魔法少女リリカルなのは~過去を捨て今を生きる者~
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ストライカーズ編!
私の子供たち
前書き
戦○。の第二章が見たい。
アバラ・・・じゃない、ア○バさんが見たい。あのキレのあるツッコミマジ惚れるわ。
ロ○さん二章登場しなかったきがするけどはよ見たい。
なんで静画は途中から有料なんだよ!見せてよ!
シーたんとク○アさんとル○ちゃんとアバラさんがスッゲェ見たい!トイ○ェルさんも見たい!
てか戦友○のキャラみんな好き!
そんなわけではよアニメplease!
それではっ
美愛に念話をしてから数分後。
オレたちはずっと無言でアイツらを待っていた。
「っと、お待たせ、おにぃ」
そう言って空から降りてくる美愛と慎吾、アリシアと春香と秋良、夏希の六人。
バリアジャケットがボロボロの人もいれば、ほぼ無傷でドヤ顔しているバカもいる。
中には少しいい雰囲気を出しているちびっこと脳筋(仮)もいたりする。
一体この短時間でお前らに何があったんだと聞きたくなった。
「さて、全員揃ったところで春香、秋良、夏希に聞く。お前らは冬弥に守られる存在でいたいか?」
三人は・・・いや、春香を除いた二人はキョトンとした顔をする。
「別にオレはそれでいいと思うが・・・?」
夏希がそう言うが、すぐに春香に頭を叩かれる。
・・・べ、別にその行動にデジャブを感じてなんかないし。
「ほんとナツキ、脳筋すぎ。陽龍さんが言ってるのは、守られるだけの存在でいいのかってこと。一方的に守ってもらって、自分は何もしないってこと。ちなみにわたしはいや」
「そうなのか?だったら嫌だ」
「僕も二人と同じように嫌です」
その言葉に冬弥は驚いた顔をする。
「・・・なん、で・・・?なんでだよッ!俺はお前たちが・・・お前たちを・・・っ!」
「もう、冬にぃもナツキとおんなじ、バカだよ」
目に涙を溜め、叫ぶ冬弥に春香は落ち着いて諭すように言う。
しかしちゃっかり仲間を貶すその姿勢、デジャブを感じる。
「冬にぃにとってのわたしたちって一体、なに?仲間?家族?友達?」
「・・・お前たちは大切な親友で、気持ちを共有できる仲間で、信頼できる家族。決まってるだろ」
「トーヤくん、頭いいけどたまにナツみたいにバカだよね」
あ、また貶してる。
類友?
「陽龍、少し黙ってようか」
アリシアに怒られた。
サーセン。
「トーヤくんの言うとおり、僕たちは親友であり仲間であり、家族だ。それらは一方的に守られる存在じゃない。守り、守られる存在なんだ」
「出会ったときのオレたちは何もできないただのガキで、ドクターやトウヤに頼りっきりだった。でもあれからもう何年もたった。オレたちはもうガキじゃない」
「だからさ、いい加減わかってよ。わたしたちは一方的に守られることは望んでない。お互いに守り合いたい」
秋良、夏希、春香が言う。
それらの言葉には三人の気持ちが詰まっていた。
本当の心が。
大切だから、一緒に守りたいんだっていう思いが。
「・・・れはもう、いいのか・・・?もう・・・」
「うん。冬にぃはいっぱい頑張った。だから頑張った分、休もう?大丈夫、わたしたちがずっと傍にいるから。だから安心して」
そっと包み込むように抱きしめる。
それを見て秋良も抱きつき、夏希は冬弥の頭をガシガシと、それでいて優しく撫でる。
「ほら、いつまでも不抜けてるな、バカ。お前はオレらのリーダーだろ?」
夏希に言われ、冬弥は頬をバシッと叩き、一喝入れる。
そしてさっきまでの表情と一転し、真剣な表情をする。
パッと見真面目な印象が強いが、その奥にある優しさも知っているからか、カッコよく見えた。
「・・・陽龍、賭けはお前の勝ち。俺たちは全員、まとめて六課の指示に従おう」
「なら、まず渡しておくものがある。美愛、慎吾、持ってきてるよな?ってか壊してないよな?」
少し心配になり、二人の方をみる。
ちなみにその時の美愛の表情は超ドヤ顔だった。
「ふっふっふ、流石にコレは壊さないし、そう簡単には壊れないよ!」
「冬弥には透明な水晶の付いたブレスレット。夏希には透明度の高いレモン色の日本刀の鞘。秋良には濃いオレンジ色の半球のネックレス。春香には濃い青色の秋良のネックレスと対になる半球のネックレスだよな」
慎吾はそう言って魔法の四次元ポケットからそれらを取り出す。
・・・え、四次元ポケットがなぜある?そんなの美愛が全力を尽くした結果だよ。
「私と慎吾がメインで最終調整は六課のメカニックの数人に手伝ってもらって完成した努力の結晶!個々に合わせて作り出したベルカ式とミッド式、両方の能力を持つインテリジェントデバイス!」
最初は春香だけだったけど、最近になってほかの三人もデバイスを持ってないことを知って急いで作ったらしい。
流石に一から作っていくと時間がかかりすぎるから、何年か前に作ったフレームをもとにして作ったそうだ。
「冬弥のデバイスの名前は万物の神、アルフォズル」
アルフォズル。有名な名前だとオーディンだな。
アルフォズルを手渡しながら説明する。
「夏希のデバイスの名前は運命の女神、ノルンたちの一人、ヴェルザンディ」
アリシアが夏希に手渡しながら言う。
ちなみにヴェルザンディは運命の中でも現在の女神。
今、この瞬間を大切にして欲しいという思いも込めて選んだ名前だ。
「秋良のデバイスの名前は軍神、テュール」
慎吾が秋良に手渡しながら言う。
本来は天空神でああったが最高位の地位を追われて一介の軍神に転落したらしい。
「春香のデバイスは曙光を意味する神、デリング」
