MS Operative Theory
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軍編制
エゥーゴ(カラバ)とティターンズの編制➁
——A.E.U.G.:エゥーゴ——
連邦軍人や旧公国軍人で構成れルエゥーゴの活動方針は、出資者である宇宙資本が決定していた。このため、組織の象徴となる艦やMSを装備したほか、政治的な目的を持つ作戦も実行した。これらの作戦はスペースノイドなどのアピールともなった。
——指揮系統——
組織の代表はブレックス・フォーラ准将、後にシャア・アズナブルであったが、その活動方針はAEのメラニー・ヒュー・カーバイン会長などの出資者達が決定していた。
彼らの下した決定を、現場レベルで解決する、つまり具体的な作戦立案と実施がrぅー後の任務であった。現場指揮官が反対意見を唱えることもあったが、基本的に受け入れられなかった。
■エゥーゴの構成員
実際にはエゥーゴ構成員ではないが、事実上のトップであるAEのメラニー会長やウォン・リーを始め、ブレックス准将やクワトロ・バジーナ大尉ことシャア・アズナブルなどの指導者が有名である。
指揮官ではブライト・ノア大佐やヘンケン・ベッケナー中佐、パイロットでは元ティターンズのエマ・シーン中尉やれコア・ロンド少尉などが所属していた。また、少数だがカミーユ・ビダンなどの民間人も参加していた。
——艦艇——
エゥーゴの旗艦は、連邦軍を離脱した将兵たちが装備していたサラミス改級巡洋艦などであった。しかし、一年戦争期の艦艇では新型MSに対抗するには性能不足であったため、AEは新造艦アーガマ級巡洋艦やアイリッシュ級戦艦を建造、提供した。これらの艦の性能は一年戦争期の艦艇をはるかに上回るもので、エゥーゴの戦力の中核となった。
●旗艦—————アーガマ級巡洋艦
第二世代と第三世代の中間性能を持つ巡洋艦でエゥーゴの旗艦。バリュートを使用した大気圏突入能力やミノフスキー・クラフトによる大気圏内の飛行能力を持つ。後にハイ・メガ粒子砲も装備された。ブライト大佐が館長を務めたアーガマのほか、連邦軍のペガサスⅢが知られる。
●戦艦—————アイリッシュ級戦艦
MS運用能力に秀でる第二世代艦艇で、マゼラン級戦艦をベースに設計されている。4隻が建造されたと言われ、ヘンケン・ベッケナー中佐が艦長であったラーディッシュと、マニティ艦長のアイリッシュが有名。
●巡洋艦—————サラミス改級巡洋艦
MS運用能力を持つサラミス級の改修型。連邦軍やティターンズが運用していたタイプと同じ艦で、エゥーゴのものは薄いグリーン系の塗装が施されていた。モンブラン、シチリア、ルネなどが知られている。
——MS⁄特殊戦闘機——
最初期には連邦軍と同じRGM-79R(ジムⅡ)を主力としていたが、グリプス戦役中期以降になると、RMS-099(リック・ディアス)やMSA-003(ネモ)などの第二世代MSが配備された。
これら最新鋭機を装備することで、ティターンズに対してハードウェア面のアドバンテージを得ることに成功していた。さらにMSZ-006(Zガンダム)などの可変MS(TMS)の開発も行った。
●旗機—————MSZ-006(Zガンダム)
エゥーゴでは組織のシンボルとなるハイエンドMSが存在した。それが「Z計画」で開発されたZガンダムである。本機は、グリプス戦役を代表するMSとして知られている。
また、同計画で開発されたMSN-100(百式)も、シャアの乗機となったことで、Zガンダムと対をなすエゥーゴの象徴として認知されていた。
●主力MS—————RMS-099(リック・ディアス)
リック・ディアスやネモなどの第二世代MSはエゥーゴの主力であった。しかし、これらの機体はグリプス戦役初期ではまだ数が少なく、一部のパイロットの専用機的な扱いであったが、中期以降になると相当数が配備されるようになった。
●その他—————MSA-005(メタス)
グリプス戦役初期には第二世代MSを独占配備していたエゥーゴだが、ティターンズの第二、第三世代MSに対抗するため、可変機であるMSA-005(メタス)や特殊戦闘機FXA-05D(Gディフェンサー)を戦線に投入した。
——TITANS:ティターンズ——
独自の予算と一般の連邦軍を上回る権限を持つティターンズは、地球出身者のみで構成された組織であった。前線の指揮官が独自に作戦を立案、実施するなどの権限を持ち、さらに、多数の可変機や強化人間部隊を編成するなど装備面でも優遇されていた。
——指揮系統——
ティターンズは、ジャミトフ・ハイマン対象と将官、左官級将校からなる上層部と、実際に作戦行動を採る実戦部隊の二つに分けられる。隊の基本方針はジャミトフ大将が決定するが、作戦の詳細や前線での指揮はジャマイカン・ダニンガン少佐などの実戦部隊の指揮官に一任されていた。場合によっては、前線の指揮官が作戦を立案、実行することもあった。
