転生とらぶる
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スーパーロボット大戦OG外伝
0525話
SEED世界を訪ねた翌日。俺とスレイ、オウカの3人はネギま世界にいた。
「……アクセル。あの樹は一体何だ?」
「あんなに大きい樹、見るの初めてです」
スレイとオウカの視線の先にあるのは、言うまでも無いが世界樹だ。
いや、認識阻害の結界とかがある筈なんだけど、その辺どうなってるんだろうな? あるいは最初から魔法の存在を知っているから認識阻害の効果を受けてないのか。
一応シャドウミラーに所属している者として魔法の訓練はそれなりに受けているらしいが、それでも訓練を受けてからまだまだ短い。自力で抵抗としたとは思えないんだが。
「まぁ、取りあえずこの麻帆良学園を見て回るとするか。幸いもう少しで昼だし、ちょっと昼食でも食べながらな」
「ここは学園都市、だったか。そうなると学食とかいう場所に行くのか?」
「学食ですか。ちょっと行ってみたいですね」
で、結局そう言う事になった。
「す、凄い人の数だな」
学食に集まっている人数を見て、思わず呟くスレイ。
それでも声を出せるだけ立派だろう。オウカはただひたすらに人の数に圧倒されて声も出ないのだから。
「何しろ、文字通りに学園都市だからな。その人数も膨大なものになる。さて、折角学食に来たんだ。俺もここの学食を利用するのは初めてだから何か食べていくとしよう」
「あら? アクセルさんはこの世界に半年以上いたと聞いてるんですが、それなのに初めてなんですか?」
俺の言葉に、思わずといった様子でオウカが訪ねてくる。
「ああ。俺が世話になっていた中の1人でもある千鶴は家庭的でな。朝食、夕食。それに弁当も毎日手作りで作ってくれてたんだ。だから半年以上もこのネギま世界にいてもここを利用するような事は1度も無かったな」
「千鶴さん、ですか。名前の響きから考えると女の人のようですが?」
「ああ。何しろこの世界に転移してきた時はどんな理由かは分からないが、10歳くらいにまで幼児化してたからな。そこを拾われたのが今言った千鶴と、そのルームメイトで親友のあやかだった訳だ。で、最終的にはその2人とルームメイトがもう1人暮らしている女子寮……に……」
何だ? 話していると妙に背筋が冷たくなるようなゾクリとした感覚が。
M.M.辺りの魔法使いに狙われているのか? と思い周囲を見ても特にそれらしい人物はいない。いや、周囲にいる学生達の注目は大量に集めてるんだけどな。
それに関してはある意味しょうがない。思春期真っ盛りの男子中学生や男子高校生、あるいは大学生にしてみればクールビューティなスレイの美貌は目に毒だろうし、その身体付きもボンッ、キュッ、ボンッという擬音がそのまま当てはまるような体型だ。そしてオウカにしてもボディラインはまだまだ発展途上だが、お淑やかな大和撫子という表現がこれ程似合う者もそうはいない。
だが、俺に向けられている視線はあくまでもその2人を連れている俺に対する嫉妬が殆どであり、M.M.の魔法使いが狙っているような感じはしない。……勘違いだったのか?
実際に今周囲を探ってみても特に何がある訳でも無いのでそう判断し、2人を連れて早速注文に向かう。俺は久しぶりに食べるカツ丼とシーフードサラダ。スレイはハンバーグセット、オウカは塩ラーメンといったメニューだ。
そして空いている席へと座り――何故か周囲の学生達が急いで食べて去って行ったが――早速とばかりに学食のメニューを口に運ぶ。
「うーん、まぁ、不味くはないが美味いとも言えないな」
デミグラスソースの掛かったハンバーグを味わい、スレイがどこか微妙な感じで洩らす。
「何しろ平均的な学食だからな。この麻帆良には高級な学食もあるけど……どうせなら学食らしい学食の方がいいだろう?」
そうは言うものの、やはり学食で出るカツ丼はそこそこの味でしかないんだよな。
「そうですか? 私は十分美味しいと思いますが。……さすがにレーツェルさんの料理と比べたりは出来ないにしても」
音を立てずに塩ラーメンの麺をツルツルと食べているオウカが笑みを浮かべて言うが、さすがに料理の達人として名高いレーツェルの料理と比べられたりは出来ないだろう。四葉ですらもまだまだレーツェルの足下にも及んでいない程の腕だろうし。いや、俺が知ってるのは原作知識だけだから実際の腕の差がどれだけあるのかは分からないけどな。
そんな風に考えながら出し汁を吸ってしっとりとしたカツを口に運んだその時だった。
「あれ? アクセル君?」
そう声を掛けられたのは。
振り向いた先にいたのは、半年程クラスメイトだった3人の人物。
早乙女ハルナ、明石裕奈、ザジ・レイニーデイの3人だった。
「……これはまた、珍しい組み合わせだな」
ネギパーティ&図書館組の早乙女に、運動部4人組の1人でもある明石、あまり人付き合いを好むようには思えないレイニーデイ。かなりチグハグな3人組だ。
