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転生とらぶる

作者:青竹
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スーパーロボット大戦OG外伝
  0537話

「アクセル! ……ぶ、無事なようで何よりだ」

 ニーズヘッグのシステムXNによってホワイトスターへと帰還した俺達。
 そんな俺達を出迎えたのはスレイとムラタ。そして量産型W達だった。

「あらあら、私達の心配はして貰えなかったのかしら?」
「べ、別にそんな事は無い! ただ、い、一応シャドウミラーとしての一員としてだな」

 レモンの言葉にムキになって言い返すスレイ。
 ……そんなんだから余計にからかわれるだけなんだと思うがな。

「で、新型機の乗り換えに関してはどうなっている?」

 レモンがからかい、スレイが突っかかり、マリューが宥め、コーネリアが巻き込まれるのは御免だとばかりに少し離れた場所で成り行きを見守っている。そんなやり取りを横目に、俺を出迎えたもう1人。ムラタの方へと尋ねてみる。

「ふむ。今まで使ってきたシシオウブレードは日本刀だが、五大剣は違うからな。なかなかに苦戦はしているが、それなりに使いこなせるようになってきてはいる。……ただ、その分神鳴流の方は全くと言っていい程に手が出せてないが」

 そう言い、無念そうに溜息を吐く。
 まぁ、神鳴流に関してはブルーマーズ計画が一段落して、シャドウミラーと麻帆良と、あるいはSEED世界との関係も同様に一段落すれば葛葉辺りを派遣して貰う事が出来るかもしれないが……あるいは、近衛と一緒に桜咲を派遣して貰えるか。
 まぁ、どちらにしろ……

「神鳴流に関しては、暫く待ってくれ。次の出撃ではここにいる戦力で使えるのは殆ど連れて行くからな。お前も修羅相手に戦ってみたいだろう?」
「……いいのか?」

 その問いは、全部の戦力。つまりは今回連れて行かなかったスレイ、ムラタ、エキドナの3人を連れて行ってもいいのかという問いだろう。

「緊急の危険は無いだろうし、メギロートは全機残していくしな。それに量産型Wもそれ程連れては行かない。ここに残す戦力は十分以上だろう。指揮官としてエザリアがいるしな」
「彼女は外交官だろう?」

 ムラタとしても幾度か顔を合わせているのだろう。そう尋ねてくるが、小さく首を振る。

「コーディネーターと言うのは伊達じゃないさ。プラントで連合軍とやり合ってきた実力もある。それに実戦経験にしても無い訳じゃないしな」

 少なくても原作では第2次ヤキンドゥーエ戦で指揮を取っていた筈だ。

「それに個人の戦力としてはエヴァもいる」

 こちらもまた、最近ホワイトスター……と言うよりも、ここを経由してオーブの方へと足を運んでいる真祖の吸血鬼を思い出す。

「なるほど。確かに彼女は強い。それこそ俺では強さの頂が見えない程にな」
「……戦ったのか?」
「ああ。魔法球の中で手合わせをして貰ったが、魔法抜きで手も足も出ずにやられた」

 だろうな。そもそもエヴァは外見はお子様で性格もお子様だが、伊達に600年を生き抜いてきた訳ではない。その経験は本物だ。
 そんな風に会話をしている間に、レモン達の会話も終わったらしくこっちへと向かって来る。

「それで、アクセル。明日以降はどうするの?」
「そうだな。一応明日は休日にして、明後日からまたOGsの世界に戻る。ただし、次は暫くあっちにいる事になるだろうから、実働班の面子やエキドナも含めて戦闘要員は全員連れて行く。……スレイ、エルアインスの方はどうだ?」
「問題無い。元々私はDC出身だからリオン系列にもそれなりに慣れているし、PTのエルアインスも操縦するのはそう難しくない」
「ならいいか。……整備要因として使える量産型Wも頼む。技術班は基本的に連れて行かない予定だ」
「ええ、任せておいて。シロガネをちょっと弄ってみたかったけど、休日が明日だけとなるとちょっと時間が無いわね」
「……今の段階で高い性能に纏まっている艦なんだから、あまり改造とかはしないで欲しいんだけど」

