SAO ~青の剣士達~
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第1部 SAO
22話 二刀流
「うわああああああ!」
ボス部屋から悲鳴が聞こえる
「急ごう!」
ボス部屋に入ると悲惨な事が起きていた
「人数が足りない!」
「転移結晶を使え!」
ソウさんと兄さんが叫ぶ
「だめだ!結晶が使えない!」
「結晶無効化空間?」
恐れていた事が起きた.....転移結晶無効化空間....僕らプレイヤーが恐れていた事が
「今すぐ、ここから撤退しろ!」
「我ら、軍に撤退という文字は無い!戦え!」
コーバッツが叫ぶ
「あのバカ!」
「何とかして、助けるぞ!<<星達の光>>でなんとかするぞ!」
兄さんが叫ぶ
「「「「「「おー!」」」」」」
<<星達の光>>のメンバーが叫ぶ
「俺ら、<<風林火山>>も行くぞ!」
<<風林火山>>の皆も叫ぶ
僕達は飛び込み、グリームアイズに向かう
ソウさんが盾で攻撃を防ぐ
「皆!10秒持ちこたえてくれ!」
兄さんが叫ぶ
何をするかは分からないがその言葉に従う
「まだか!?」
ソウさんが叫ぶ
「いいぞ!」
兄さんは僕達のそばを走り抜ける
右手には<<エリュシデータ>>を左手にはリズさんが作った<<ダークリパルサー>>を
「いけええええ!」
兄さんが叫び、2本の剣が光を帯びる
「スターバースト・ストリーム!」
その剣は流星のようにグリームアイズを攻撃する
「2本装備したら、ソードスキルは発動できないんじゃ!?」
「キリト君はね....ユニークスキル使いなの....<<二刀流>>」
「え......」
僕達は言葉を失う.....<<星達の光>>の皆を除いて
「うおおおおおおおおお!」
兄さんは叫び、最後の一撃がグリームアイズを貫く
グリームアイズはポリゴンと化し、消え去る
兄さんは剣をしまうなり倒れこむ
アスナさんが兄さんを倒れこむ前に支える
「キリト君!」
「ア、アスナ.....ごめん....」
「もう、無茶して!心配かけないで!」
「ごめん.....」
こうして74層の攻略が終わった
死んだプレイヤーは3人.....
死者が出たのは久しぶりだった
◆
次の日の新聞には大々的に兄さんが取り上げられていた
兄さんの家がある22層はバレなかったが50層の方がバレたらしい
そういうことで兄さんは22層に逃走したらしい
メッセージが届く
それはアイリからしばらくギルドを休むとあった
団長さんはそれを認めたらしい....
まあ、副団長がおびえていたからこれじゃあ、攻略は難しいとの判断だったのだろうが
そんなわけで僕達も22層の家でのんびりと過ごしていた
だが、突然その時間が終わる
「タクヤ君....久しぶりだね」
「お久しぶりです.....ヒースクリフさん....」
「実は君に聴きたいことがあってね」
「何でしょう?」
「キリト君について教えて欲しいのだよ....彼はギルドには入っているのかね?
彼をわがギルドに勧誘したいのだが」
「入ってますよ」
「ふむ.....それはどこかね?」
「本来なら秘密といいたいとこですが、誰にも言わないということでしたらお教えします」
「約束しよう」
「<<星達の光>>....そこのリーダーです」
「彼がリーダー.....なるほど....通りでマッピング量が多いわけだ」
「団長でもそう思ってたんですか?」
「思っていたよ.....彼はいつもマッピングが早いからな....まあ、ソロだったからかな」
「だと思います」
「もうひとついいかな?」
「何でしょう?」
「彼はデュエルに応じてくれるかな?」
「ええ。必ず....ましてやヒースクリフさんという人が相手なら」
「ありがとう.....助かったよ」
「いえ、どういたしまして」
「アイリ君」
「はい!」
「75層のボス戦には参加してくれるかな?なにせ次のボス戦はクオーターポイントだから」
「はい、必ず」
「うむ....ならばそれまでゆっくり過ごすとよい」
「ありがとうございます.....団長」
ページ上へ戻る