「あははは。色々とあってね。今日はこの3人で昼食になったんだけど……」
早乙女がそこまで呟き、その触覚をうにょうにょと蠢かせる。そしてその先にいるのはスレイとオウカ。
「アクセル君、そっちの2人はどなた? と言うか、いいんちょ達をメロメロにしておきながらまた新しい子に唾付けるとか。ちょっと手が早すぎない?」
「うーん、確かに。そもそもアクセル君って無意識に女を堕としてるからねぇ。……ね、ね、お姉さん達もアクセル君のコレ?」
そう言いつつ、右手の小指を立てて見せる明石。
どこでそんな仕草を覚えてくるのやら。
「ばっ、げほっ、えほっ。……馬鹿な事を言うな! 私は単なる同僚でしかない! いや、兄様の病気を治して貰ったのを考えれば恩人と言ってもいいかもしれないが、別にアクセルに対して異性に対しての好意等持ってはいない!」
食べかけだったハンバーグに咽せつつも、顔を赤くして叫ぶスレイ。その隣ではオウカもまた麺が変な所に入ったのか、咳をしながら水を飲んでいる。
「そ、そうです。私は以前アクセルさんに助けられて、その恩返しをする為にこうして協力してるのであって……あ、もちろん好意を抱いているかどうかと言われれば間違いなく抱いているんですが。でも、だからと言ってそれがアクセルさんに受け入れられるかどうかというのは別の話であって」
「あー……ハルナの意見が見事にクリーンヒットだったかな?」
苦笑を浮かべつつ隣のレイニーデイに尋ねる明石。そしてレイニーデイはいつもの無表情で頷いていた。
「えー? そっかなぁ? なーんかこの辺からラヴ臭が漂ってくるんだけど……2人共覚えが無いですかな?」
「ラ、ラヴ臭!? 何だそのあからさまに胡散臭いのは!」
「そうです。そんな、ラヴ臭だなんて……」
「あー、ほら。取りあえずお前等は落ち着け。それぞれ自己紹介でもしたらどうだ?」
「うんうん。確かにアクセル君に好意を持っている人の名前とかは聞いておきたいかな。だってほら、後でアクセル君の恋人候補4人に教えておかないといけないでしょ?」
早乙女がそう告げた瞬間、何故か早乙女がビクリと硬直する。
その視線の先にいるのは……オウカ? いつものように笑顔を浮かべながらもその視線は早乙女へと向いていた。
「あ、あ、あれ? 何か急に寒気が……」
「貴方、名前は何といったかしら?」
「え? 私? いやその、名乗る程の者でもないんで気にしないでスルーしてくれれば」
額に汗を掻きながら慌てたように言う早乙女だが、オウカから距離を取っている所を見ると相性が悪いんだろうか。
「ねぇ、そっちの子。この子の名前を教えて貰える?」
そして次の標的になったのは明石。オウカを見て何かを感じたのか、早乙女と何度か見比べ――早乙女は無言で首を振っていたが――あっさりと裏切る。
「早乙女ハルナです。噂に関してはクラスでもトップクラスに詳しい人物です!」
オウカの視線に耐えかねた明石は、あっさりと同級生を売り渡すのだった。
……今のオウカの様子を見れば無理もないかもしれないが。インスペクター事件の時は随分とお淑やかな様子だったのに、何でこうなったんだろうな? 恐らくアラドやゼオラと一緒に暮らしていた悪影響とかだな、うん。
「へぇ、早乙女ハルナさんね。……ねぇ、ハルナさん。ちょっと来て貰える? 女同士の話があるの」
「あ、あ、その……アクセル君!?」
どこか必死な様子で俺へと視線を向けてくるが、俺にしても何故か微妙に迫力のある現在のオウカにはあまり逆らいたくはない。と言うか、まるで爆発寸前の爆弾の解体処理しているような気分にさせられる。それ故に早乙女から視線を逸らして、レイニーデイへと顔を向ける。
「……それで、レイニーデイ。お前は何を。へぇ、カレーライスか」
「見捨てられたぁっ!?」
「……」
無言でコクリと頷くレイニーデイと、にっこりと笑って早乙女を引っ張っていくオウカ。
早乙女は何とかオウカの手から逃げようとするのだが、パイロットとして一流のオウカは身体能力もそれに準じている。ネギと仮契約を結び、ただの中学生ではないにしても早乙女の力でどうにかするのは無理だった。
「……いいのか?」
チラリ、とオウカと早乙女を見てスレイが言ってくるが、早乙女が何をどうしてオウカの地雷を踏んだのかは分からない以上はそこに関わり合いたくはない。
どこか心配そうなスレイに明石が笑みを浮かべつつ口を開く。
「気にしなくても大丈夫ですよ。パルにとってはいい薬ですから。えっと、お姉さんは?」
「ん? 私はスレイ・プレスティ。先程も言ったが、アクセルの同僚だ。……決してあの早乙女とかいう少女が言っていたような事はないからな」
「OKOK。分かってますって。……なる程。こっちは事態進行中か」
「お前今最後に何をボソッと言ったぁっ!?」
「いやいや、何でも無いですってば。……それよりもスレイさん美人ですね。もし良ければ写真を撮ってもいいですか?」
