転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0554話
イェッツトレジセイアとの戦いから2日後、シロガネ、ハガネ、ヒリュウ改の3隻の姿はテスラ研から少し離れた場所にいた。そして既にその3隻に所属するパイロット達は全員が自分の機体へと搭乗済みだ。
何しろ、これからこの戦いの最終決戦の場所と言ってもいいソーディアンに転移するのだ。皆、それぞれに気合いが入っているのは当然だろう。
ちなみにこの作戦名は、特に俺に拘りが無かった事もあって原作通りにオペレーション・オーバーゲートと呼称されている。
『アクセル・アルマー。ハガネの準備は整った。いつでも戦闘が可能だ』
『ヒリュウ改も同様です』
シロガネの格納庫にあるニーズヘッグのコックピットへと、ハガネのテツヤ、ヒリュウ改のレフィーナから通信が送られてくる。
『シロガネも当然戦闘準備は完了しているわ』
同様にシロガネのブリッジにいるマリューからの通信も入る。
「よし。ならそろそろ行くぞ」
『転移直前になって聞くのも何だが、本当に大丈夫なんだろうな?』
「問題無い。転移機能についてはこれまでにも幾度か試しているしな」
『転移先の詳細な座標等はフォルカからも聞いていないという話だが?』
「そっちに関しても特に問題は無い。向こうの協力者から既に得ている」
『……協力者?』
「ああ。前に言った相手だ。こちらから条件を提示して、こっちに付く……とまではいかないが、好意的な第3者的な立場になって貰っている。そこからの情報で、座標については問題無い。いや、あると言えばあるか。修羅を率いている存在がいる空間へと直接転移するからな。転移が完了したら出来るだけ素早く出撃するように気を付けておいてくれ」
『なっ!?』
ちなみに、ソーディアンの座標についてはイェッツトレジセイアを倒してテスラ研に戻って来てから数時間程経った時に、以前アルティスに渡した通信機からもたらされたものだ。さすがアルティスと言えばいいのか、まさかいきなり修羅王の存在している空間の座標を教えられるとは思ってもいなかった。原作ではフォルカが戦艦の転移可能な場所はソーディアン中枢部にある空洞の空間しかないと言ってそこに転移していたんだがな。修羅の幹部であるアルティスから直接修羅王のいる場所の座標を知らされているからこそ出来るショートカットだ。
向こうにしても、なるべく修羅に被害を出さずに今後の行く末を決める為、その選択肢を選んだのだろうが。
ちなみに、アルティスとメイシスを慕う修羅達はある程度の人数に上り、それぞれが既に第3者的立場になっているらしい。意外な事に修羅王もまたそれを許容しているとかなんとか。
この辺、さすがに修羅を率いる者だけあって器が大きいと言うべきだな。
それでも、結局は自分の信じる道を行く辺りが修羅らしいと言えばらしいんだが。
さらにフェルナンドに関しても、ミザルが動く前にきちんと確保してあり、敵として出て来る事は無いらしい。……敵が少なくなるのは大歓迎なんだが、そうなるとヤルダバオトの神化もなくなるような気がする。まぁ、神化が無いままでもかなり強い機体なのは事実だし、それを補う為に俺達シャドウミラーがいると考えれば致命的な要因ではないか。いや、むしろ原作に比べると敵の戦力は減って、こっちの戦力が増えているんだから有利になっているんだよな。
「……さて、話はそろそろ終わりだ。気合いをいれろよ。この戦いが終われば今回の修羅の乱もどうにか片付く。それに伴って新生シャドウミラーの活躍も一部は知れ渡るだろうしな」
シロガネを始めとして、ハガネ、ヒリュウ改にも俺の言葉が流れている筈だ。それを実感しながらニーズヘッグのT-LINKシステムへと念動力を流し込む。
「システムXN、起動。転移座標入力。転移フィールド生成開始」
ニーズヘッグを中心として光の繭のような物が生成され、同時にそれは急速に成長していく。さすがにオリジナルのシステムXNと言うべきか、転移フィールドの生成スピードはグロウセイヴァーで俺が使っていた量産型システムXNとは段違いだった。いや、ネギま世界で確認したよりも、さらにその速度は上な気がする。搭載している機体の影響か、あるいはT-LINKシステムの影響か。はたまた世界によって違うのか。
