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幽霊だからって恋がしないとは限らないっ!

作者:御劔優太
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終業式。

翌日。
「・・・おい、起きろ。」
俺は隣の布団で寝ていた渚を起こした。
「ん?・・・おはよう、伊織」
俺は顔が近い事に気付き、俺は離れる。
「ほ、ほら、早く行くぞ。」
「はーい!」
俺は門の前で待っていると、渚が出てきた。
「雨降りそうだね、傘持っていこう?」
「ああ、サンキュ。」
俺は、傘をもらって、門をでた。
しばらく歩くと智輝が店から出てきた。
「よっ、智輝。」
「おお、伊織、玲瓏さん、おはよ。」
すると後ろから声をかけられた。
「渚!おはよー!」
「おはよう。」
それは、女の子二人だった。
「おはよう如月、瑞希。」
「・・・じゃ、先いってるから。」
俺は気まずくなって智輝と行こうとする。
「もしかして・・獅童くん?」
「ああ!学校のイケメン四天王の最強、無の伊織さん!」
「そんなのがあるのか?」
「はい!こんなとこで会えるなんて!」
「ほら、如月!困ってるじゃない。」
「まぁ、こんなイケメンは美人に奪われるのよ。」
渚を見てため息を付く。
「ふふふ、参ったか」
「まいりました・・・」
「まぁ、遅れるからあるきながら、はなそうか。」

「ふーん、あの獅童なんだ!」
「な、なんかすごい人に見えてきた。」
「太刀も持ってるし。」
「いまさら!?」
「ん?そういえばそっちもイケメンね・・」
「えっ?俺?」
「やったな、モテキが来たかもな。」
「お前に言われてもいらっと来るだけだ」
「年中モテキに言われてもね・・・」
俺は階段まで来た。
「伊織ぃ!おはよう!」
「ああ、ツカサか。」
「また美少女!」
「?」
「ああ、この人達は渚の友達だ。」
「握手してください、なんかかっこいいし。」
「あ、はい。」

俺はこんな会話しながら学校へ着いた。
「「「やっハロー!!」」」
「だめだ、付いていけん。」
「ねぇねぇ、この獅童くんって結構愛想いいんだよ!!!」
「マジで!?」
「俺って、そんなに愛想悪く見えるか!?」
「「うん。」」
「即答!」

///////////////////
俺は二階堂先生の話と終業式を終え、部室へ来ていた。
「チーッス。」
「やっ、今日から夏休みでもしっかりと来るんだね!」
「当たり前でしょ、家が広すぎて慣れないんですよ。」
「もう、3ヶ月ほどたっただろう。」
「慣れないもんは慣れないんですよ。」
「伊織様、お茶です。」
「ああ、ありがとう。」
「刹那様も」
「ああ、悪いね。」
「梓お嬢様、今日はハーブティーでございます。」
影山は、ひざを地面に付け、渡した。
「梓にドンだけ忠誠ちかってんだよ!!」 「ありがとう。影山。」
「なんかどっかの本見てるようだな!おい!」
「そう言えば梓ちゃんってどこにすんでるの?」
「私は橋の下よ。」
「は?」
「お嬢様!!!!!今なんと!!!」
「だから、私は橋の下にすんでんの!身寄りがある渚とかならいいけど、私は見える友達もいないし・・・」
「おい、今なんて言った?」
「えっ?」
「いまなんっていったってきいてんだ。」
俺は真剣な顔で梓を見つめる。
「見える友達じゃ居ないって・・」
「俺達は友達じゃないのか?」
「あ・・・・悪かったわよ。」
「まぁ、いいんだが、なんかあったら俺達に相談してくれ。そうしたくれないと友達じゃあないだろ?」
「わかった。」
「それで・・家が無いっていったけど・・」
「家に来てください。」
「へ?」
「我が、獅童家に来てください。」
「お前、主は俺なんだが。」
「私を首にしてもいいですから!!」
「ダメって言うつもりはないよ、さっさと荷物をまとめて俺んちにこい。」
「・・・」パァァァァ!!!
「お嬢様、これからはずっといっしょです!!」
「てめぇ、やっぱり解雇してやろうか?」
「はい、すんません。」
すると突然ドアが開け放たれた。
「はっはっはっ!!!諸君!今日は大事な発表がある!!!!!」
「合宿ですか?」
「合宿だ!!」
「いつですか?」
「明日!!!」
「「「「「ええ・・・」」」」」
「なんだよ、そのビックリした訳でもなく、いやがっているだけの反応は。」
「そのままですよ。」
「そうか・・・」
しょんぼりしたまま外に出ていった。
「はぁ、二階堂先生、美人なんだが・・」
「そうだねぇ」
「あれでまともだったらありなんだが」

「よっしゃー!!!ありだって!!!」
フラグ、建築。


「あーあ、明日か・・・」
「早すぎるよ・・・」
「まぁ、僕は仕事があるから」
ツカサは、バッグを持ってドアを出ようとする。
「んじゃ、俺らも帰る。」
「そだね。」
俺もバッグを持って外へ出た。
「はぁ、明日か。」
「早いね!」
階段を登り始めるとツカサは、横の路地に入った。
「それじゃあ、また明日。」
「おう、仕事頑張れ!」
ツカサは家へ入った。
「それじゃあ、部長もまた明日。」
「ああ、それじゃあな。」
部長は商店街を左に曲った。
「じゃね、伊織!」
「おう、霙も頑張っておきろよ。」
「もう、子供じゃないんだから。」
「おきねぇ、くせに。」
霙はまっすぐ突っ切って、住宅街へ入った。
「昔は一緒に帰ったんだが。」
「おう!獅童!日本酒持ってけ!!!」
「ああ、神居さん、」
「父さん!」
この人は智輝の父さん、神居健一だ。
「ありがとうございます。」
俺は日本酒を受け取り、お金を出そうとした。
「ああ!奢りだよ!!!」
「そんな、わるいです。」
「いや、ホントに人がいいな、やくざの二代目なら強奪ぐらいしてもらわないと!」「そんなことできません。」
「ははっ、祐司にはいつもよくしてもらってるからな!」
「はい、父によろしくいっておきます。」
俺は頭を下げて、智輝と別れた。
「暑いな。」
「夏だからねぇ・・・」
「影山、先にいって冷房付けていてくれないか?」
「あっ、私も。」
影山と梓は、表門から入っていった。
「さ、家にいこうか。」
「うんっ!」
俺達はいつものように、玄関から入った。
「ただいま」
「ただいまっ!!」
「お帰りなさい、伊織、渚。」
「はぁ、話は聞いてるか?」
「そうね、連絡が来たわ。」
「はぁ、なんで女の子が増えていくんだ!?」
「そう言う運命よ。」
「ひでぇな!」
俺は二階の自分部屋に入り、椅子に腰かけた。
「はぁ、これじゃあ学校と変わらないな。」
「夏休みなのにね。」
「まぁ・・・いいか。」
「戦闘はなさそうだしね。」
「俺は、一回汗を流しに行ってくる。」
「じゃあっ!・・」
「来るな!」
「あぅ。」 
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