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最強のエンジニアと最強の剣士

作者:ライザ
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赤鼻のトナカイ アイザック視点

12月のある日・・・
「そういやアイザックおめえ、俺達のギルドに入ってからもう3ヶ月だな。」
「ああ、気が付いたらもうそんなに経っていたのか。」
「どうだ、この世界には馴染んだか?」
「ああ、こんなにゆっくりと眠れる世界はいいもんだ・・・。」
「そういやアイザック」
「なんだ?」
「おめえ、アメリカ人なのになんで日本語が喋れるんだ?」
もうすでに気にしていないとアイザックは思っていたが、こんないまさらな時期に
言われるとおもっていなかったため少し戸惑った顔をしたが、すぐにいつもの穏やかな顔に戻り
質問にたいして答えた。
「まあ、職場で日本人と知り合っていたからその友人に教わりながら3年間かけて日本語をマスターした。」
「すげえな、普通日本語をそんな速さで喋れるようにはなれねえぞ。」
クラインは驚きを隠せなかった。
「それで、俺の部屋に来たのどうしたんんだ。」
クラインは、はっと自分の言いたいことをおもいだした。
「アイザック、この前多分おめえも会ったと思うけどキリトを覚えているか。」
「ああ、あいつのことか、いったいどうしたんだ?」
「それが・・・あいつあの日以来からずっと見てないんだ、多分生きてはいると思うが・・・」
「?」
「実は・・アイツの入っていたギルドが全滅しちまって・・・なんか無茶なレベル上げをやっているんだ、そして最近アイツどうやらガセかもしれない蘇生アイテムをどうやら探しているらしんだ・・
けど!・・・けど・・・そんな事していたらいずれアイツは死んじまう、手遅れになる前にアイツを 助けてやりたいんだ、頼む!おめえがこの世界へ来てまだなれていないところもあるし、目立ちたくねえってものわかる・・・けど!俺はアイツに恩があるんだ!頼む・・・今回は目立つ覚悟で俺達と一緒に来てくれないか・・・。」
目に涙を溜めているクラインを見てアイザックは微笑むと
「なんだ、そんなことか。」
と言った
「アイザック!来てくれるのか!」
「当たり前だ、俺達は仲間、困った時は助けあいだ。」
(それに、あの時のように何もできない自分はいやだからな・・・・・。)


第35層  迷いの森
「ひえーさすがに冬だからさみーな、アイザックおめえは寒くねえのか?」
「俺の世界のスーツは宇宙空間でも大丈夫なのが当たり前だからな、マイナスの気温でも
一定の体温を保つことができるんだ。」
「へえーマジですげえな。」
クラインは感心しながら言った。
「おし、もう少しで追いつくぞ。」
クライン達は次のエリアに移動した。

エリアに着くと丁度キリトとすれ違うタイミングだった。
「よお。」
クラインが気楽の調子で声を掛ける。
一瞬、謎の黒いスーツを着たアイザックに目を向けたが、すぐさま視線をクラインに戻した
「つけていたのか。」
暗い感じにキリトは答えた
「まあな、蘇生アイテム狙いか。」
「ああ。」
「ガセネタかもしれねえアイテムに命かけてんじゃねえよ。」
「・・・・・・・。」
キリトは無言だったしかしクラインは喋り続ける
「このデスゲームはマジなんだよHPが0になった瞬間、現実世界の俺達の脳も」
「ダメなんだよ・・・。」
クラインの言葉を遮るかのように言った。
「ソロ攻略なんて無茶はやめろよ!俺達と組むんだ、蘇生アイテムはドロップさせたもののやつで
恨みっこなしそれで文句ねえだろ!」
「それじゃあ意味ないんだよ・・・。」
そう言った瞬間キリトは剣を3センチほど抜いた
「「「!!」」」
当然クライン以外のメンバーが警戒した無論アイザックもチェーンソーの柄をメンバーの誰よりも早く握った
だがクラインはまるで’やめろ’というような感じでこちらを見、右手を広げた。
「おまえをよこんな所で死なす訳にはいかねえんだよ!キリト!」
キリトは剣をさらに抜いた。
その瞬間周辺に次々と青いマントをはおったプレイヤーが現れた。
「うおおっ!」
クライン達はすぐさまキリトの近くへ集まった
「お前のつけられていたのか・・クライン。」
クラインはニヤッと笑うと
「ああ、そうみてえだな!」
気楽な調子で答えた
「ゲッ!青竜連合かよ!」
「青竜連合?」
この世界に来たアイザックにとっては初耳だった。
「ああレアアイテムの為ならヤバいこともやる連中だ、それでどうする?」
「ええい!くそったれがあ!キリト!ここは俺達が引き受ける!お前は先に行け!」
「クライン・・・。」
「いくんだ!」
そうクラインにいわれるとキリトはすぐさま走り出した。
「アイザック」
「なんだ」
「こんなときにおめえに言うのもアレなんだが何か手はないか。」
アイザックはしばらく黙ると喋り出した。
「一分でいい、時間を稼いでくれ。」
「よっしゃあ!おめえら、たったの一分だ!ふんばれえー!」

 
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