 レモンの言葉に、思わず苦笑を浮かべるマリュー。
 確かに高いバランスで纏まっている艦ではあるんだが、欠点が無い訳でも無い。
 例えばハガネのトロニウム・バスターキャノン。例えばヒリュウ改の艦首超重力衝撃砲。例えばクロガネの超大型回転衝角。……まぁ、最後のは戦艦で敵に突っ込んでいくので前2つとはちょっと違うが、それでもその艦を代表するだけの高威力の武装がそれぞれついている。だがシロガネにはその象徴ともいえる武装が無い。
 いや、無い事は無いのだが、連装衝撃砲は他の艦のソレに比べてかなり威力が低い。その原因がシロガネの機体の搭載数を上げる為の艦首モジュールだ。そしてシャドウミラーとしては、少なくても今回の修羅の乱の間はメギロートは向こうで使えないし、量産型Wにしてもそれ程の数を使用する予定は無い。
 そうなると、この艦首モジュールははっきり言って邪魔以外の何物でもないんだよな。
 そうだな。今は無理でもOG外伝が終わってある程度の時間が出来たら、その辺を改良してみるのもいいかもしれない。
 トロニウム・バスターキャノンはまずトロニウムが無いから却下として、クロガネの超大型回転衝角もあまり趣味じゃないから却下。となるとヒリュウ改の艦首超重力衝撃砲が有望か。何しろ重力関係の技術についてはニーズヘッグの開発の為にかなり技術的な蓄積が増えたからな。
 そんな風に考えつつ、その場は解散となるのだった。





「あら、ブルーマーズ計画の事がニュースでやってるわよ」

 ホワイトスターにある俺達の家へと戻って来て、数時間。夕食を食べ終えてそれぞれが本を読んだり、ホワイトスターを留守にしていた間の報告書を読んだりしている中でマリューがTVを見ながら呟く。
 ちなみにホワイトスターでは、ゲートシステムを設置してある地域のTVは自由に見られるようになっていたりする。つまり、ギアス世界、SEED世界、ネギま世界、OGs世界のTVを自由に見られるのだ。そんな中、ブルーマーズ計画という単語が出て来たのを見ると、マリューが見ていたのはネギま世界のTVだったらしい。

「ブルーマーズ計画が? へぇ、珍しく肯定的な内容じゃない」

 火星のテラフォーミングという、ネギま世界の一般人達にとってはある種夢物語のような計画の為に、基本的に無理・無茶・無謀であるというのが向こうでの一般的な認識だった。もちろん魔法使い達が関与をしているのを知っている各国の上層部とかは必ずしも無茶ではないと理解しているが、だからと言って魔法使いの存在を表に出す訳にもいかないので『雪広財閥や那波重工は高い技術を持っているので必ずしも不可能ではないと思う』とか曖昧な発言がされていた。
 そんな中で現在TVに映し出されている内容は、雪広財閥や那波重工がここ最近色々と新技術を開発したりしてそれを発表しており、その観点から考えるともしかしたら不可能でもないのかもしれないと紹介していた。同時にその道の権威やら、知識人達がそれ等を評価している。

「大体ですね、こんな短期間で幾つもの新技術を開発出来るというのは明らかに異常です」
「ですが、実際にその技術は実在していますが?」

 中年の男が唾を飛ばして力説しているのに、20代程の司会進行役の女がそう返す。

「恐らくですが、元々持っていた技術をブルーマーズ計画の実行に際して発表したのではないかと思っています」
「つまり、それまではその新技術を敢えて発表していなかったと?」
「はい。そうでもなければ、これ程の新技術がこれまで秘匿されてきた意味が分かりません」

 そう言いながら、フリップを取り出す男。
 そのフリップには雪広財閥と那波重工が発表した新技術。主にバッテリー技術に関して書かれている。なるほど、イスルギ重工だけじゃなくてネギま世界でも一番先に実用化されるのはバッテリーか。

「ご覧の通り、今まで使用されてきたバッテリーとは性能が雲泥の差です。大人と子供、月とスッポン。……いえ、月とスッポンは多少違うかもしれませんが。とにかく、これまでの技術とは比較にならない程の性能を持っているこのバッテリーに関しては、下手をすれば世界のエネルギー事情すら変えてしまう程のレベルです。これ程の技術を開発してきた事を考えると、かなり以前からその2社は火星のテラフォーミングを考えていたのではないかと」

