久遠の神話
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第八十四話 運が持つものその十四
「だからね」
「お姉様は学び続けておられますか」
「この世に出てからね、そうしているわ」
「学問ですか」
「この学園は動物園に植物園、博物館に図書館とね」
設備は充実している学園だ、広大な施設を持っているだけはあるのだ。
「面白い場所は多いわ」
「そうですか、それでは私も」
「貴女も学ぶことは好きだからね」
「はい、かなり」
このことは聡美もだった、決して知性の劣る女神ではないのだ。
「身体を動かしますと」
「本も読みたくなるものだから」
「私もよ、身体をよく動かすと」
「頭もですね」
「ええ、使いたくなるから」
これは人や神によるが身体を動かすとストレスを発散させ学問に気が向くのだ、それがそのまま文武両道になる。
「だからね」
「身体を動かすことはよいことですね」
「そうよ」
こう聡美に話す。
「だから貴女も学ぶのね」
「それが結果として」
どうなったかというと。
「よいのですね」
「そうよ、学ぶことは永遠に続けてこそよ」
「止めるべからずですね」
「神にしてもね」
彼女達にしてもだというのだ、学ぶことは重要でありそれを止めてはならないというのだ。それでこう話すのだ。
「そうしていくべきだから」
「では」
「これからもね」
学ぼうとだ、智子は聡美に話すのだった。
そしてだ、智子は聡美にさらに話した。
「では一つ一つやっていきましょう」
「ことを進めていきますか」
「焦らず、そして遅れずよ」
この二つが重要だというのだ。
「この二つを併せてこそよ」
「そういえば私は」
聡美は智子の言葉から自分の過去を振り返った、そのうえで言うのだった。
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