シロガネの格納庫にいる為に分からないが、この光の繭。すなわち転移フィールドは間違い無くシロガネの両隣にいるヒリュウ改やハガネをも覆っているだろう。
その感覚が正しかったのは、シロガネのブリッジから入って来たマリューの通信で証明される。
『アクセル、転移フィールドの生成を確認。3艦とも全てフィールドに包まれているわ』
よし、なら後は転移するだけだ。
「……転移、開始!」
その言葉と共にT-LINKシステムが俺の意思を反映し、そのままアギュイエウスの扉が起動して周囲を眩く照らす。そしてシステムXNが発動した次の瞬間には転移が完了しており、シロガネ含む3艦はソーディアン内部への転移を完了していた。
『各機、出撃を!』
マリューの命令がオープンチャンネルで響き、一番槍は渡さないとばかりにムラタのトリニティゲインが出撃していくのを、そして負けてたまるかとばかりにイザークのヒュッケバインMK-Ⅲが出撃していくのを見ながら、ニーズヘッグもまたカタパルトデッキで射出される。同時に、ヒリュウ改やハガネにも同様の命令がされたのだろう。次から次へと撃ち出されるように機体が出撃してくるのがシロガネから流されている映像で確認出来ていた。
そして……
「っ!? ちぃっ!」
モニタに映し出された映像を目にした瞬間、咄嗟にニーズヘッグを上昇させ先程いた場所から退避させる。よく見ると、出撃してきた他の機体もまた、俺と同じように眼前の光景を見た瞬間に機体を咄嗟に回避させていた。
そう、モニタに映し出された100機近い修羅神をその目にした瞬間、だ。
「……何?」
だが、それらの修羅神はこっちを確認しているだろうにも関わらず、一切の行動を起こさない。ただ、黙って俺達と対峙しているだけだ。
「アクセル・アルマー、これもお前の仕掛けか何かか?」
アウセンザイターから送られて来たレーツェルの通信に、軽く首を振る。
「いや、俺と取引をした相手は既にこの場にはいない筈だ」
あるいはいたとしても、それは俺達と修羅王との戦いを見届ける為のアルティス本人くらいだろう。そしてその目的を考えると、修羅王に協力するような事はないが、俺達に対してもまた同様の筈だ。
「ここにいる以上は俺達の敵と見て間違いはないんだろうが……」
「おいっ! おめぇ、もしかして罠に掛けようなんてつもりだったりしないだろうな!」
量産型ゲシュペンストMk-Ⅱに乗っているカチーナからの言葉に、鼻で笑って返す。
「そのつもりなら、それこそ転移して姿を現したその瞬間に攻撃させている。こんな風に無意味な会話をせずにな」
「ぐっ、た、確かに」
「今まで幾度となく敵対してきた身だ。それ故に信頼しろとは言わないが、意味の無い疑心は己の未熟さを示すだけだぞ」
「あぁっ! んだとこら!?」
カチーナの怒声を右から左に聞き流し、周囲の様子を確認する。
確かに間違いない。ざっとみるだけでも最低100機以上の修羅神が黙ってこちらへと視線を向けている。
……黙って? 基本ヒャッハーの修羅達が俺達へと襲い掛かってこない? それはつまり、強力に統率する人物がいるからこそだろう。つまり……
「修羅王、か」
そう俺が呟いたその瞬間、修羅王の間へと衝撃が走る。いや、衝撃というよりは地鳴りと表現するのが正しいか? それが3回。そしてやがて修羅王の間の最奥。ソーディアンの機能を司る奥の院の前方。100機以上の修羅神の向こう側にその機体は姿を現した。
その姿は巨大であり、威圧感に……修羅風に言うのなら覇気に満ちていた。姿としては、アルティスの機体であるマルディクトとどこか似ているだろう。ただし向こうが人馬のような状態だとするのなら、こちらは下半身がそのまま竜のような姿になっており、人の上半身の背からは竜の羽のようなものが生えているのだが。その辺に関しては、微妙に俺の異形化に似ていると言えなくもない。
そして当然そんな状態である以上は桁違いの大きさを誇っている。元々小型機であるニーズヘッグと比べると、ざっと4倍以上の大きさを誇っているのだ。
