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ヘタリア大帝国

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TURN124 アンドロメダ星域会戦その一

                   TURN124  アンドロメダ星域会戦
 エイリス軍はアフリカにあった戦力、いや本国にあるもの以外の全てをアンドロメダに集結させていた。それだけではなく。
 エリザも来ていた、エリザは微笑んでイギリスの前に来て言った。
「よかったら私もね」
「戦ってくれるんだな」
「ええ、実はセーラちゃん本人が出陣したがってたのよ」
 エリザはイギリスにこのことも話した。
「けれど私とロレンスで何とか止めてね
「エルザさんが来たんだな」
「大変だったわ、セーラちゃんどうしても出撃したがってたから」
「女王さんは責任感強いからな」
 しかも真面目だ、セーラはまず自分が前線に立って戦う女王だ。それで今回もそう言って中々聞かなかったというのだ。
「だからか」
「そう、それで私が代わりにここに来たのよ」
 そしてだというのだ。
「指揮官を務めていいかしら」
「ああ、頼むな」
 イギリスもエリザの申し出に笑顔で応える。
「それじゃあな」
「ええ、宜しくね」
「よく来てくれたよ、正直戦力は不安があったんだよ」
「そうみたいね、旧式鑑が多いわね」
 今エリザ達は港にいる、港にあるのは旧式鑑がかなり多い。
「枢軸軍は第八世代の艦隊ばかりなのに」
「だからこれまでな」
「やられっぱなしだったのね」
「そうだよ、残念だけれどな」
「エイリスでもまだ第八世代の艦艇は開発出来ていないわ」
「第六世代がやっとだな」
「本国艦隊は第六世代で統一出来たわ」
 ようやくといった感じだがそれでもだというのだ。
「こっちじゃそうもいっていないわね」
「第四世代が主だよ」
 より古い世代の艦艇も多かった、それがエンドロメダにいるエイリス艦隊の現状だ。
「これじゃあとてもな」
「勝てないわね」
「ちょっとな」
 イギリスは曇った顔でエリザに答えた。
「だからエリザさんが来てくれたことが有り難いよ」
「ええ、私の他にもロレンスにも来て欲しかったけれど」
「けれどだよな」
「セーラちゃんを押さえて欲しいから」
 それで本国に残ってもらったというのだ。
「誰か止めないと本当に自分で出撃するからね」
「そうしないでいられない人だからな」
 イギリスもセーラの言うことがわかっていて言うのだった。
「どうしてもな」
「ええ、だからロレンスには残ってもらって」
「エリザさんとか」
「本国艦隊もある程度連れて来たわ」
 その第六世代の艦艇に乗る彼等もだというのだ。
「第六世代の艦艇もかなりね」
「それは有り難いな、じゃあな」
「乗り換えられる人は乗り換えてね」
 そしてだというのだ。
「艦艇はかなりあるから」
「かなり建造したんだな」
「予算は何とか確保したから」
「議会がよく賛成したな」 
 エイリス議会は最早貴族の利権の温床となっている、彼等がエゴを押し通す場所でしかなくなっているのだ。それで軍事費も色々な口実を設けて自分達の私腹に回しているのだ。
 だが、だ。それをだというのだ。
「セーラちゃんが強権発動したのよ」
「王室のか」
「そう、それを出してね」
 艦隊建造の予算を出させたというのだ。
「そうさせたのよ」
「そうだったんだな」
「そう、だから第六世代の艦艇は用意出来ているわ」
「何よりだな、本当に」
「ええ、だからね」 
「出来れば全員第六世代といきたいがな」
「残念だけれどそこまではいかないわ」
 数はそこまで多くはないというのだ。 
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