美愛が春香に私ながら言う。
曙光は暗黒の中にわずかに現れはじめる明るい兆し。前途に望みが出始めたことに言う。
和平の一がきざす、という意味らしい。
つまりはどんな暗い未来も人事を尽くせば希望は見える。だから頑張ってその望みを手に入れろってこと。
それぞれに合う神を調べてつけたんだから、しっかりそれに合うような使い方をしてほしいものだ。
「それらは能力の補助とバリアジャケットの展開しか設定していない、ほぼ真っ白な状態。だから使いながら自分に使いやすいようにカスタマイズしていってね。どんな風にしたいか、言ってくれれば私たちも手伝うから」
「とりあえず起動してくれ。それでどうしたいかを決めてくれ」
美愛とオレが言うと、それぞれデバイスを手に持つ。
「・・・オーディン、起動」
「ヴェルザンディ、起きろ」
「テュール、セット」
「デリング、セットアップ」
それぞれ違う言葉を口にし、バリアジャケットを装着する。
冬弥は黒を基調としたロングコートとTシャツ、ズボン。所々に銀色の金具がついている。
夏希は赤茶色のフード付きのロングシャツに暗い色合いのズボン。待機状態だった鞘に真っ赤な日本刀が差し込まれていた。
秋良は薄いオレンジ色の上着に黄色いシャツ、黄土色のズボン。腰には黒とオレンジの装飾が施された二つの鞘にそれぞれサバイバルナイフが入っている。
春香は深い青色のワンピースと腰の部分に巻いてある血のような赤いリボン。そして髪の毛が空色のシュシュでサイドに纏めてあった。
そして各自、今までのようにスカリエッティにもらった能力の制御をするアイテムをつけている。
これが四人の選択したバリアジャケットらしい。
「で、バリアジャケットを装着したところで、六課に移動するぞ。たぶんフェイトがスカリエッティを連れて帰っているはずだ。そこで四人にはアイツを話をしてもらう。おそらく最後の会話だ。何を話すか、しっかりと決めておけ」
選択は終了した。
あとは定められたレールに従い、結末を待つのみ。
その先にある未来がどんなものなのかはわからない。
でも一つだけ思う。
きっと、その未来は・・・。
あれから数時間。
六課にはスカリエッティを捕まえたフェイト、ナンバーズの二番、クアットロを倒し、ヴィヴィオを助け出したなのは、ゆりかご内で危険になりながらも装置を破壊したヴィータといいトコ取りをしたはやてたちが戻っていた。
なのになぜスカリエッティにあっていないかというと、流石に「どうぞどうぞ」と合わせるはずのない上が表面上は審査をするかららしかった。
そして今になってようやくその審査とやらが終わり、牢に入れられたスカリエッティとの会話が許されたのだった。
「・・・やぁ、四人とも。怪我はしてないかい?」
手を後ろで固定されているスカリエッティが不気味に笑いかける。
「ああ。俺たちは大丈夫だ。・・・ドクター、聞きたいことがあって来た」
「なんだい?私に答えられることならば出来る限り答えよう」
そう言って良い大人を演じる。
冬弥はいたって真剣に尋ねる。
「俺たちの記憶は、残っているのか?」
その言葉に一瞬、驚いた顔をした。
本人の洗脳は完璧に近かったから、バレているとは思っていなかったのだろう。
「・・・ああ、残っているとも。君たちはただ過去の記憶を封印されているだけだからね。数日・・・いや、すぐにでも記憶は戻ってくるだろう。あと能力だが、もう私が渡したものがなくても制御できるだろう。ほかに聞きたいことはあるかい?」
「なら、もう一ついいかな、ドクター」
春香が一歩前に出て言う。
スカリエッティは言葉を出さずにただ頷いた。
「ドクターは私たちのこと、どう思っていた?」
その質問の答えによって、スカリエッティへの思いをしっかりと確認するつもりなのだろう。
「・・・利用価値のある、捨て駒さ」
「・・・そっか。うん、答えてくれてありがとう、ドクター」
怒るでも泣くでもなく、春香はやさしげに微笑んだ。
「わたしにとってのドクターは、二人目のお父さんだった。今まで本当にありがと、お父さん」
「ボクにとってもドクターは恩人でもあり、大切な家族だった。制御する力をくれてありがとう、父さん」
「オレにとってドクターはよくわからねぇけど、仲間みたいに感じてた。三人に合わせてくれてありがとう、親父」
「俺にとってドクターは大切な自分の一部のようだった。あなたがいなければ、今の自分はいなかったと思う。こうして仲間と共に歩む未来は訪れなかったと思う。だから・・・だから、心から感謝してる。俺たちに大切な居場所をくれてありがとう、父さん」
四人はそう言って椅子から立ち上がり、ドアの外へと歩いて行く。
「・・・たくさんのありがとうをありがとう。大好きだったよ、私の子供たち」
四人に背を向け、一切振り返らずに小さくつぶやいた。
その声は果たして届いたのか。
わからないが、きっと通じている。
何年も一緒に過ごしてくたんだから、きっと・・・いや、絶対に。
後書き
キリ悪くなりますけど、ストライカーズ編はこれにて終了になります。
次回からは「それから」が始まります。
ここでアイツらをくっつけます。
イチャラブは基本的に存在しません。
くっつけるのみです。
それ以上は・・・まあ、希望とか要望、暇があれば書くかもしれないです。
「それから」はまだ書き途中なので投稿が遅れるかもしれませんが、ご了承ください。
そしてデバイスの名前は割と頑張ってつけた。
それではっ
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