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Eden -À qui chose est paradis? -

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1.【Un garçon du lève-tard réveille】↦side;A

　嫌な予感で目が覚めた。急いで部屋の時計を見ると時刻は既に８時を指している。ではやはり嫌な予感というのは……！

「アル君？今日も絶賛お寝坊さんねぇ？」
「サラ先生……」

　半身を起こしたアル・エドウィンの傍で彼の師、サラ・アーリーはにっこりと笑っていた。目は笑ってなどいないが。

「どれだけ眠れば気が済むのかしら？……アタシの弟子として恥ずかしいのだけれど」

　毎度の事だが凄く怖い。逃げ出したいくらい、怖い。アルは無言でベッドの上で静かに土下座をする。

「……すみませんでした」

　そーっと顔を上げると、なんとそこにはもう誰もいない。どうやらアルが土下座をしている間に出て行ったらしい。
　――この国の『領民』は主に牧畜、工芸、農業で生計を立てている。それ以外の汚い仕事はすべて『家畜』に回される。
　『領民』の中でもアーリー家は昔から庭師の一族として名を馳せていた。アルは幼い頃、父に連れられて見に行ったロゼ王国の王宮で素晴らしい庭に魅了され、庭師に憧れた。
　そして遂に彼女の弟子となる事が許されたのだが……。
　待っていたのは夜遅くまで師匠にこき使われる、といった毎日であった。師匠曰く『私の下積み時代はもっと酷かった！』――だそうだ。
　最近は寝坊してしまうまでになってしまった程で、さらにねちっこく言われる。

「ふぁ……。そろそろ起きないと――」
『アル、早く起きて来なさいよー。アタシは下にいるから』

　ドア越しのサラは気怠げである。

「今行きます！」

　アルは１つ息をつくと着替えをすべく、ロッカーを開け放った。

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