MS Operative Theory

——Neo Jeon：ネオ・ジオン(ハマーン・ジオン) ——

　ネオ・ジオン軍の総帥権はミネバ・ザビが有していた。しかし、実際はハマーンを頂点とし、各艦隊は事実上、彼女の指揮下にあった。また各艦の艦長は「騎士」と呼ばれるエース級パイロットが務めていた。



——部隊編制——

　ネオ・ジオンの軍編成は国家組織と同じくミネバ・ザビを頂点とするものであった。しかし、実験は副総帥であるハマーンが握っており、軍の指揮権も事実上、彼女が有していた。これはネオ・ジオンが小規模な組織であったために可能とされたことで、彼女の意思の下に全軍が統率されていた。

　また、ネオ・ジオンには「騎士」と呼ばれるエース級パイロットが存在しており、彼らの多くはハマーンに絶対の忠誠を誓っていた。さらに「騎士」という言葉からも分かる通り、彼らは「騎士道精神」に則った行動を心掛けていたと言われる。

　これは「騎士」という特権的な階級を設けることで、ネオ・ジオンと他のスペースノイドを区別するという、一種の人心掌握のための手段であったとも考えられる。



——艦艇編制——

　ネオ・ジオンはMSだけでなく、艦艇も独自に設計したサラダーン級やグワンバン級、そしてエンドラ級の3種類を運用していた。特にエンドラ級は各サイドの制圧や地球降下作戦の先発部隊として使用されており、かなりの数が建造されていたと考えられている。

　しかし、確認されていない艦艇も多数あるため、その総数は不明とされている。また、ジオン共和国が傘下に入っていたため、ムサイ改級やチベ改級も使用されていた。


●旗艦—————サラダーン級戦艦

　ネオ・ジオンの3代目の旗艦で、ミネバ、ハマーンの乗機。先の旗艦であるグワダン級、グワンバン級に比べ、より実践的で強力な兵装が施されていた。サラダーン以外にももう1隻あったと言われているが詳細は不明。


●戦艦—————グワンバン級戦艦

　グリプス戦役においてグワダンが撃沈したため、急遽旗艦とされた。旗艦がサラダーンとなってからは、どのように運用されたのかは分かっていない。


●巡洋艦—————エンドラ級巡洋艦

　公国軍のムサイ級の設計を継承して建造されたと言われる艦艇で、ネオ・ジオン艦艇の中核として運用された。大気圏内外の航行が可能で艦の後部にはコムサイを備えていた。エンドラやミンドラ、サンドラ、エンドラⅡが知られている。



——MS——

　ネオ・ジオンは様々なタイプのMSを開発したことでも知られている。特に複数の第四世代MSの開発に成功していたことからも、ネオ・ジオンが高い技術力を有していたことが分かる。

　また、ニュータイプ関連技術にも精通し、AMX-004(キュベレイ)などのニュータイプ専用機や準サイコミュを搭載した機体などを開発している。また、地球降下後はティターンズの残党や旧公国軍残党を吸収することで、MSの配備数を急速に伸ばしていった。


■ニュータイプ専用機

　ニュータイプ専用機として、キュベレイ・シリーズが知られている。また、残骸を回収、修復したMRX-010(サイコ・ガンダムMk-Ⅱ)なども配備していた。


■汎用量産MS

　わずかではあるが、ネオ・ジオンには汎用量産MSも存在している。グリプス戦役時にはAMX-003(ガザC)が知られていたが、第1次ネオ・ジオン戦争中期以降はAMX-107(バウ)やAMX-009(ドライセン)などが量産された。


■騎士用MS

　ネオ・ジオンの特徴とも言える「騎士」専用の機体で、AMX-104(R・ジャジャ)のほかに、AMX-103(ハンマ・ハンマ)やAMX-011S(ザクⅢ改)が知られている。また。騎士用ではないがAMX-015(ゲーマルク)などの第四世代MSも使用された。

 

次回　ロンド・ベルとネオ・ジオン(シャア)の編制