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Ghost trick

作者:夜光蝶
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不気味な風

そして、翌朝―。

「キャァァッ!!」

「誰か!誰か来てくれ!!」

血塗れの店。
転がっている死体に、住民達が大騒ぎしていた。

『朝から、“嬉しい悲鳴”が聴こえる(妖笑)』

一晩泊まった宿を出て、屋根の上に登り、住民達を見下ろすムウマ。

「下がって下さい!」

「これ以上は、中に入らないで下さい!」

すると、通報を受けた海軍支部の海兵達が現れた。

『バレると面倒だ』

ムウマは黒いコートを翻し、その場から姿を消した。


そして、この報道は海軍本部に告げられた。


―海軍本部―


「センゴク元帥!」

センゴク「どうした?」

「さ、昨夜…夏島で殺戮事故がありまして…」

冷や汗を流しながら、センゴクに報告する海兵。

センゴク「また海賊か!」

「海賊なんですが…少し妙でして…」

センゴク「妙だと?」

海兵の不可解な言葉に、違和感を抱く。

「店内に居た一般人だけでなく、自分の仲間も全員殺されて…」

言いずらそうに言う海兵に、センゴクは内容に驚く。

センゴク「それで…犯人は捕まえたのか?」

「それが…。それらしき人物が、自ら腹を刺した跡がありまして…」

センゴク「!!?」

予想外の答えに、ギョッと驚くセンゴク。

センゴク「こんな事件が連続で続くなど、前代未聞だ…」

頭を抱えながら、センゴクは今後の対策を考える

センゴク「直ぐに手配書を作る様、アタッチに伝えろ!」

「はっ!!」

敬礼すると、急ぐ様に部屋を飛び出した。

センゴク「(何故、こんな立て続けに…)」

机に頬杖をしながら、改めて事件を整理するセンゴク。

センゴク「(まさかムウマが…!)」

すると、脳裏に彼女の面影を過らせる。

センゴク「(いや…そんな筈は無い。ましてや、まだ子供がそんな…)」



「エニエスロビーの情報に依りますと、先日、傍観者と名乗る子供が侵入したと…」



センゴク「!!」

ふと、以前の不可解な事件も過った。

センゴク「まさかっ…!!」

額には、変な汗が流れて、

不気味な風が…























擦り抜けた

to be continued

 
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