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ソードアート・オンライン ~深淵の藍~

作者:裏方
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アインクラッド編
  序章

 
前書き
どうも、裏方です。初投稿なのでよろしくお願いします。
アニメは見ていますが、原作未読です。おかしな点も多々ありますが御容赦ください。

※この話の冒頭は本家wikiを引用している部分があります。スイマセン m(_ _)m
 

 
 西暦2022年。
 とある大手電子機器メーカーが仮想空間への接続機器《ナーヴギア》を開発したことで世界は遂に完全なるバーチャルリアリティを実現させた。このナーヴギア対応の初のVRMMORPG《ソードアート・オンライン (SAO) 》は大人気の内に完売し、接続した1万人のユーザーがその世界を楽しむはずだった。

『プレイヤーの諸君、私の世界にようこそ』

 しかし、ゲームにダイブした彼らはゲームマスター(GM)と名乗るこのSAO、及びナーヴギアの開発者、茅場晶彦から恐るべき託宣を聞かされる。SAOからの自発的ログアウトは不可能であること、SAOの舞台《浮遊城アインクラッド》の最上部第100層のボスを倒してゲームをクリアすることだけがこの世界から脱出する唯一の方法であること、

 そしてこの世界で死亡した場合、現実世界のプレイヤー自身が『本当に死亡するということ』を……。

 その時一人のプレイヤー、後に『英雄』と称される彼は茅場晶彦のある言葉を思い出していた。


『―――これはゲームであっても遊びではない』


 最後にGMはプレイヤー全員に言った。『プレイヤー諸君等の健闘を祈る』と。

 目の前で崩れて消えていくGM。一人の少女の悲鳴によって起きた大混乱と共に、このデスゲームの幕は上がった。














 ソードアート・オンライン。限定1万本のVRMMOによって引き起こされた前代未聞の大事件。一ヵ月で二〇〇〇人がゲーム内、そして現実世界からも永久退場してしまった。
 未だ第一層が攻略されていないにもかかわらず、これ程多くのプレイヤーが死亡した。


 2022年12月2日 第1層・トールバーナ

 一つのパーティがボスの部屋まで辿り着いた事により攻略会議が行われた。
 その前日の夜…。

「本当に明日の会議に参加しないのかい?」

 宿屋の食堂で向かい側に座る男、ディアベルがそう話しかけてきた。

「あぁ、悪いな」

 俺は無愛想に短く返答しながら、仮想の食事を口に運ぶ。味は感じるが所詮は味覚エンジンが拾った信号の産物だ。

「ボス攻略には一人でも多くのプレイヤーがいた方がいい。君も参加してくれれば……」

「アンタには感謝している。助けてくれたり、色々教えてもらったしな」

「だったら…!」

「そもそも俺はソロだ。俺みたいな奴は足を引っ張る」

「……それにな」と俺は続ける。

「アンタを信用しているが、アンタの『同類』はあまり信用していない」

「………っ!」

 その一言でディアベルは目を見開き、表情を強張らせた。

「知って……いたのか? 俺がβテスターだって…」

 あえて俺は何も答えなかった。ディアベルもそれ以上追及せず、無言の時が流れる。

「ご馳走様」

 それだけ言って俺は立ち上がった。食べ終えた食器は自動的に処理され、跡形も無く消えた。
 去り際に横目でディアベルを見た。俯いてしまって表情は読み取れない。泣いているのか、怒りに震えているのか。そんな彼に俺は可能な限り励ましの言葉をかけた。

「アンタなら十分他のプレイヤーを纏められる。勝てよ」

 素っ気無い言葉を残して食堂を後にした。





「勝てよ、か」

 残されたディアベルは顔を上げていた。その表情にはどこか穏やかだ。初めて会った時から悪い奴でないと確信があった。おそらく本人も自覚しているだろうが、おそらく見た目で誤解されるタイプだと。
 すでに見えなくなった背中に、ディアベルも言葉をかけた。

「解っている。勝つさ! 『始まりの町』にいる皆のためにも。そしてまた会おう、ナナシ」

 こうして夜は更けていき、会議の朝を迎えた。
 
 

 
後書き
はい、始まりました。始めてしまいました。

基本的に原作では描かれていない部分を書いていこうと思います。キャラ崩壊が起きない様に気をつけますので、どうか生暖かく見守ってください。

それでは、またお会いしましょう。 
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