもこの転空魔城……いや、ソーディアンに愛着を持っている者はそれなりに多いしな」
「ああ、分かってるさ。それに、以前言ったお前達に用意する場所の、修羅の家として考えるとこれ程に都合のいい存在も無いしな。だからこそ、このソーディアンはどうしても持っていきたい訳だ」
「……だが、どうやってだ? ダークブレインとの戦闘で転移する為の機能は完膚無きまでに破壊されている」
眉を顰めながら呟くアルティスに、指を鳴らして空間倉庫を展開する。
「……それは?」
空間倉庫を見た事の無いアルティスの呟きに、俺は笑みを浮かべながら口を開く。
「空間倉庫、と俺が名付けた能力だ。その名前の通り異空間に物を収納出来る能力がある。例えばコロニーのような大きさの代物でもな」
「おお、では!」
「しかし!」
歓喜の声を上げたアルティスの言葉を遮るようにして言葉を続ける。にしても、コロニー並みの大きさを収納出来ると聞いても殆ど驚きが無いな。いや、修羅達を率いる身としてはそんな事に拘っている場合じゃないのは分かるんだが。あるいは、修羅としてはその辺は特に気にしていないのか?
「空間倉庫には、ある欠点がある。……いや、仕様と言ってもいいだろうな」
「仕様?」
「ああ。この空間倉庫には生命体を収納出来ない。例えば、人間、動物とかだな。もちろん死体であったりすれば収納は可能だ」
俺のその説明に、ピクリと頬を動かすアルティス。まさか修羅全員を殺す訳にはいかないのだから、それも当然だろう。
「そこで、修羅の人数の話だ。修羅をこのシロガネに乗せてしまえばソーディアンに生命体はいなくなるからな。そうすれば当然空間倉庫に格納出来る。後はそのままシャドウミラーの本拠地を通し、お前達に提供する事の出来る場所に移動して、そこでソーディアンを空間倉庫から出す」
まぁ、それをやるには麻帆良にシロガネを出す必要があるが、その辺はフェイトやエヴァ、あるいは近右衛門やネギ辺りに頼んで全力で認識阻害を使って貰うとしよう。
「……なるほど、話は分かった。私としては特に異論は無い。いや、代案が無い以上はそれ以外に取るべき手段が無いというべきか」
「そうか、分かってくれて何よりだ。それで、修羅の人数はどのくらいだ?」
「そうだな、私も全ての人数を確実に把握している訳ではないが、500人前後だと思う」
「500人、か。多少窮屈ではあるが何とかシロガネに収容は可能だな」
視線をレモンの方へと向けると、小さく頷く。レモンとしてもシロガネに500人程度なら収容可能と考えているのだろう。この地球に攻めてきたにしてはやけに人数が少ないようにも感じられるが、そもそも修羅界から逃げる為に当時の修羅王アルカイドがソーディアンに避難出来る修羅達を避難させたという流れを考えると、それ程不思議でもないのか。
「ただし、言うまでも無いがこのシロガネは俺達の艦だ。変に興奮して暴れるとかは無しにしてくれ」
「……分かった。皆に言い聞かせよう」
アルティスが頷いたその時、ブリーフィングルームの扉が開いて、フィオナ達を見送ってきたスレイがブリーフィングルームへと戻ってくる。そして俺やアルティスの表情を見て小さく頷きながら口を開く。
「その様子を見る限りだと、話は大体決まったらしいな」
「ああ。まぁ、色々と大変な状況ではあるが……」
「……アクセル」
スレイへと向かって声を掛けようとしたその時、不意にアルティスが俺へと向かって声を掛けてくる。その表情は先程までの安堵の表情ではなく、酷く真面目なものだ。
「どうした?」
「そろそろ、私達に提供されるという土地がどのような場所なのかを教えて欲しい。修羅を率いる身としては、皆に説明する義務がある」
「……そうか。それもそうだな。確かにその辺の事を教えておいた方がいいか。さて、そうだな。どこから説明するか……まず、俺達シャドウミラーという存在については何処まで知っている?」
「フォルカと共に、向こうで聞いた話くらいだな」
「そうか。ヒリュウ改やハガネと共に戦った……いや、一方的に手伝ってアインストの親玉を倒した後、俺達はそのままアインスト空間とでも呼ぶべき場所から脱出する事が出来ずに次元の狭間に放り出された」
「次元の狭間……?」
想像が付かないのだろう。不思議そうな顔をしているアルティス。
逆にある程度の知識を持っているスレイは、頬を引き攣らせるようにして俺の話を聞いている。まぁ、今はそれよりも話の続きだ。
「そうだ。次元と次元の狭間。世界と世界の間にある空間。本来であれば俺達はそのままそこで死んでいただろう。空間倉庫の中にホワイトスターという存在がなければ、な」
「ホワイトスター……それは、確かエアロゲイターとかいう勢力の要塞だった……か?」
「ああ。それを俺が戦闘のドサクサに紛れて掠め取っていた訳だ。で、その後次元の狭間にあるという利点を使って、様々な他の世界と行き来出来るようになった訳だ。そしてその世界の1つが火星という星のテラフォーミングを行っている。それも、俺達主導でな」
そこまで言われて、ようやく俺が修羅に提供出来る土地というのを理解したのだろう。目を見開いて俺へと視線を向けてくるアルティス。
「では……」
「そうだ。その火星。そこが俺がお前達修羅に提供出来る土地だ」
「火星……だがテラフォーミング、つまりはまだ住めるようにはなっていないのだろう?」
「そうだな。だからこそ、条件にこれまでの修羅としての生き方を捨てて貰うとあった訳だ」
「つまり……私達にもそのテラフォーミング作業を手伝えと?」
「自分達が住む星を開発するんだ。それなら、修羅界の二の舞にはならないだろう?」
「それはそうだが……」
