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ヘタリア大帝国

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TURN138 貴族達の終焉その一

                   TURN138  貴族達の終焉
 スペインはエイリスに残っている貴族達の宣言を聞いて呆れたこう言った。
「伊勢志摩との中立条約破棄しとるやないか」
「うむ、そうだな」
 イスパーニャが彼に応える、場にはローザもいる。
「これまで我々はエイリスとの戦いには参加してこなかったが」
「中立条約を守ってな」
「しかしそれでもだ」
「俺等にもあらためて宣戦布告してきてな」
「戦うつもりだ」
「何考えてるんやろな」
 スペインは首を大きく傾げさせて言った。
「あの連中」
「もうまともに考えていられなくなっているのよ」
 ローザはいささかシニカルに自身の祖国に話す。
「自分達のことしか考えていないから」
「末期症状やな」
 ローザの話を聞いてだ、スペインはあらためて言った。
「ほんまな」
「うむ、自分達のこともわかっていないしな」
「もうエイリスはどうということはない相手よ」
 夫婦でスペインに言う。
「ロンドンに兵を進めれば」
「後は勝つだけよ」
「戦争もそれで終わりやねんな」
 しみじみとして言うスペインだった。
「世界中を巻き込んだな」
「そうだな、長い戦いだった」
「色々なことがあったわね」
 イスパーニャ達も過去を思い出して語る。
「では戦争が終わればだ」
「私達も欧州共同体に入るわよ」
「それでその中で生きていくことになる」
「夫婦喧嘩付きでね」
「結局それは欠かせへんねんな」
 この二人にとってはだ、それこそ必須だ。
 だが、だそれでもである。
「少なくとも政治も真面目にしないといけないな」
「さもないと伊勢志摩は生き残れないわ」
「だからだ、いいな」
「祖国さんも頑張ってね」
「そうせなな、俺結構不況になりやすいし」
 このことは欧州のどの国もだ、各国は本当に不況しかも深刻なものになりやすいのだ。
「気をつけなな」
「うむ、不況は気をつけてもなるがな」
「それでも頑張っていきましょう」
 不況覚悟でやっていこうというのだ、伊勢志摩も。
 そしてそこにだ、ケツアルハニーが来て言うのだった。
「何だ、そこにいたのかホーーー」
「ああ、ケツアルかいな」
「そうだホーーー、何を話してるのかホーーー」
「伊勢志摩のこれからのことや」
 まさにそのことをだとだ、スペインはケツアルハニーに答えた。
「どうするかな」
「それを話していたの」
「皆でね」
「ああ、そうだホーーー」
 ケツアルハニーも彼等の話を聞いて納得した、そのうえで自分のことも話した。
「中南米は太平洋経済圏に入るホーーー」
「それでそこで生きてくんやな」
「そうだホーーー、産業は色々あるホーーー」
 中南米は資源が豊富で人口も多い、既に幾つかの産業がある。そしてその中でも特にこれが、である。
「エロゲも大々的に輸出するんだホーーー」
「まずはそれやねんな」
「アステカの文化だホーーー」
「日本よりも上かいな」
「日本にも負けないホーーー」
 そこまで凄くなるというのだ。 
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