「ん? あー……どうなんだ、アクセル。構わないのか?」
視線を向けてくるスレイに、カツ丼を口に運びながら小さく頷く。
「お前が問題無いなら構わないぞ」
「そうか。なら構わない。……ただし、変な事には使わないようにな」
「もちろん。スレイさんみたいに美人な人の写真は貴重だし。後で朝倉に見せてやろうっと」
何やら微妙に危険そうな事を呟きつつ、持っていた携帯で写真を撮って何やら操作する明石。
嫌な予感がしないでもないが……まぁ、被害に遭うのはスレイだろうし構わないだろう。
……そう判断したのだが。それはかなり甘い判断だった事をすぐに思い知らされる。
「いたーーーーーーーっ!」
その声が学食中に響き渡ったのは、俺がカツ丼を食べ終え、早乙女が憔悴しきった様子でタラコパスタを食べている頃。
聞き覚えのある……と言うか、ありすぎるその声に視線を向けると、そこには俺を指差している美砂。その近くにはあやか、千鶴、円の4人が存在していた。いや、それどころか3-Aのメンバーの半分近くがその後に付いてきている。
「ちょっと、アクセル君。久しぶりに麻帆良に来たのに私達に会いに来ないどころか、新しい女を連れてきてるってどう言う事!」
「全く、少しは釣った魚にも餌を頂戴よね」
がーっと言う風に美砂が俺へと迫り、円もまた同様に頷いている。
「アクセル君が……アクセル君がまた新しい恋人を……やっぱり側にいないと駄目なんでしょうか? ブルーマーズ計画なんて放っておいて今すぐ私もシャドウミラーに所属してアクセル君と……」
「ほらほら。全くあやかったら。レモンさん達と約束したでしょう? 受け入れて貰うのはアクセル君に相応しい最高の女になってからだって」
「けど千鶴さん! あんな……あんな……」
「あー、いいんちょ。ほら落ち着いて。別にまだあの2人がアクセルの新しい恋人って決まった訳じゃないんだから」
何やら勘違いをしているあやか。そのあやかを宥めている千鶴と神楽坂。
「……明石、お前の仕業か?」
ジロリ、と視線を向けるも当の本人は視線を逸らして口笛をするのみ。
「あははは。まさかここまで大事になるとは思わなくて。私はただ、アクセル君がスレイさんって美人を侍らせてるよーってメールと写真を……痛っ、痛いよアクセル君! 離してぇ!」
その頬へと手を伸ばし、一応力を加減してだが抓ってやる。
「だからスレイやオウカとは別にそんな関係じゃないと言ってるだろうに」
「うー……」
そんなやり取りをしている俺の横では早乙女が何やら囁き、笑みを浮かべながらその囁きを聞いているオウカの姿があった。そしてやがて立ち上がり……
「初めまして。オウカ・ナギサといいます。現在はシャドウミラーでアクセルさんの部下として働いています。……そちらの4人の方、もしよろしければアクセルさんがこの麻帆良にいた時のお話を聞かせて貰えると嬉しいのですが」
「ちょっ、あやか。何かあの人凄い迫力を感じるんだけど」
「美砂、圧されないの。アクセル君の恋人候補として、ここで負ける訳にはいかないのよ!」
「そうですわ! ここで退くのはアクセル君から手を退くのと同じ事です。……いいでしょう、オウカさんとか仰いましたか。よろしければアクセル君のいない場所でどうでしょうか?」
「おい、一体何を話す気だ。俺の事を話すんなら別にここでもいいだろ」
何やら不穏な、ある事ない事を話されそうな気がして思わず止めるが。
「いえ、アクセルさん。申し訳ありませんが女として退けない状況なんです。ここは行かせて下さい」
オウカにまで止められ、結局俺達を置いて5人で学食から出て行くのだった。
……あやか達がパクティオー・カードを持ってたのや、オウカが獲物を狩るような鋭い視線をしていたのは気のせいだと思いたい。
結局昼休みが終了する少し前に戻って来た5人は、それなりに笑顔で会話をしていたので俺の心配をしているような事はなかったのだろう。ただ、オウカとあやか達が妙に仲良くなっていたのがちょっと気になる俺だった。
後書き
アクセル・アルマー
LV:40
PP:300
格闘:270
射撃:290
技量:280
防御:280
回避:310
命中:330
SP:478
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
努力 消費SP8
集中 消費SP16
直撃 消費SP30
覚醒 消費SP32
愛 消費SP48
スキル:EXPアップ
SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
念動力 LV.10
アタッカー
ガンファイト LV.9
インファイト LV.9
気力限界突破
ギアス(灰色)
魔法(炎)
魔法(影)
魔法(召喚)
闇の魔法
混沌精霊
???
撃墜数:447
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