伝説となった狩人達
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
一人目
SCAR FACE
九話
数時間経った頃かな。
討伐隊の2隊目がきたのはよ。
そのままやつは…
そこらに散らばる、無数の死体の一つとして処理されたよ。
簡単なもんだよな。
まあ、やつが邪龍を殺ったなんてよ、俺しか知らねえからな。
ああ?
可愛そうだから、みんなに見たことを伝えて英雄として死なせてやれってか?
そういう奴もいたな。
今もいる。
クソどもが…
ヘドが出る。
今まで散々やつを嫌って来たんだろうが。
口が聞けねえとか…
過去がどうとか…
普通の人とは違うって理由が……
やつの心をずっと串刺しにしてきたんだ。
今さら何言ってんだ?
そんな事をして来たのはよ…
邪龍でも何でもねえ。
俺達…人間なんだぜ?
そういうのは……
俺は我慢できねえな……
ページ上へ戻る