問題児たちが異世界から来るそうですよ?~無敵の転生者~
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プロローグ
前書き
駄文ですのでご注意ください。
楽しんでくれれば幸いです。
突然の閃光。
俺、天月時雨は何もない真っ白な空間に来ていた。…おかしい。さっきまで家でヒョウを愛でていたはずなのに。
あ、ヒョウってのは俺が家で飼っているウサギの事だ。ロップイヤーで白黒で耳が垂れていて可愛いんだよこれが!
ってあれ?ヒョウは!?おい!ヒョウ、どこ行った!…あ、いた。いや~良かったよ。ヒョウさえいれば俺はもうなにもいらない。いや可愛い「おい、そこのお主」ん?なんか声がしたような?まあいっか。しかしヒョウ。この撫でる時の気持ちよさといい、毛並みの良さといい「おいっ!無視するでない!」なんか声がするな…?と、振り返ってみるとそこには小さくて、白く長い髭。さらには杖までもってるいかにもワシは神様じゃとかいいそうな老人が…
「んで、あなたは神様でいいのかな?」
「いかにも。よくわかったな」
はい!予想通りきました!いや~さすが俺。ん?まてよ…真っ白い空間+俺とヒョウ+神様。こ、これは…
「転生か!?」
「う、うむそうじゃ。よくわかったの。お主が最初に行く世界は『問題児が異世界から来るそうですよ?』の世界じゃ」
うん、ヒョウと一緒ならどこでもいいんだけどね。
「そして特典じゃが、なにがいいんじゃ?」
「全ての攻撃が効かない身体と、全てのことが出来る力」
「なかなか面白いことを考える。所謂『無敵』というやつか。つぎはそこのウサギじゃな」
『私はマスターと同じ種族になれるようになりたい!あとはマスターに引けをとらない能力が欲しい!』
え!?ヒョウが喋ってる!?すっげ!これは転生に感謝感激雨霰ですたい。
「それじゃあ適当に選んでおくからの」
その後渡されたのが俺の名前とヒョウの名前が書かれた手紙。
「それを読めば箱庭に転生できるからの」
手紙を開くとそこには…
『天月時雨様天月ヒョウ様
悩み多し異才を持つ少年少女に告げる。その才能(ギフト)を試すことを望むのならば、己の家族を、友人を、財産を世界の全てを捨て、我らの“箱庭”に来られたし』
と、書かれていた。
「ははっ!楽しそうじゃねえか!なあ、ヒョウ!」
「はいっ!すっごく楽しみです!』
そういっている間にも2人…1人と1匹は光に包まれて消えていく。
完全に消える前にヒョウは定位置の時雨の頭の上に乗り、乗ってすぐ、消えてしまった。
そして、神は誰もいなくなった空間に、しかしいずれもどってくるであろう人物に向かって神は呟く。
「まだまだ経験が足りんからの。神になるには…勝手だが許して欲しい。頑張ってくれよ。ワシの後継者になれる只1人の人間なのだから…」
そう、すでに転生してこの場にいない天月時雨に向けて。
彼の物語はまだ始まったばかりである。
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