ソードアート・オンライン~十一番目のユニークスキル~
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唯一無二の不確定因子
第四話 再び
前書き
小太刀と神聖剣のスキル募集です。
キリトの家には料理に必要なものは全く揃っていない。
「え・・・・・・えーと・・・・・・」
キリトが言葉に詰まっているとそこにアスナが助け舟をだす。
「キリトくんの部屋にはろくな道具がないみたいだね・・・・・・今回だけは食材に免じてわたしの部屋を提供してあげなくもないんだけど・・・・・・」
とんでもないことをサラリと言いつつ、いったん言葉を切り、アスナはアリスをチラッと見た。
「仕方ないですね・・・・・・キリト。当然わたしにもわけてくれるんですよね?」
とため息をつきながらアリスはキリトの方を向きながら答えた。
「ありがとー! アリスーー!!」
アスナはアリスに抱きつきに行った。アリスは「もう・・・・・・ほら・・・・・・わかったからその手を放しなさい」と言って、少し困った表情をみせていた。
「ノープロブレムだ。助かるよ、アリス」
そしてキリトはウィンドウを消去しながら振り向きエギルの顔を見上げて言う。
「悪いな、そんなわけで取引は中止だ」
「いや、それはいいけどよ・・・・・・。なあ、オレたちダチだよな? な? 俺にも味見くらい・・・・・・」
「感想文を八百字以内で書いてきてやるよ」
「そ、そりゃあないだろ!!」
この世の終わりか、といった顔で情けない声を出すエギルに背を向けアスナに話しかけた。
「そういえばアスナたちはどこの部屋を借りているんだ?」
「61層のセルムブ・・・・・・」
ルグ、と言おうとしたアスナの言葉を我慢の限界に達したのか長髪の男がさえぎりながら叫んだ。
「ア・・・・・・アスナ様! こんなスラムに足をお運びになるだけに留まらず、素性のしれぬやつをご自宅に伴うなどと、と、とんでもない事です!」
それを聞いた途端、アリスは心底呆れた表情でため息をつき、アスナは相当うんざりした表情で言った。
「このヒトは、素性はともかく腕だけは確かだわ。多分あなたより十はレベルが上よ、クラディール」
「な、何を馬鹿な! 私がこのような奴に劣るなど・・・・・・」
男の半分裏返った声が路地に響き渡り、キリトを憎々しげに睨んでいたが、不意に何かを合点したかのように歪んだ
「そうか・・・・・・手前、たしか<ビーター>だろう!」
「ああ、そうだ」
男の悪罵をキリトが無表情で肯定すると、男はさらに勢いづいて言い募った。
「アスナ様、こいつら自分さえ良きゃいい連中ですよ! こんな奴と関わっているとろくなことがぶふぁっ!!」
男が勢いづいて叫んでいると、後ろから蹴り飛ばされ、転がり後ろに積み上げてあった樽に盛大にぶつかった。入り口には白のコートに身を包んだプレイヤーが立っていた。
「うるさい。それと入り口に立つな」
それだけ言い、悪びれた様子もなくクラディールを蹴り飛ばしたプレイヤー、リオンが店に入ってきた。そしてアスナとアリスに気づき、どこか楽しげに話しかける。
「久しぶりだな。アスナ、アリス」
後書き
五話目です!まあクラディールの扱いは不憫なものと決まっています(ドヤ)。
それにしてもアリスの話し方あってるかな・・・
まあ不安なのでただいま小説版の9~13巻を必死に見直してがんばってます。
キャラの話し方のご指摘や誤字脱字がありましたら報告お願いします。
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