■ティターンズの構成員
指導者であるジャミトフ大将の下に、実戦部隊を取り仕切るバスク・オム大佐やジャマイカン・ダニンガン少佐などの指揮官が置かれた。
実働部隊としてはアレキサンドリアの艦長を務めたガディ・キンゼー少佐やヤザン・ゲーブル大尉、ジャミトフ大将の側近も務めたジェリド・メサ中尉などが知られている。また、バスク大佐はニュータイプ研究所出身のロザミア・バダム中尉などで強化人間部隊を編制していた。
■パプテマス・シロッコ大尉指揮下の部隊
木星船団ジュピトリスの責任者であるパプテマス・シロッコ大尉は、自らの実力と木星船団の政治力を利用し、ティターンズに参加した後も独自の行動を許されていた。
シロッコ大尉の部下は、彼自身が選んだものが多く、派閥をも形成していたと言われている。ジャミトフ大将の死後、ジャミトフ派の将兵を粛清し、ティターンズの指揮権を手中に収めた。
——艦艇——
初期のエゥーゴが第二世代MSを配備していたことに対し、ティターンズは最初期からアレキサンドリア級巡洋艦などの第二世代艦艇を装備していた。これは、公国軍残党などの反連邦組織との戦闘で大きなアドバンテージとなっていた。通常の艦艇は連邦軍やエゥーゴと同じサラミス改級であったが、ティターンズ用に建造された艦は大型のものが多いのも特徴である。
●戦艦—————ドゴス・ギア級戦艦
U.C.0087,07頃就航の大型戦艦。戦艦バーミンガムを基本に設計されており、高い火力を誇る。また、ティターンズ艦艇の中で最大のMS運用能力も持っていた。
●戦艦—————ロンバルディア級戦艦
アレキサンドリア級をベースに建造された宇宙戦艦。MS運用能力に特化した設計がなされている。艦の上下が逆転したような特異な形状を持つ。
●巡洋艦—————アレキサンドリア級巡洋艦
最初期の第二世代艦艇で、ムサイ級巡洋艦の設計を参考に建造された重巡洋艦。同型艦にアル・ギザ、アスワン、対空防御力を向上させたハリオなどが知られる。
●巡洋艦—————サラミス級巡洋艦
連邦軍の標準的な宇宙巡洋艦。ボスニアやブルネイなど、ティターンズ指揮下で作戦に参加した艦が、そのままティターンズ所属になったと考えられる。
●その他—————ガルダ級
大気圏内用巨大輸送艦。本来は連邦軍に所属するが、サラミス改級巡洋艦同様、ティターンズがガルダ級メロゥドを接収して使用された。
●その他—————ジュピトリス級
地球・木星間の航行能力を持つヘリウム輸送船で、全長は2000m以上。居住区に加え、MSの製造も可能な工場区を持ち、小型のコロニーとしても機能する。
——MS⁄MA——
第二世代MSの開発と配備でティターンズだが、シロッコ大尉の協力やニュータイプ研究所の統合などによって可変機やニュータイプ用マシンの実用化に成功していた。またRMS-108(マラサイ)の入手後、RMS-154(バーザム)などの第二世代MSの開発と配備も進み、RMS-106(ハイザック)などの第一世代MSと共に運用することが多かった。
●可変MS/MA—————ORX-005(ギャプラン)
U.C.0085に完成した大気圏内用のTMA、NRX-044(アッシマー)が多数配備されていた。また、ニュータイプ研究所が開発したORX-005(ギャプラン)などのTMA関連技術やムーバブル・フレームの研究を経て、RX-110(ガブスレイ)などのTMSも実用化したが、これらの機体は少数しか配備されていなかった。
●主力MS—————RMS-108(マラサイ)
当初はU.C.0083開発のRGM-79Q(ジム・クゥエル)とU.C.0084開発のRMS-106(ハイザック)を主力としていた。グリプス戦役期にはAEからマラサイを提供され、初めて第二世代MSも配備した。このため、一般用MSでのエゥーゴとの技術・性能差はほとんど無くなった。
●ニュータイプ用TMA—————MRX-009(サイコ・ガンダム)
ムラサメ研究所などのニュータイプ研究所を傘下に収めたティターンズは、サイコミュを搭載した大型TMAサイコ・ガンダム・シリーズやNRX-055(バウンド・ドック)を入手し、ニュータイプ/強化人間部隊に配備した。強化人間の戦力化には、バスク・オム大佐が積極的であった。
●PMX系MS—————PMX-003(ジ・O)
パプテマス・シロッコ大尉は木星資源船ジュピトリスの工場ブロックで、独自にMSやTMAを開発していた。いずれもワンオフ機で量産されなかったが、第四世代MSに匹敵するほどの火力やバイオ・センサーが装備されるなど、そのスペックは同時期のMSを凌駕していた。0
後書き
次回 ネオ・ジオン(ハマーン)の編制
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