バカとテストと学園都市
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第7話~バカとSクラスと戦争~
前書き
放課後・・・
時刻15:56
放課後、Sクラスとの戦争ももう少しで始まる時間となった頃のFクラスでは作戦確認が行われていた
教壇にはいつもどおり坂本が立ち、全員に指示を出している
坂本「・・・・・・というわけで、今回の戦争にはこう攻めようと思う
ちなみに上条は今回初めての戦争だからどんなものかわからないと思う
だから今回は極力、戦争には参加しないで戦争の進め方、Fクラスの戦い方などを見てくれ」
どうしていいのかわからない上条に言った
ただし、どうしてもという時には戦争に参加してもらうから覚悟は決めとけよと付け加えた
上条「あぁ、わかった
仲間がピンチの時は俺も参加するからな」
秀吉「いや、ピンチじゃない時の方が少ないと思うのじゃが・・・」
吉井「ハハッ、そうだね
上位クラスの相手と戦う時は大抵、一発で補習室行きだもんね」
吉井はとりあえず、仲間を馬鹿にしたような発言をしたことに気づかなかったが、Fクラスのメンバーは吉井の一言で(吉井を)殺る気を出していた
姫路「それで今回は私が先頭に立ってFクラスに指示を出せばいいんですね?」
坂本「今回の戦争はあくまでも小手先調べのつもりだからな
もちろん目標は勝つことだが」
姫路「わかりましたっ」
時刻16:00
ー戦争開始ー
坂本「よしっ
とりあえず先頭突撃部隊は行ったから工作部隊はサポート部隊とともに今から二分後にSクラスに突撃だ」
Fクラス「りょーかい!!」
吉井が島田の手をいきなり掴んで顔を近づけた
島田は訳も分からず顔を赤面させて石化していた
吉井「えっと、Sクラスの代表は一方歩行でいいんだよね?」
顔を近づけた理由はSクラスの代表を聞くためだった
島田「一方通行よ・・・・
さっきの打ち合わせの時に何回も言ったじゃない!
いい加減に覚えなさいよ!」
島田は顔を近づけられていたので期待していた分だけ余計に殺気が湧き、いつもよりも強く長く技にかけたのだった
坂本が号令してから二分近くなり再び、突撃準備をしろと言ってようやく解放された
坂本「二分たった!
作戦通りなら今頃、道が出来ているはずだ!
さっさと行ってSクラスの代表を倒してこい!」
Fクラスの大半が出て行き、残ったのは坂本、吉井、その他に坂本の護衛の二人、そして上条で計5人だけだった
坂本は残った5人を集めて、次の作戦に出た
坂本「Sクラスは二回目の戦争だし、まだ慣れていないはずだ
セオリー通りなら代表はSクラスにいる
相手はたったの六人だけだから廊下での勝負は避けて、さっさと代表を倒しに行くぞ」
4人「おうっ!」
代表を含めた四人は廊下に出ると信じられない光景を見た
いつの間にか雄たけびや叫び声がなくなっていたことには気付かなかったようだ
廊下はすでに死屍累々のようにFクラスが横たわっていた
召喚戦争では召喚獣にダメージを負うのは普通だが、そうではなくFクラスの生徒にも多少のキズを背負っていた
その原因はSクラスのドアの前に立っているたった一人のせいであろう
それは・・・・・第二位の垣根提督とその召喚獣
召喚獣には真っ白な羽が生えていた
坂本「なんだ・・・こりゃ・・・・
いったい何が起こったって言うんだ」
吉井「雄二、周りに他のSクラスが隠れているのかもしれないよ!」
垣根「そんなのいねぇよ
Fクラスの相手は俺一人だ」
向こうの会話は垣根には筒抜けだったらしく、向こうから俺一人だというアピールをしてきた
坂本「ここで話していても無駄だ
突撃するぞぉぉぉ」
最初に坂本の護衛だった二人が一斉に飛びかかった
垣根の召喚獣は軽く羽を振るった
たったそれだけで、召喚獣は戦闘不可能になってしまった
それだけではなく、人体には干渉しないはずの羽を振るったときに生じた突風が護衛の二人を吹き飛ばした
吉井「何あれっ!
人体には干渉しないはずじゃなかったの?」
坂本「おそらく、ババァの調整ミスじゃないのか?
それならこの有様を学園長に訴えれば首に出来るな・・・」
垣根「いや、調整ミスじゃねぇよ
俺の能力は未元物質といってこの世にない物質を新たに創りだすことだ」
坂本「バカなっ
新たな物質を作り出すだと・・・」
垣根「俺に常識は通用しねぇ」キリッ
もう一度垣根の召喚獣が羽を振るってSクラスとFクラスの戦争はSクラスの圧勝で終わった
時刻16:12
ー戦争終了ー
戦争が終ったあと、Fクラスでは坂本が叫んでいた
坂本「くそっ
あんなの反則じゃねぇか!」
実は戦争が終わった後、Sクラスから今回の戦争はなしにしてもいいということで、Fクラスに負けのペナルティは課されなかった
Aクラスにも同じように言ったようであった
坂本はそれが見下されたように思えて仕方がなく腹が立ち、机・・・・段ボールを蹴り飛ばした
土屋「・・・坂本
あいつの点数を見たか?」
坂本「あぁ、総合が8000点オーバーだったな」
島田「あんなのAクラスの代表を軽く超えてるじゃない・・
あれで代表じゃないんでしょ
Sクラスの代表はどんなバケモノなんだろう」
坂本「いや、こんなことを考えていてもしょうがねぇ
情報収集はムッツリーニに任せるとして、今は点数の補点を素直に受けよう」
そこにいつの間にかあらわれていた鉄人にFクラスの全員が補習室に連れて行かれた
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