「でかい……」
そう呟いたのは誰だったか。とにかくオープンチャンネルに流れたその呟きに言葉を返したのはフォルカだった。
「あの機体は烈級、轟級、超級それら全てを超越した修羅神。歴代の修羅王ですら手に負えず、数百年以上もの間封印されてきた天級修羅神、エクスティムだ」
「天級」
「修羅神」
「エクスティム」
アラド、ラウル、コウタの3人がフォルカの言葉をそのまま繰り返す。
機体自体の大きさで言えば、エクスティムと同レベルのものは幾つもあるだろう。例えば、それこそコウタの機体でもあるGコンパチブルカイザーなんかは50mオーバーなのだから。だが、相手に与える迫力という意味ではさすがに修羅王の乗るべき修羅神と言うべき機体だった。
「うぬら、何故ここにいる」
周囲にいる修羅神たちへと声を掛けるアルカイド。
「もちろん俺達がここにいるのは修羅王様がここにいるからです」
「そうです! 俺達は修羅! 争覇の宴を生きる者! その居場所は修羅王アルカイド様の側だけです!」
修羅のその声に、他の修羅達もまた同感だとばかりに歓声を上げる。
さすがのカリスマと言うべきか。純粋に闘争を求める修羅にしてみれば、アルカイドはこの上ない王なのだろう。
「そうか。……ならば好きにしろ。この争覇の宴を存分に楽しむがよい!」
修羅神達へと声を掛け、やがてエクスティムは俺達へとその顔を向ける。
エクスティムとの間には100機以上の修羅神がいるというのに、その巨大な機体から感じられる迫力は些かも衰えるような気配は無い。
「地球人共よ。よくぞ我の前に現れた。我こそは修羅達の王にして覇道を征く者。修羅王アルカイド・ナアシュなり」
言い切ると同時に、エクスティムから感じられる迫力が一層強くなる。
「うぬらは我が覇道を阻む者。故に、我が業拳にてその生を刈り取らせて貰う。我が覇道の糧として逝くがよい」
「残念だが、そんなのはごめんだな。生憎と、俺にはまだ色々とやらないといけない事があるんだ。お前の覇道とやらに付き合う気は一切無い」
「……ほう。我が覇気の前で些かも萎縮せぬとはな。それに貴様本人からも莫大な力を感じる。……貴様、名は?」
「アクセル・アルマー。シャドウミラーを率いる者だ」
その言葉と共に、レモンのヴァイスセイヴァーが右側に。コーネリアのラピエサージュが左側に。ヒュッケバインMk-Ⅱ、ヒュッケバインMK-Ⅲ、アシュセイヴァー、エルアインス、トリニティゲインといった、シャドウミラーの幹部達が乗る機体が俺達を中心にして陣形を組む。その中には、量産型Wが操るエルアインスの姿もあった。そして背後にはシロガネが。
「なるほど。確かに言うだけの力はあるな。それにアクセル・アルマーか。うぬの名はアルティスから聞いている」
「……そうか。なら分かっている筈だな? 俺達がお前に新しき居場所を提供出来ると」
「もちろん知っている。そしてその場では修羅はこれまでの修羅ではいられぬという事もな」
そう呟き、エクスティムの巨大な拳を俺達の方へと……より正確にはニーズヘッグへと向ける。
「故に。うぬらは我が業拳にて打ち砕く。我等が修羅であり続ける為にも」
「新たな居場所はいらないと?」
「当然だ。新たな居場所など探さずとも、この地を新たな修羅界とすればよいだけの話。何しろここは約束の地なのだから」
「……結局はそうなるか」
「むろん。我は修羅2000年の歴史を背負う者。強き者こそが正しい。故に……」
「そうだな。確かにお前達修羅はそんな性格だった。お前達に勝って、初めてこちらの意見を聞き入れると言うのなら……」
『己が力で道を切り開く!』
俺とアルカイドの声が重なり、それが戦闘開始の合図となるのだった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:555
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:498
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