ソードアート・オンライン~十一番目のユニークスキル~
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唯一無二の不確定因子
第六話 謎のクエスト
前書き
引き続き小太刀と神聖剣のスキル名募集してます!それと街とダンジョンの名前も募集中です!!
「・・・・・・! お前ユージオか!?」
「ユージオくん!?」
「ユージオ!?」
キリト、アスナ、アリス、順に全員が亜麻色の髪の少年の出現に驚いているようだ。
そのユージオと言われた少年は申し訳なさそうな声で言う。
「う、うん・・・・・・みんなに心配かけてたみたいだね」
「当たり前だろ!! 73層のボス戦の前日に会ったきり次の日のボス戦もそのあとも一度も姿をみせないし、連絡もつかないし一体どこにいたんだ!?」
「そうよ。どこにいるのか探そうとしても位置情報がロストしててわからないし・・・・・・本当に心配したんだよ」
「まあキリト、アスナ。言いたいことがあるのはわかるけど落ちつけ。こいつにも色々とあったんだよ」
このままだと話が進みそうにないので俺はキリトとアスナを落ち着かせた。
とそこにアリスが俺に質問してきた。
「その”色々”とは一体なにがあったのですか?」
「いい質問だ。ユージオ、みんなにも説明してやれ」
「うん、わかった。まず事の始まりは第1層<はじまりの街>でのことだったんだ・・・」
「なんでまたそんなところに?」
「キリトはしらない? あそこにはたくさんの子供たちが住んでいるんだよ。それで僕は時々顔を出しに行ってるんだ」
「そうだったのか。全然知らなかった・・・・・・」
「うん。それでその帰り道にクエストボードがあってね。そこには一枚の紙がはられてて、見てみると最初の方かけていて「───へ入り口」って書いてあったんだ。一層のクエストは最初に全部クリアしたはずだから未知のクエストかなと思って僕は受けた。そして街の外にでた瞬間───僕は意識を失ったんだ・・・・・・」
「「「──────!」」」
全員が驚いた。この世界には麻痺や毒などの状態異常はあるが「意識を失う」というものは存在するはずがないのだ。
「・・・・・・その後どうなったんだ?」
「・・・・・・次に僕が目を覚ましたのは今まで見たことがない緑の深い場所だったんだ」
「それは・・・・・・クエストの仕様なのでしょうか?」
アリスは自分で言った質問に疑問を感じていた。通常クエストの場所には受けた本人またはグループで直接その場に行くものだ。ましてや予告もなく他の場所に飛ぶとはありえない。そのため、ユージオは首を振った。
「わからない。でもクエストの仕様だとしか考えられない・・・・・・とりあえずそこについて今分かっていることはマップを開いても<unknown>って出てくることと、転移結晶も使えないってことだけなんだ」
「結晶無効化空間!? じゃあ一体どうやって出てきたんだ?」
「・・・・・・ずいぶん長い間その場所をさまよっていたんだ。そしてもう限界だってときに真ん中に黒いコンソールがおいてある広い空間に出ることができたんだ。そして僕が駆け寄って、それにふれると最初に意識を失ったはじまりの街の外に戻って来れたんだ・・・・・・」
よほど辛かったのだろう。表情がとても辛そうだ。
「そうだったのか・・・・・・まあともかく無事ならよかった。そうだ! 今からアスナのとこで晩ご飯をごちそうになるんだけどよかったらこないか?」
「ごめん・・・・・・今日は遠慮しておくよ。これから少しリオンと用事があるんだ」
ユージオはキリトに申し訳なさそうに言う。
するとキリトは驚いた顔をした。
「リオンも? アスナが料理してくれることになったのにいいのか?」
するとアスナが首を傾げながら言った。
「リオンくんも来る予定なの?」
「あ! 言うの忘れてた。この食材はリオンと一緒にとったものなんだ」
そうキリトに言われ、アスナは「そうなんだ」と納得した表情を浮かべた。
しかし次の俺の言葉を聞いたキリトは少し驚いた表情を浮かべた。
「いや、俺はいいや。その食材はキリト達が使ってくれ」
「─────! いいのか?」
「ああ。じゃあ時間もないし俺たちはもういくよ。またな」
「ごめんね、また今度誘ってよ。じゃあまたね」
俺とユージオはそう言って店を出ていった。その二人をキリトとアスナは見送った。しかしアリスだけは訝しげな目で見ていたことに誰も気づかなかった。
◆
「じゃあそろそろ俺たちもいくか」
とキリトたちも店をでようとしたときアリスが突然言った。
「すみません。私も今日は遠慮させてもらってもいいですか?」
「え・・・・・・いやかまわないけどどうしたんだ?」
「この後大切な用事があることを忘れていました。それとアスナ」
アリスはアスナに近づいていきアスナにだけ聞こえる大きさで言った。
「・・・・・・がんばりなさい」
そう言われたアスナは驚いた顔をし、小さい声で「ありがとう」と言った。
そしてキリトはなにをしているのかわからないと言った顔でアリスに聞いた。
「なにを話してるんだ?」
「私の部屋をお前が見ないよう見張ってくださいと言ったのです」
「んな!! みないわ!!」
焦った顔をしながらキリトは言った。
「信用できません・・・・・・それと忠告しておきますが、もし見たら殺します」
「・・・・・・・・・・・・」
アリスは顔をぷいっとそむけながら言った。
キリトはこのまま言い合っても決着がつかないと判断し黙り込む。
そこにアスナが仲裁にはいる。
「まあまあ、キリト君はちゃんと見ておくから大丈夫だよ」
「よろしく頼みましたよ。それではまた」
そう言い残しアリスも店を出ていった。
「じゃあ私たちもいこ!キリト君」
とキリトを引っ張りながらアスナたちも店の外に出ていった。
◆
「・・・・・・あのことはあいつらには秘密か?」
「・・・・・・うん、ただでさえ心配をかけたのにこれ以上はかけられないよ」
「そうか、まあそれはこっちで────「リオン、ユージオ」────」
後ろから突然名前呼ばれ、二人は立ち止まった。
ユージオは振り返ったが、俺は声でだれかわかったので振り向かずに言った。
「・・・・・・どうした?アリス」
後書き
七話目です。亜麻色の髪の少年はユージオでした。当然STLのユージオです。
それと今回は初のオリジナルです、がやはりオリジナルを書くのは難しいです。それにとても長くなってしまいました。
わかりにくいところもあると思いますが寛大なるお心でお許しください(笑)
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