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ヘタリア大帝国

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TURN139 銀河の真実その七

 そのうえで考えてだ、こう言うのだった。
「ならこっちも陣形を崩さずに冷静にいくわね」
「それとなのですが」
 今度はリンファが柴神に尋ねる。
「その名前ですが」
「連中のだな」
「はい、何というのですか?」
「ただのイモムシじゃないわよね」
 ランファも柴神に問う、このことについて。
「やっぱり」
「うむ、我々はラメダスと呼んでいる」
「ラメダスね」
「しかし名前は別に構わない」
 何と呼んでもだというのだ。
「イモムシでも別にだ」
「宇宙イモムシとでもしたらどうだよ」
 田中は柴神の話を聞いてこう述べた。
「それならな」
「そうだな、別にそれでいいだろう」
 構わないとだ、柴神も田中に返す。
「名前はどうでもいい」
「とにかくあいつ等を叩き潰さないと駄目だってことだな」
「女王までな、そうすればだ」
「あいつ等がこっちの世界に来なくなるんだな」
「あの世界でもだ」
 別世界、即ち柴神が元々いた世界でもだというのだ。
「もうあの連中に悩まされることはない」
「連中の数は多いのかよ」 
 イギリスはイモムシ達の数について尋ねた。
「あんなl気持ちの悪い連中がうじゃうじゃいるのか?」
「いや、数自体は多くはない」
 それ自体はというのだ。
「然程な」
「そうか、まああんな奴等がうじゃうじゃいたら嫌で仕方ないな」
「大怪獣もだ、しかし奴等は貪欲だ」
 このことが問題だというのだ、例え数は少なくとも。
「一度の食事で多くの人間を貪り喰う」
「そうなのですか」
 シャルロットはその話を聞いて顔を曇らせた、人を喰らう化物というおぞましい存在に対して。
「だからあちらの世界では」
「大怪獣に怯えあの連中に怯えている」
 それが柴神がいた元の世界だというのだ。
「大怪獣達はこの世界よりも遥かに多い」
「数自体は少ないけれどだね」
 ロシアがここで言う。
「それでもなんだ」
「数は相対的だ、大怪獣が星を襲い連中が人間を餌としている世界だ」
「文明は発達していそうにないな」
「そうあるな」
 アメリカも中国もそう察した。
「あまりいい世界じゃないな」
「この世界より遥かに悪そうある」
「うむ、私のいた頃にはワープ技術がもうあったが」
 そのことを考えるとこの世界より文明は先に進歩していた、だがそれでもだというのだ。
「連中が常に暴れ回っている世界だからな」
「今では僕達の世界の方が進歩していそうだな」
「特に軍事関係があるな」
「そうだ、怪獣や連中に襲われ喰われるよりも人間や国家同士での争いの方がずっとましだ」
 例えそれが破壊であってもだというのだ。
「競うことになりそれが文明を高めていく一面があることは確かだからな」
「しかし大怪獣やラメダス達は」
 この者達はどうかとだ、セーラは察して言った。
「ただ破壊し貪るだけですね」
「後には何も残さない」
「そうした世界だからですか」
「人類は残っていると思うが」
 それでもだとだ、柴神は心配する顔で述べていく。
「それでもだ」
「左様ですか」
「この世界も守らないとならない、そして」
 それにだというのだ。 
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