ふむ、アルティス本人としてはやはり若干の不安があるか。まぁ、修羅達がテラフォーミング作業を出来るかどうかと言われば、確かに不安もあるか。そもそも基本がヒャッハー世界の住人で、育てるよりも破壊を好むところがあるからな。それを抑えられるかどうかは……まぁ、前修羅王のアルカイドならその性格や力、カリスマといったもので従わせてたんだろうが……良くも悪くも強烈な印象を残したからな。
だが、だからといって俺と手を組んだ以上は既に火星のテラフォーミングに乗るしかないというのも事実なのだ。
「ちなみにだが、お前達に提供予定の火星は魔法世界という場所に繋がっている。そこには闘技場や賞金稼ぎ、トレジャーハンターといった存在もあるから修羅としての闘争本能はある程度満たす事が出来るだろう」
「……本当か?」
「ああ。ただし修羅神の類を使ってではなく、あくまでも生身での戦いになるだろうけどな。そしてそこで修行すれば……こういう事も出来るようになる」
パチンッと指を鳴らして俺の影から影槍を作り出す。先端の尖っていない、影で出来た棍とでも呼ぶその存在は、ゆっくりとアルティスの方へと向かって伸びて行く。
「これは……」
呟きつつ、影槍へと触れるアルティス。そして何か信じられないようなものを見るような目で俺へと視線を向けてくる。
「魔法。言っただろう? 火星と繋がっているのは魔法世界だと。そこでなら誰でもある程度の修行を行えば魔法を習得出来る。……まぁ、もちろん才能によってどの程度までとかは決まってくるけどな」
「……魔法、か。確かに私達修羅には無い概念だ。それを取り入れる事で修羅は更なる1歩を踏み出せる可能性はある、か」
まぁ、修羅神の使う技にも魔法染みたものが多々あるが、それはあくまでも修羅神に搭乗している時限定だ。しかし生身でも魔法を使えるとなると、アルティス程の男でも惹かれるものがあるのだろう。
「さて、これで大体の話は理解したな? 他に話しておくべき事は……あぁ、そうだな。アルティスの治療に関してか。修羅の人数を考えると、ホワイトスターに修羅を滞在させると色々と騒ぎになる可能性が高い」
「……それは否定出来ない事実だな」
ホワイトスターは現在、SEED世界とネギま世界の間の中間貿易の拠点となっている。また、他にもキブツを使ってそれぞれの世界から処分料として格安の料金を貰ってゴミを引き取り、それを資源に変えて販売しているという商売も始まっている。そんな状態のホワイトスターに修羅やら修羅神を大量に招き入れて、余計な騒動を起こしたくないという考えもある。
俺は基本的に修羅の自制心というものは信用していない。修羅でも上位にいる修羅のアルティス、メイシス、フォルカ辺りならまだ自制心を信用出来るが、フェルナンドは自制心という意味では下級修羅より幾分かマシ程度だろう。
アリオンに限っては自由がどうのという感じで、正直信用出来るかどうかが微妙な感じだ。それ故に、修羅達に関してはこのまま火星に直行して貰うのがベストだと判断する。もっとも、修羅達にしてもホワイトスターで狭い場所に閉じ込められるよりは、火星で自由に動き回った方がいいだろうしな。
「なら、話はこれで決まりでいいな?」
「そうだな、私としても火星という星を提供して貰えるのなら文句は言えない」
「納得してもらって俺も嬉しいよ。ただ、言っておくが火星に住むのはお前達修羅だけではないというのも理解しておいてくれ。魔法世界の住人がある程度の人数移住する可能性は高いし、他の世界の住人が移住してくる可能性もある」
少なくてもSEED世界のプラントにはエザリア経由で移住の打診が行われているはずだ。そしてそうなれば当然、プラントというコロニーではなく地に足を付けて暮らしたい、それもコーディネーターの差別の無い場所で。そう思っている者が移住の申請をしてくる可能性は高い。
「それと、今回みたいに行き場所の無い者達を見つけたら火星に移住させる可能性もある」
「ああ。分かっている。ただし、修羅の気性を考えると何の騒ぎも起こさない……というのは難しいと思ってくれ」
「……だろうな」
修羅の気性を考えれば、その辺はある意味でしょうがないとも言えるだろう。
「なら話は決まったな。フォルカを含めて修羅達をこのシロガネに集めてくれ。……ただし、このシロガネの中で下手に騒ぎは起こさないようにしてくれよ」
「……うむ。私の部下とメイシスの部下が見回りをすればある程度は抑えられる筈だ。それよりも、修羅達をこの艦に乗せるとなると修羅神はどうするのだ?」
不意に尋ねてきたアルティスのその言葉に、思わず首を傾げる。
「修羅神? それはもちろんソーディアンと一緒に空間倉庫に格納するが?」
「む? 生きている存在は収納出来ないんじゃなかったのか? 修羅神には意志ある者もあるが、その辺はどうなっている?」
あー、確かに修羅神には意志があるものもいるというのを忘れていたな。けど、修羅神が生命体の枠組みに入るのかどうか。
「一応大丈夫だとは思うが……そうだな、後でマルディクトを収納出来るかどうかちょっと試させてくれ。それで収納出来れば問題ないだろう」
「了解した。個人的にはあまり嬉しく無いが、修羅達の事を思うと無理は言えないか。それでは、今までのアクセルの提案を受け入れ、早速実行に移させて貰う」
こうして、ようやくソーディアンや修羅達の移転の件が決まったのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:41
PP:0
格闘:274
射撃:294
技量:284
防御:284
回避:314
命中:334
SP:734
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:509
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