グラールの神機使い
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7-7
皆さんにそう伝えると、私はある場所に連絡した。
リュウジさん亡き今極東支部の主力である、猪狩アツシさんだ。
彼は今タツミさん、カノンさんと共に、平原で多数のヴァジュラと交戦中のはず。
ミッションは途中放棄となるが、この際は仕方ないだろう。
彼の通信機の番号を探し当て、コールする。数秒後、応答があった。
『……もしもし』
「アツシさん、聞こえますか!? 緊急の帰投命令です、ただちにアナグラに帰還してください!」
『何があったんだ!?』
「アラガミが外部居住区に侵入しました! 装甲壁も破れ、危険な状態で……え?」
妙に静かに話を聞いていると思った時、ヘッドフォンから、あきらかに彼の声ではない音が聞き取れた。
斬撃音と、アラガミの砲口。
『……悪い、俺まだ帰れそうにない!』
「あの、アツシさん!?」
しかしそこで、通信は切れてしまった。
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