風船一身部
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入りますか、入りませんか
※もちろんフィクションです(>_<)
これは、とある高校の話だった。
新一年生の女の子、飛鳥は出会いを求めて歩いてたら何処からともなく「風船一身部」という部活の名を聞いて気になっていた、出会いを求めているから。
飛鳥「おぉ、ここが風船一身部かぁ、風船一身って何か気になって来ちゃったけどどんな部なんだろ?」
ガラガラガラ…
飛鳥が部室の戸を開けた、すると目の前には跳び箱、に乗ってる教卓より大きな黄色い風船、の上に乗った長髪の女の子の頭、「どうなってるの?」と思いながら私は言った。
飛鳥「あぁーーー! 今朝私に体当たりしてきた風船女の先輩!」
先輩「え? あ、きゃあ!」
バンっ!
先輩は跳び箱からマットの上に落ちて入ってた風船が割れた。
飛鳥「………」
先輩「見たな?」
どこを突っ込めばいいのか解らない
先輩「なるほど、気になって来てみた、か」
私はここに来た理由を話した、出会いを求めてる事も
飛鳥「は、はい」
先輩「残念だけどここは私だけだよ」
がっかりした
飛鳥「で、ですよね、では失礼しま…」
先輩「どこ行くの新入部員」
私は先輩の呼び止め方にびっくりした。
飛鳥「新入部員!? なんでですか!?」
先輩「張り紙してあったでしょ? 関係者以外立ち入り禁止って」
そういえばあったような…
飛鳥「だ、だからってなんで私が新入部員なんですか! 私は入りません!」
理不尽で納得がいかない飛鳥は先輩に理由を聞く
先輩「文化祭までは見せられない芸なの」
飛鳥「今朝は堂々とやってたじゃないですか!」
先輩「君一人だったからね、それに入部させる気だったし」
飛鳥「なんで!?」
先輩「名前が(あすか)だし」
飛鳥は理由がわからなかった、しかし、飛鳥はあることが気になった。
飛鳥「も、もしかして先輩の名前って(あすか)ですか?」
明日香「正解~、入部おめでとう!」
……それから数分後、気が付くと私は制服から体操服に着替えさせられていた。
飛鳥「あの、先輩? なんで私達、体操服に着替えてるんですか?」
明日香「入るため」
飛鳥「なんでマシュマロがぶら下がってるんですか?」
明日香「食べるため」
飛鳥「そこの箱に入っているありえないぐらいでかい風船みたいなのってなんですか?」
明日香「風船」
私は部屋に入って見た光景とこの状況を見て何をするのか薄々解ってきた
飛鳥「入りません!」
明日香「入りなさい」
飛鳥「なんでですか!」
明日香「新入部員だから」
飛鳥「入ってません!」
明日香「今から入るんでしょ」
飛鳥「風船じゃなくて! いや、風船にも入りません! ってか何で私が新入部員なんですか!」
明日香「外部にバレたら困るから、喋っちゃ駄目よ、もし喋ったら…」
飛鳥「わ、わかりました…」
迫力を感じて私はこれ以上抗えなかった(泣)
明日香「じゃあ手本を見せるから、よく見てて」
ギュッ、ギュッ…
飛鳥「………」
ギュッ…
明日香「ふぅ、こんな感じでやってみて」
飛鳥「あの~、よく解らないんですが…」
いつの間にか明日香先輩は風船の中に頭から入っていって、いつの間にか全身入って、どうやったのか風船の口からかわいい顔だけ出していた。
バンっ!
明日香先輩は風船を割って出てきた
明日香「はい、これ君の」
そう言って飛鳥は赤い風船を渡された、膨らませてない新品の…
飛鳥「自分の口で膨らませるんだ…」
ぷぅーっ、ぷぅーーっ…
明日香「そろそろ入ってみて」
飛鳥「………」
飛鳥は止まった
明日香「飛鳥?」
飛鳥「やっぱり恥ずかしいです!」
明日香「どうしても?」
飛鳥「駄目です!」
明日香「成功したら学校の外でもやるよ?」
飛鳥「だからなんですか! 尚更…」
明日香「モテるわよ、男子に」
ギュッ…、ギュッ…
飛鳥は風船に入り始めた
飛鳥「どうですか先輩」
明日香「合格、今日からあなたは(風船飛鳥)に任命!」
風船飛鳥「えぇ!?」
明日香「どう? 楽しいでしょ」
ぽよんぽよん
風船飛鳥(あ、気持ち良いかも…)
明日香が何かを持ってきた、それは飛鳥の今の姿が見える鏡であった、全体の見える…
風船飛鳥「やっぱり恥ずかしい!」
明日香「慣れれば大丈夫!」
おわり
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