 まさか、平行世界からもたらされたMSを研究して開発されたものというのは思いもよらないのだろう。……いや、その可能性に思い当たったらそれは異常と言えるだろうが。

「つまり、私としてはその2社がこれらの技術を使ってテラフォーミングが出来ると確信したからこそ、ブルーマーズ計画を発表し、あるいは新技術も発表しているのではないかと。何しろこれらの技術に関しては、ブルーマーズ計画に協賛してくれる組織に対して優先的に提供するとありますしね」
「そこです。もしこれ程の技術が事実あるのだとしたら――いえ、ここまで発表した以上は実際にあるのは間違い無いでしょうが――自分達の利益の為だけではなく地球全体の、特に発展途上国に無償で提供するべきじゃないでしょうか?」

 ヒョロリとした体型の、まさにマッチ棒とでも表現すべき男が我が物顔で告げる。

「日本の周辺諸国にも色々と償わなければならない相手がいる以上は、当然優先的に、しかも無条件にでこれらの技術を提供するべきだと私は確信しています。そもそもこれまでの歴史認識に……」

 プツン。
 何やら偉そうに演説が開始された所で他のチャンネルへと切り替える。
 適当に押した結果、TVに映し出されたのはオーブの歌手の歌だった。

「アクセル……いえ、気持ちは分かるけどね」

 レモンが苦笑を浮かべつつ紅茶の入ったカップを手渡してくる。

「ネギま世界にも中華連邦のような者共がいるのだな」

 コーネリアもまた、ギアス世界でのリフレイン関係でのやり取りを思い出しているのか溜息を吐きながら呟く。

「まぁ、とにかく……明日の休暇を終えたらまたOGs世界に戻るんでしょう? その後はどうする予定なの?」

 マリューの質問に、レモンから受け取った紅茶を1口飲んでから答える。

「まずは修羅だな。函館の時はこっちとの連絡手段を待ってるだろうシトリーがいなかったから、何とかして向こうと接触を持ちたい」
「その、本当に向こうはこっちの提案に乗ってくるのか? 函館での様子を見る限りではとてもそうは思えないのだが」
「そう……ね。確かにあの通信を聞いている限りだと私もコーネリアの意見に同様よ」
 
 コーネリアとレモンの疑問も分かる。通信で聞いた限りのマグナスの言動を考えると、こちらを一方的に見下していたからな、まともに交渉のテーブルに着こうとは思えないだろう。

「あいつは例外だよ。修羅の中でも並外れた身の程知らずだからな」

 まぁ、そうは言っても上級修羅ではあったのだ。マグナスがミザルの重要な手駒の1つであったのは間違い無い。下克上を狙っているミザルとしては今回の函館を巡る戦いでマグナスを失ったのはそれなりに痛手だろう。
 ……仮にも上級修羅であるマグナスを失っても、致命的な痛手ではなく相当な痛手で済むという所にマグナスの無能さが際立っているよな。それに戦力という意味でなら、マグナスの他にフェルナンドも存在しているし。
 もっとも、本来の歴史でならマグナスがフェルナンドをミザルの下へと連れて行ったんだ。そのマグナスがいない以上、どうなる事やら。アルティスも交渉が纏まれば当然独自に行動を起こすだろうし。

「そうか? まぁ、アクセルが確信している以上は大丈夫なんだろうが。……そうなると、暫くはシロガネでイスルギ重工の為に働く事になる訳か」

 どことなく不満そうなコーネリア。

「嫌か?」
「そうだな。正直、あの女とは性格上の問題で合わないだろう。だが、あくまでも仕事上で必要な付き合いなら我慢するさ。……ここに、私達の中に入ってくるというのならそれは反対させて貰うがな」

 艶然と微笑み、俺の身体へと体重を預けてくるコーネリア。
 そしてそんなコーネリアを見て、レモンやマリューは小さく笑みを浮かべながらチラリと寝室の方へと視線を向ける。
 ……こうして、この夜は色々な意味で大変だったり嬉しかったりする夜になるのだった。 
 

 
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:415
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    混沌精霊
    ???

撃墜数:470 
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